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2016.10.06 最新技術で音楽視聴環境は、より快適になる! プロに聞く、未来の音楽視聴スタイルとは

レコードからテープ、CDからMDへと、音楽ソフトは時代とともに移り変わってきました。そしてインターネットが広く普及した現代は音楽配信サービスを使うことで、手軽にさまざまな曲と出会えるようになりました。

では音楽ファンは今、どういった環境で音楽を楽しめば良いのか。アメリカでお客さまと直に接するソニー直営店舗のソニーストアを担当されていて、現在はヘッドホン、スピーカー、ブルーレイレコーダー等の商品を扱うソニービデオ&サウンドプロダクツに所属。音楽コンテンツの充実とハードの連携を推進している谷垣健太郎(たにがき けんたろう)さんに、海外の音楽事情とおすすめの視聴環境を尋ねてみました。

ワイヤレススピーカー×2台で今までにない音楽リスニングを

 ワイヤレススピーカーの写真

谷垣さんいわく、アメリカでは利便性に優れるワイヤレススピーカーやワイヤレスへッドホンが人気とのこと。有線接続と比較して音質が劣化するのでは、という先入観がありますが「そんなことありませんよ」と笑顔で否定しました。

「例えばこちらのh.ear go(SRS-HG1)はソニー独自のオーディオ伝送技術LDAC™ 搭載により、ワイヤレス接続でも高音質で再生できます。またハイレゾ音源も、ハイレゾ相当の音質を実現します。聴いてみてください。この音の広がりを。大きなスピーカーを置きにくいご家庭でも、手で持てるくらいコンパクトなh.ear goなら大丈夫ですよ」

試聴させていただきましたが、音場の広さがもう圧倒的なんです! 例えば、部屋の左右両隅にスピーカーを置けば、コンサートホールのようなサウンドステージで楽しめますし、より手前に置けば緻密で迫力ある音を体験できます。

「自宅ではワイヤレススピーカーで音楽を楽しんでいます。ただ、ワイヤレス接続の便利さはこれだけではないんです。自宅でスピーカーと連携していたスマートフォンをそのまま持って出かけ、車に乗ったとしますね。その際、スマートフォンと車のオーディオシステムをペアリングさせれば、さっきまで自宅で聴いていた曲の続きをそのまま車内で聴くことができます。ワイヤレス機器は、音楽がシームレスに聴ける環境になっていて快適です」

h.ear go(SRS-HG1)

ダウンロード型と定額音楽配信サービス型は、それぞれの強みを生かして利用

ヘッドホン紹介動画

快適な音楽環境は通勤時間でも楽しめます。電車などに乗る人であれば、ワイヤレスヘッドホンを使うことでシームレスに高音質な音楽体験が可能。さらに満員電車でもケーブルが気にならないのもポイント。これは便利ですね!

h.ear on Wireless NC(MDR-100ABN)

さらに利用している音楽サービスも使い分けているそうです。

「ダウンロード型と定額制音楽配信サービス型はそれぞれメリットが違うんですよ。好きなアーティストの奏でる音楽の空気感が伝わってくるのはハイレゾの良いところ。そんなお気に入りで何度も聞く曲は、高解像なハイレゾ音源をダウンロードで買いたくなりますし、定額制音楽配信サービスはとにかく簡単で便利。ヨーロッパのクラブで流行しているヒットチャートもわかりますし、音楽フェスに行く前に、今まで聴いたことのなかったアーティストの予習もできますよ」

音楽フェスに向かう道中、どんなアーティストが出演するか予習するために、個人のプレイリストや公式プレイリストを聞くことができる。これまでには考えられない、良い時代になりました。これもインターネットの恩恵といえるでしょう。

「通信インフラが行き渡ったことで、音楽リスニングは自由になりましたよね。欲しいと思った瞬間、スマートフォンですぐに曲データを購入できますし、みんなに自分のプレイリストをシェアできます」

海外ではハイレゾ音源の定額配信サービスも始まりつつあります。ますます音楽の楽しみ方の選択肢が広がる未来が待っています。

最新技術で音楽の新しい楽しみ方も登場

谷垣健太郎さん

「今やスマートフォンやタブレットでもVRを簡単に楽しめる時代です。私はフェスのライブストリーミングをVRで楽しんでいるのですが、高速で安定しているインターネット回線を使えばフレームレートの高いネット上のVRコンテンツにもすぐにアクセスできます」

せっかくの最新コンテンツでも、インターネット回線の品質のせいでコマ落ちしては没入感がなく、醍醐味も薄れてしまうもの。ストリーミングのVRであれば高画質かつスムーズな再生が実現できる高速なインターネット回線は効果的です。ちなみに谷垣さんはインターネット回線はNURO光をご利用中。高スペックの回線で、最高の視聴体験を満喫しているそうです。

サービス、ハードウェア、そしてインターネット回線。この3つのクオリティがアップしてきた現代だからこそ、音楽のある生活がグッと広がりました。最新のリスニング環境で、場を限定しない音楽との付き合いを、皆さまも体験してみてはいかがでしょうか。

 

谷垣健太郎(たにがきけんたろう)
1974年埼玉県生まれ。日米両方の高校と大学を卒業後、1998年4月ソニー(株)入社。
インド、オーストラリア、アメリカで合計10年以上の海外勤務を経て、2015年に帰国。
現在はヘッドホン、スピーカー、ブルーレイレコーダー等の商品を扱うソニービデオ&サウンドプロダクツ株式会社に所属。音楽コンテンツの充実とハードの連携を推進している。

 

TEXT:武者良太

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