NEWS 2017.05.16 VRとボードゲームの異色コラボ! 「古くて新しい」体験してきました!

VR元年と言われた2016年。VR機器といえば、ゲームや動画コンテンツなど、ひとりで楽しむものというイメージをもつ方も多いのではないでしょうか? ですがそんな考えをくつがえし、大勢でわいわい楽しむことができるVRを取り入れた「ボードゲーム」が誕生しているんです。そこで今回は、どんなゲームなのかをPreBell編集部がためしてみました!

古くて新しい視点のVR×ボードゲーム

古くて新しい視点のVR×ボードゲーム

みんなで楽しくVRゲームを楽しむ方法はないものか・・・その答えは、なんとボードゲームにありました! VRが流行する一方で、今やレトロなボードゲームも、そのおもしろさが再認識され流行りつつあります。最先端とレトロ、そんな真逆な2つのゲームがコラボして新しいジャンルのゲームになりました。

実は、このVRとボードゲームの融合は日本発のアイデア。ゲームデザイナー、プロダクトデザイナー、そしてグラフィックデザイナーがそれぞれの強みを活かして2016年に第1弾「アニュビスの仮面」を開発。そして2017年に第2弾「モニャイの仮面」を開発しました。

「モニャイの仮面」は「ゲームマーケット」という電源を使用しないアナログゲームのイベントで、ゲームマーケット大賞特別賞受賞を成し遂げる人気ぶりです。

VR×ボードゲーム、いったいどうやって遊ぶの?

「アニュビスの仮面」と「モニャイの仮面」におけるVRは、スマートフォンを活用したもの。まずは、それぞれのゲームの専用アプリ(無料)をスマホにインストールします。

その後、ボードゲーム購入時にセットで入っている、段ボール製のVRゴーグルを組み立て、VRゴーグルの差し込み口にスマホを取り付ければ、VRを体験することが可能に。このVR映像から得られる情報をもとにゲームをプレイしていきます。

そしてどちらも基本のプレイ方法は同じです。VRゴーグルをつけてヒントを出すプレーヤーと、VRゴーグルをつけずに作業をするプレーヤーに分かれます。

VRゴーグルをつけたプレーヤーはVR空間を見渡すことはできますが、移動はできません。その場から見える周囲の景色を、ゲームに参加している他のプレーヤーに言葉や身ぶりで伝え、他のプレーヤーはその情報をもとに地図を組み上げていきます。

自身のターンが終わったら次の人にVRゴーグルを渡し、その人が終わると、またその次の人へ……と進行していくので、VRゴーグルを装着しているのは常に1人。その繰り返しで地図を完成させたら、後は答え合わせをし、無事に正解できればゲームクリアとなります。

それでは、それぞれの特徴を見ていきましょう。

VRゴーグルをかぶればそこはピラミッドの内部! 「アニュビスの仮面」

アニュビスの仮面
  • プレイ人数:2~7人
  • プレイ時間:約30分
  • 対象年齢:10歳~
  • 価格:3,980円(税別)

砂漠で発見されたピラミッドに潜入するというストーリー。プレーヤーは発掘チームの一員として、宝の地図を完成させ、安全に宝を手に入れることが目的です。

向かって左の男性がVRでピラミッドを覗き、自分には何が見えているのかを他のプレーヤーに伝えています向かって左の男性がVRでピラミッドを覗き、自分には何が見えているのかを他のプレーヤーに伝えています

通路を構成する「マップタイル」で宝の地図を完成させることがゴールのこのゲーム。

通路の特徴を示すアイテムを組み合わせ、それぞれのプレーヤーがVRで見たエリアごとに、「この曲がり角にある、このアイテムが同じだから、この道は繋がると思う! 」などと、コミュニケーションを図りながら地図を組み立てていきます。

パズルのように組み合わさっているのが「マップタイル」。その上に、丸いチップ型の「アイテムチップ」や、黒いかたまりの「モノリス」などを設置し、VRで見た景色を地図として再現する。パズルのように組み合わさっているのが「マップタイル」。その上に、丸いチップ型の「アイテムチップ」や、黒いかたまりの「モノリス」などを設置し、VRで見た景色を地図として再現する。

通路の長さや、曲がり角、さまざまなアイテムなど、他のプレーヤーに伝える情報が多いので、あらゆる局面で言語での表現力や、分かりやすい説明力が求められます。PreBell編集部が試したときも、あーでもないこーでもないと、ワイワイ盛り上がっているうちに先輩や後輩などの垣根をこえて打ち解けた感じがしました!

正解とは違った地図が出来上がってしまいました正解とは違った地図が出来上がってしまいました

自分が見えている世界を、全く見たことがない人に正確に伝えるのは思っていたよりも難しかったです。アイテムの位置はもちろん、どこから見た時に道がどちらに曲がっている、その先の道がまたどちらかに曲がっている、などと伝えるべき情報がたくさんあります。

プレーヤー間で勝敗を決めるのではなく、プレーヤー全員で協力してひとつのゴールを目指すので、自然と参加者全員でコミュニケーションができますよ。

ある程度ゲームに慣れてきたら、「制限プレイ」をしてみるのもオススメです。このときは「アイテム制限」をしてみました。各プレーヤーが他のプレーヤーに伝えられるアイテムを1つだけにすることで、どのアイテムを伝えれば、他の人が見ている地図とつなげることができるのかという独自ルールです。

たったひとつしか伝えられないアイテムを、マップだけを手がかりに吟味して、見事ゴールにたどり着けた時の達成感をぜひ味わってみてください。

ステージの上下移動が加わりより難しく! 海底神殿が舞台の「モニャイの仮面」

モニャイの仮面
  • プレイ人数:2~6人
  • プレイ時間:約30分
  • 対象年齢:10歳~
  • 価格:4,600円(税別)

「アニュビスの仮面」をベースとしながら、さらに進化させ、難易度も上がった印象なのが「モニャイの仮面」。世界観の作成には、学研プラス発行のミステリー・マガジン「月刊ムー」も参加。ムー大陸の古代文明をイメージしたという海底神殿が舞台となっています。

左の男性がゲーム内のマップの様子を伝えています左の男性がゲーム内のマップの様子を伝えています

基本は「アニュビスの仮面」と同じ、VRを見ているプレーヤーが、周囲の景色を他のプレーヤーに共有し、海底神殿のマップを完成させることが目的のゲームです。

アニュビスの仮面とは違い、マップタイルが六角形の空間に。マップタイルの盛り上がっている部分はVR空間で上下移動ができるステージですアニュビスの仮面とは違い、マップタイルが六角形の空間に。マップタイルの盛り上がっている部分はVR空間で上下移動ができるステージです

ただし大きく違う点が2つ。マップが通路ではなく六角形の空間同士のつながりとなっているということと、水中と水上という2つの階層になっているということ(VRゴーグルを装着しているプレーヤーが、実際にジャンプをすることでステージの移動ができます! )。

そして、そこで見つけた黄色い生き物を、粘土を使って実際に作るという要素が加わっていることです。この、粘土作りは、ラパラパを目撃したプレーヤーがつくるのですが、これが意外と難しく、福笑いのようで盛り上がりますよ!

伝説の霊獣ラパラパとよばれる黄色い生き物は、粘土で作って再現伝説の霊獣ラパラパとよばれる黄色い生き物は、粘土で作って再現
ラパラパは作れたものの、マップの作成は失敗してしまいましたラパラパは作れたものの、マップの作成は失敗してしまいました

六角形の空間の中を見ていない人に伝えるために右や左などではなく「正面に○○がある! そこから時計回りに動くと、ひとつ目の角には○○が!」などと、「アニュビスの仮面」の時とは違ったマップの伝え方が必要でした。また、ジャンプをするとステージが変わるというシステムは、プレーヤーをさらにVR空間にのめり込ませてくれます。

普通に遊ぶだけではなく、「日本語禁止」というルールを独自で追加してみたのですが、これがよりゲームの楽しさを増してくれました。日本語で説明するのも難しいところを無理やり英語で説明するので意思疎通の難易度は非常に高くなるのですが、必死に伝えようとしているところが妙に面白くなってしまうのでオススメですよ!

VR×ボードゲームはワイワイしたいときにオススメ

2つのVRボードゲームは、どちらも対象年齢10歳~となっています。しかし、正直なところルールを把握するのは難しく感じました。ですが、各プレーヤーが一度VRゴーグルをつけて、順番が一巡してしまえば感覚はつかめるはず。体感することでルールが分かってくるというのはVRならではだと感じました。

ゲームが進行していくと、自然とプレーヤー全員がVRゴーグルをつけることになるので、みんなが最先端技術を体験でき「わぁ!」と驚けるおもしろさがあります。そして、みんなで協力してひとつの目的に向かっていくことによる連帯感は、遊びだけでなくいろいろなシーンでのアイスブレークにも役立ちそうです。百聞は一見にしかず。まずはこのボードゲームでVRを体験してみませんか?

Photo By Thinkstock / Getty Images
TEXT:坂上春希

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