海外ネット事情

NEWS 2017.01.31 コソボではFacebookが男女の出会いの場!? 【世界各国ネット事情】

日本では誰しもが当たり前に利用しているインターネットや、それに付随するサービスですが「国によって、ネットの使われ方や人気のサービスも異なるのか?」という疑問を調査するこの企画。今回はコソボ共和国に在住のライターが、現地のユニークなネット事情をレポートしてくれました。

ライター
コソボライターS

バルカン半島好きが高じて2015年夏よりコソボを拠点に生活中。過去6年間で中央アジア、ロシア、キューバ、イスラエル、バルト三国などにも訪問。

若者国家、そして失業率も高めなコソボ

コソボ共和国の場所が分からなくても、「紛争」「危ない」「貧しそう」というイメージは浮かんでくるかもしれません。確かにかつては、セルビアとの独立紛争で世界を賑(にぎ)わせましたが、北大西洋条約機構(NATO)によるセルビアへの攻撃により、紛争は20世紀の末に終結しています。

岐阜県と同じサイズの国土には200万人が暮らし、男女比率はほぼ50:50。人口の75%が35歳以下という、驚異の若者国家です。そしてまた、その約半分以上が失業中。驚異の失業国家でもあります。西欧に出稼ぎ中の親族からの仕送りが主な収入源という、コソボはそんな国。

コソボでは、Facebookは異性と出会うためのツール!

コソボの若者

そんなコソボでも日本と同じようにFacebookは大人気。しかし、その使用目的は日本人とは大違いです。

コソボ男子のほとんどが常にオンライン状態、四六時中「かわいい女の子」を探しています。友人がタグ付けされた写真に写っている女の子がタイプなら、即メッセージを送信。そのストライクゾーンはかなり緩く、取りあえず「かわいい」と思ったら手あたり次第にトライするというありさまです。

返答率は低いと聞きますが、女の子のプロフィール画像もかなりセクシーなものが多い印象。女の子側からしてもFacebookでの出会いにまんざらでもないのでは、と推測します。

以前、仲良くなったコソボ人に「Facebook教えて」と言うと、「今クローズしてる」と言われたことがありますが、「女の子を口説いているメッセージが彼女にばれて、Facebook謹慎処分になった」という事情があったようです。

このように、彼女がいてもFacebookで女の子を口説くなんて朝飯前のコソボ男子。女の子たちもその生態をしっかり理解しているようで、逐一メッセージを確認できるように、彼氏のアカウントのパスワードを把握しようと必死なのだとか。

また、突然Facebookを辞めるコソボ男子も数多くいますが、「結婚して、もう出会う意味はないから」という理由が多いそうです。

SNSへの依存度高め!?「ネットの普及で他人との関係が希薄になる」わけもなし

コソボの風景

Facebookのみならず、コソボ人のSNS依存度はかなり高い様子。職場でも家でも手にはスマホ、体の一部かのように見えてきます。大人子ども問わずそんな調子です。

知り合うとすぐに、何のSNSをやっているかを聞かれます。Facebookの他に人気があるのは、InstagramとSnapchat。Snapchatはお出掛け先で必ずアップします。同行者も全く同じ光景をアップし、アプリ上で互いにわざわざ閲覧し合います。とにかくどんな友人の行動も把握したい!共有したい!という気持ちが強いようです。

昨今の「ネットの普及で他人との関係が希薄になる」なんていう言説はここでは都市伝説でしかありません。「いつも会っているけれど、少し離れている時もつながっている」それがコソボ流コミュニケーションのように感じます。

編集部注:コソボ共和国は外務省より渡航に注意が必要と指定されているエリアがあります(2017年1月現在)。渡航の際は十分お気をつけください。

TEXT、PHOTO:コソボライターS

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