9月1日は「防災の日」。Googleが用意した「防災マップ」であなたの住むエリアの危険度をチェック!
9月1日は防災の日。この日付は、1923年9月1日に発生し、10万人以上の死者・行方不明者を出した『関東大震災』に由来しています。またこの季節は台風の接近・上陸が多い季節でもあります。東日本大震災や熊本地震、そして九州の大雨も記憶に新しいところ。万一の時にはどうすればいいのでしょうか? そこで今回は防災の日にチェックしておきたい、Googleが提供している「防災マップ」の活用方法をお知らせします。
自然災害が多い日本だから。いざという時のための準備をしておこう。
日本は自然災害が多い。そんなイメージがありませんか? 一般財団法人国土技術研究センター*によると、日本の国土面積は全世界の0.28%しかないにも関わらず、世界中のマグニチュード6以上の地震の20.5%が日本で起こっているのだそう。
- *一般財団法人国土技術研究センターとは、国土の利用や整備、保全、災害の防止などを目的に設立された団体。
しかも夏には台風がやって来て、冬には一部地域が大雪に覆われることも少なくありません。このように一年中災害に見舞われてしまう可能性がある日本では、自分や家族の身を守るためにも、日々の備えが何よりも重要です。この「防災の日」をきっかけに、Googleが発表している防災マップを使って地域の防災情報をチェックしてみましょう。
Google防災マップには何が載っているの?
今回紹介する「Google防災マップ」はGoogleが発表しているもので、事前に知っていると防災に役立つ地図情報集のことです。防災の日を目前に控えた2014年8月29日に提供開始されました。この防災マップで知ることができる情報は、大きく以下の3つに分けられます。
「Google防災マップ」で知ることができる情報
- 全国 - 避難所情報
- 東日本 - 公衆電話・特設公衆電話
- 東京都 - 東京都防災情報
防災マップ画面の右上、「レイヤ」をクリックすると「情報を表示」のチェックボックスの下のカラムから見たい情報を選択することができます。では、それぞれがどのような情報なのか、実際に見てみましょう。
チェックできるもの1:【全国】避難場所の位置
「全国 - 避難所情報」ではその名の通り、全国にある各地の避難所情報を閲覧することができます。各避難所は、アイコン別にその種類を確認可能です。「避難所」「一時滞在施設」「帰宅支援ステーション」「避難場所」「津波避難ビル」「倉庫等」と区分されています。
チェックできるもの2:【東日本】東日本の公衆電話の位置
災害時は回線のパンクや、基地局の停電などさまざまな理由で携帯電話や自宅の固定電話が繋がらなくなることもあります。そこで大切なライフラインとなるのが公衆電話です。「公衆電話(屋内)」「公衆電話(屋外)」「災害時用公衆電話(事前配備済み)」「災害時用公衆電話(開設中)」の場所データを確認することができます。
最近は見かけることの少なくなった公衆電話ですが、このマップを見てみると思っていたよりも設置されているように感じるのではないでしょうか? 実際に災害中に利用する際には「災害時用公衆電話」であれば無料で使用可能です。通常の公衆電話でも、NTT東日本、NTT西日本の判断によって無料で使うことができる場合もあります。災害にあった時に備えて、あらかじめ自宅近辺や最寄り駅など、自身がよく訪れる場所付近をチェックしておきましょう。
チェックできるもの3:【東京都】 防災情報
この項目で確認ができるのは東京都の防災情報のみになります。避難場所や火災の危険度、建物の倒壊の危険度などを確認することができますので、東京にお住まいの方はもちろん、出張や旅行などで訪れる可能性がある方もチェックをしてみてください。
1. 東京都の避難場所
平成25年5月現在で197ヵ所指定されている東京都区部の避難場所を表示可能。学校や、大きな公園などが指定されている場合が多いようです。いざというときのために、家族や友人、パートナーと集合場所を決めておくのもよいでしょう。
2.地区内残留地区
あまり耳慣れない言葉かかもしれませんが、「地区内残留地区」とは、東京都都市整備局が定めた火災のリスクが低い地区のことです。ここで指定されている地区では不燃化が進んでおり、万が一火災が発生しても、地区内に大規模な延焼火災のおそれがないので広域的な避難をする必要がないとされています。もちろん、自身の近辺で火災が発生した時には避難が必要になりますので、注意してください。
3.火災危険度
地震が発生すると、その地震の揺れが原因となって発生した火災の延焼により、広い地域で被害を受ける危険性があります。その危険性の度合いを測定したものが「火災危険度」です。この火災危険度は、東京都都市整備局が出火の可能性と延焼の可能性をかけあわせ、さらに周辺からの延焼の可能性も加えて計算されたものを元に表示されています。
4.建物倒壊危険度
その名の通り、建物倒壊の危険性別に地区が色分けされています。自身や家族の通勤、通学ルートなどを確認し、いざというときのために備えて安全なルートを覚えておきましょう。
5.災害時活動困難度を考慮した総合的危険度
「建物倒壊危険度」「火災危険度」「災害時活動困難度」を考慮した総合危険度マップです。建物倒壊や火災の危険性に、災害時の避難や消火・救助等の活動のしやすさを考慮されて色分けされています。万が一災害に巻き込まれた時に救助を受けやすい位置に生活拠点があるのか、もし困難な位置にあるのであれば念入りに防災対策をするといった判断材料に活用してみてください。
いざという時にも確認できるよう、印刷やお気に入り登録を忘れずに
このように防災に役立つ地域情報がまとまっているGoogle防災マップ。ふだんなかなか意識することのないものだからこそ、防災の日にチェックしておいて、万一のときに備えましょう。もちろん「Google防災マップ」はスマートフォンでも閲覧可能です。いざという時にチェックできるよう、お気に入りに登録しておき、印刷して玄関や職場に備えておくこともオススメいたします。
TEXT:坂上春希
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