ツタヤーにサブスくん。音楽の聴き方、こんなに変わった!
音楽の聴き方、今と昔でけっこう変わってる!? いまやサブスクリプションサービスやYouTubeなど、音楽を聴く方法はさまざまですが、ちょっと昔はどうだったのでしょうか? 過去、主流だったものから現在まで、音楽の聴き方をイラスト化してみました!
ツタヤー
ツタヤで音楽CDを借りて聴いている人。主に中高生に多く、自分の持っている音楽再生機器にCD音源をコピーしている。20年くらい前はCD-R、15年くらい前はMDで聴いている人が多かったが、それからiPodやMP3プレーヤーに変わった。人気のアーティストや新作は「貸出中」になっていることが多く、早く音源が聴きたいあまり、他のツタヤ店舗に行ったり、放課後はツタヤに立ち寄ってから帰るのがデフォルト化している人も…。また、どういうわけか返却がギリギリになることが多く、延滞料金の支払いから逃れるために1分1秒を争って返却ポストやレジにダッシュしがち。
現在でも、自分でクレジットカードを持てない中高生層が音楽を聴くためにこの手法をとっていることもある。
ディガー
レコード好き。ディグる(お店などでレコードを探す方法)スピードは誰にも負けない。アナログ音源で音楽を聴くことに楽しみを感じている。CDなどが発売される以前はこの手法がほとんどで、かつては渋谷の宇田川町が「レコ村」と呼ばれ、レコードの聖地として多くのディガーが訪れた。現在は機器の進化などにより少数派となっている。しかし現在でも、真の音楽好きを自負する層がこの手法をとっていることが多く、「レコード屋に行き過ぎて有名客として店員にあだ名をつけられる」「ゴム付き軍手でレコードをディグる」「レア盤が出るというセールの整理券欲しさに店へ繋がるエレベーターの中に並ぶ」など、濃いエピソードが多い。
最近では、レコードで音楽を聴くという体験そのものの嗜好性が再評価され、この手法が再注目されている。
着うたー
2004年ごろから提供されている着うたフルで音楽を聴いているのがこの着うたー。現在は主流ではないが、以前は大学生以上の年齢層に多かった。2004年の提供開始当初は、着うたフルに対応した携帯電話が少なかったが、その後多くの機種で聴けるようになったことからその利用者は増えた。当時は、浜崎あゆみや倖田來未、中島美嘉、オレンジレンジなどが全盛で、彼らの楽曲ダウンロードランキングの上位を占めていた。ただ、意外にも2005年に最もダウンロードされていたのは『恋のマイアヒ』(オゾン)。
1曲200円〜というお値段であったが、キャリア決済(月々の電話料金とセットで請求される)によって曲を購入することも可能であった。そのため、調子にのってたくさんの楽曲を購入してしまうと、自分で携帯料金を払っている大学生は翌月の生活が苦しくなったり、親に払ってもらっている中高生は親から大目玉を食らったりということも…。
YouTube Lover
音楽を聴くのは基本的にYoutube。年齢的にクレジットカードが持てないために、サブスクリプションサービスや楽曲ダウンロードサービスが使えない中高生に多い。Youtubeで音楽を聴きながら勉強している人も多く、通信制限に陥ってイライラしていることも…。現在ではアーティスト公式でUPされた音源も多いため、トレンドの曲を聴くには困っていないようだ。
しかし、こういった音源の場合、いちばんいいところで曲が中断、アーティストのコメントが差し込まれることがある。彼らはそれにフラストレーションを感じているが、大好きなアーティストのコメントであるがゆえにそのもやもやのやり場に困っている。
サブスくん
「LINE MUSIC」「Apple Music」「Amazon Music Unlimited」など、現在トレンドのサブスクリプションサービスで楽曲を聴いている人たち。そのサービスに登録されている楽曲は基本的に聴き放題なので、四六時中、ジャンル関係なく音楽を聴いているような無類の音楽好きにはもってこいのサービス。プリペイドカードなどで決済できるサービスもあるため、一部の中高生もこのサービスで音楽を聴いていることもあるが、大多数は大学生・社会人の音楽好きが利用している。
音楽好きにはもってこい、ではあるのだが、それぞれのサービスによって「J-POPに強い」「洋ロックに強い」など特色があるため、それぞれが主に聴きたいジャンルによってそのサービスに加入するかを決めている様子。広くジャンルを横断して聴きたい人は複数のサービスに加入している場合もあるようだ。
音楽の聴き方を5つに分けて、キャラクター仕立てで紹介してきました。高校生の頃は「ツタヤー」だったけど、大人になったいまは「サブスくん」になった人、古い音楽やマニアックな音楽が好きだから昔から「ディガー」一筋の人など、職業やライフスタイルによって音楽の聴き方はさまざま。あなたの音楽の聴き方はどれですか?
TEXT:PreBell編集部
イラスト:くまみね
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