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2017.02.09 動画生配信のテクニック&コツをツイキャスのカリスマ、ももなな(西山虹華)が伝授!

ニコ生やツイキャス、Facebookライブ、Instagramなどライブ配信機能を備えるサービスは年々増えています。ライブ配信サービスのツイキャスでは、若者を中心にユーザー数が1600万人を超えるなど、ライブ配信の現場は盛り上がりをみせています。 今回は生配信をする上で知っておきたい役立つテクニックや知識を、ツイキャスのカリスマ “ももなな(西山虹華 にしやま ななか)”さんにうかがいました!

ももなな

ニコ生主として2012年より活動開始。現在はネットタレントとして、ツイキャスを中心にニコ生、OPENREC.tvなどでも配信活動を行う。TVやラジオなどのメディアへの出演もあり、若者を中心に人気を集めている。

屋内配信は画面の大きさ、屋外配信は電波を重視

──ももななさんは配信をする時、どんな機材を使っていますか?

「私はレッツノートをシリーズ違いで2台持っていて、屋内配信用と、屋外配信用に使い分けています。それとは別にゲーム配信もするので、ゲーミングPCも使っています。生配信でたくさんファンがいる方は、頑丈でバッテリーの持ちもよく、メモリーやグラフィックなどのスペックも高いパナソニックのレッツノートを使っている方が多いですね」

──PCを3台使い分けているんですか! 屋内と屋外でPCを使い分けるのはなぜですか?

レッツノートLXシリーズ

「屋内での配信は画面が大きいことを重視して、レッツノートLXシリーズを使っています。配信中はブラウザーを複数立ち上げることもあるので、画面が大きいほうが便利なんです。配信用のカメラは、LogicoolのHD Pro Stream Webcamに魚眼レンズをクリップで固定しています! 魚眼レンズを使うと、カメラの視野が広がるので、自分の見切れの防止や、他の配信者の方とは少し違った映像になって個性が出せるのが特徴です。

外での配信は常にPCを持ちながらになるので、軽さを重視しています。なかでも一番重視しているのはSIMカードが内蔵できること。ポケットWi-Fiで配信をしていると“ぷとぷと”になっちゃうことがあるんですよ」

──“ぷとぷと”とは……?

外でも“ぷとぷと”になりにくいレッツノートSZシリーズ外でも“ぷとぷと”になりにくいレッツノートSZシリーズ

「ぷとぷとっていうのは、配信がぷつぷつ途切れちゃうことです。『ptpt』と書かれたりすることもあります。このPCはSIMカードを挿して、LTE回線が使えるんですよ。3年前にニコニコ超会議に出演したときはみんな会場のWi-Fiにアクセスして配信をしていたんですが、ぷとぷとがすごくて……。そこに1人だけしっかり配信できてる方がいて、その人が使っていたのがSZシリーズだったんです。こんなワザがあったのか! と気づいてから、この方法で配信するようになりました」

ぷとぷとを回避するため、配信は有線で

ぷとぷとを回避するため、配信は有線で

──やはり回線は重要なんですね。回線で他に気を使っているポイントはありますか?

「配信が途切れることは絶対に避けるよう注意しています。どれだけ内容が良くても、配信が途切れたらリスナーからのコメントに反応できないですし、せっかく観てくれているリスナーにストレスを与えてしまうので、家からの配信は安定性重視で有線一択ですね。契約している回線はフレッツ光。ライブ配信でWi-Fiを使うと、ぷとぷとが起きる可能性が高いんです。外から配信をするときも、Wi-Fiを介さないように配信用スマホアプリを使い、LTE回線で配信をしたほうが安定します! 」

ネットのゴールデンタイム、21:00~24:00に配信すべし!

ネットのゴールデンタイム、21:00~24:00に配信すべし!

──配信をする時間帯のポイントはありますか?

「いちばんオススメの時間帯は夜の21:00~24:00です。有名な方は大体22:00ぐらいから配信をはじめることが多いですね。この時間帯は、学生から社会人まで多くの方がインターネットに触れている時間で、ネットのゴールデンタイムとも言われています。たくさんのリスナーを獲得するためには、ぜったいに配信をしたほうがいい時間帯です」

多くのリスナーを獲得するためにコラボ配信をしよう

──これから配信をはじめたいけど、なにを配信すればいいかわからない、そんな人はどうすればよいでしょうか?

「配信をはじめたばかりだと、リスナーも少ないですよね。配信者同士が同時に雑談することをコラボ配信というのですが、そのコラボ配信がオススメです。TwitterなどのSNSでもコラボの募集をしている方はたくさんいますよ。

いきなり他の配信者さんと話すことには抵抗がある……という方は時事ネタや速報性の高いネタを配信してみてください。ツイキャスなら画面下のテロップに時事ネタであると表示したり、ニコ生なら名前の後ろに「@◯◯(◯には時事ネタを入れる)」とつけて素早く配信をすることで、時事ニュースを気にするリスナーが集まってきますよ」

注意点:顔出しは覚悟を持って

ここまで、生配信のポイントを教えてくれたももななさん。配信を行う上で、もっとも注意しなければならないことが「顔出し」だと語ります。

「顔出しをされる場合は、覚悟を持ってしてください。私も以前住所がバレて家に押しかけられたこともあるので、軽い気持ちで顔出しはしないほうがいいと思います」

──顔出しから本名や住所がバレてしまうことがあるんですね。

「顔だけで住所までバレることはそう多くはないと思いますが、長時間配信を行っていると、個人を特定できる情報が映ってしまったり、うっかりしゃべってしまったりすることがあります。

たとえば、Amazonのほしい物リスト(*1)を公開している配信者さんがいますが、ここから住所がバレることがあります。

Amazon以外が発送する場合は届け先の住所が購入者に通知される場合があるんです。私もそういうことを知らない時期があって、意図しない形で住所が流出しました。

住所や本名が流出することで、生活が一変してしまった方もいらっしゃいます。ライブ配信=楽しい、だけではなく、危険から身を守るためのリテラシーを身につけることも重要です」

*1ほしい物リストは、他人にも公開できて、しかもそれを買ってもらうこともできる

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