FEATURE 2018.09.13 “あばれる犬”こと「こてつ」と「なむ」の飼い主、人気ツイッタラーがくこさんがバズを起こすまで

かわいらしい動物の画像や動画が、SNS上で多くの人々の注目を集める鉄板コンテンツとして扱われる昨今。そのいっぽうで、“あばれる犬”の写真を投稿し続け、人気を博したTwitterアカウントがあるのをご存知でしょうか。

“あばれる犬”こと「こてつ」と「なむ」の飼い主であり、今や38,000人を超えるフォロワーを抱える「がくこ」さん。Twitter上ではこの、こてつとなむの奔放な姿を写した写真が数千、数万RTのツイートを連発。幾度となくバズを起こし、話題のわんこコンテンツを作り出してきました。

がくこさんTwitterアカウント

“あばれる犬”こと「こてつ」と「なむ」の飼い主、人気ツイッタラーがくこさんがバズを起こすまで

岡山県にある500年近い歴史を持つ寺院の家系に生まれ、現在は境内の管理や住職の手伝いを行っているがくこさん。

そんながくこさんが、「お寺で暮らすてらわんこ」として「こてつ」と「なむ」を実家のお寺に迎え入れ、じゃれ合う2匹のわんこの様子をTwitterで投稿したところ、その“あばれる”様子がかわいいと話題になりました。今回は、バズが起きたことで自身や環境にどのような変化があったのかがくこさんに伺いました。

“あばれる犬”「こてつ」と「なむ」との出会い

──Twitterを見ていると、こてつとなむの仲の良い姿がとても印象的なのですが、この2匹は兄弟なのでしょうか?

いえ、実は2匹とももらってきた子なんです。こてつの母親は、もともとわが家の先住犬ゴローの友達で、よくうちのお寺の敷地に出入りしてエサをもらいにきていた野犬でした。その野犬が産んだ子犬を拾った、という流れですね。

拾ったときは、凛々しくてワイルドな顔付きから男の子だと思って「こてつ」と名付けたんですが、後から女の子だということに気付いて。そのときにはもう「こてつ」の名が馴染んでいたので、そのままこてつと呼ぶことにしました。

──こてつを飼い始めた後に、なむを飼い始めたのですね。

はい。なむは、動物病院で里親募集を見かけて飼い始めました。名前の由来はうちがお寺なので、南無阿弥陀仏の「南無」を取って「なむ」と名付けました。私が名付け親です(笑)。

徐々に犬好きの著名人に広く知られるアカウントへ

“あばれる犬”こと「こてつ」と「なむ」の飼い主、人気ツイッタラーがくこさんがバズを起こすまで▲Twitterアカウント開設当初にアップしていた、先住犬ゴローの写真

──こてつとなむの写真をTwitterに投稿し出したのはいつ頃からですか?

犬の写真をメインで投稿するようになったのは2015年、うちになむがやって来て半年ほど経ってからのことです。Twitterアカウントを作りたての頃は、たまに先住犬ゴローの写真をアップしていたんですが、それよりも日常的なつぶやきがメインでした。

当時すでにこてつもいたんですが、ツイートは子犬のなむに偏っていましたね。なむが成長して、こてつと体格差がなくなってきてから2匹でじゃれ合うようになって。徐々に野生的な犬の写真が撮影できるようになっていったという感じです(笑)。

──がくこさんのTwitterアカウントが多くの人に知られるようになったきっかけは何だったのでしょう?

2016年の12月にTwitterに投稿した先住犬ゴローのイラストがシンガーソングライターの矢野顕子さんの目に留まり、引用リツイートをしてくれたことがきっかけです。

私が趣味で描いた“老犬あるある”をまとめたイラストに「うちの老猫のことを思い出して落涙中」というコメントを残してくれたんです。矢野さんは以前から、私のツイートにリアクションをくださっていて。糸井重里さんが私のアカウントをフォローしてくれたのも、おそらく矢野さんきっかけだったと思います

“あばれる犬”こと「こてつ」と「なむ」の飼い主、人気ツイッタラーがくこさんがバズを起こすまで▲矢野顕子さんに引用リツイートされた、がくこさん直筆のイラスト

──著名人に知られるアカウントへと育っていったのですね。

そうですね。フォローをしてくれてから、糸井さんも引用リツイートを何回かしてくれました。印象的だったのは「このガウガウコンビの名は『こてつ』と『なむ』だということは知っているのですが、ついぼくらは『がくこ』と言ってしまいます」という内容(笑)。

それから少し経って、『3月のライオン』や『ハチミツとクローバー』の作者でもある漫画家の羽海野チカさんにもフォローをしていただくなど、著名な方に知られるようになっていきました。

──そんながくこさんのアカウントで初めてバズったツイートはどんな内容だったのでしょう?

初めて万を超える数リツイートされたのは、2017年5月2日に投稿したツイートです。バズらせようと意識したわけではなく、いつものように軽く朝の挨拶代わりにつぶやいたら瞬く間に拡散されていった、という感じですね。

──ツイートをする際に心がけていることはありますか?

うちの犬たちって、飼い主からしたら2匹とも充分かわいいんですが、一般の人がパッと見てストレートに「かわいい」と思える見た目はしていないと思うんです(笑)。

ですので、ツイートする内容も、単純にかわいさを伝える内容よりかは少しひねった言葉を選ぶようにして、フォロワーさんの印象に残るようにしています。

最近ではフォロワーさんたちも、うちの犬の写真に対して大喜利的な感覚で面白いリプライをしてくれるようになってきて。だから私も負けじと、面白いと思ってもらえる言葉を選ぼうとがんばっています。

写真撮影する際のポイント

“あばれる犬”こと「こてつ」と「なむ」の飼い主、人気ツイッタラーがくこさんがバズを起こすまで

──毎回2匹のやんちゃな様子が伝わるお写真を投稿されていますが、撮影する際に気をつけていることはありますか?

実は、犬の写真を投稿し出した頃は特に何も気にしていませんでした。犬たちがはしゃいでいるシーンを動画で撮って、スクリーンショットしたデータをツイートしていたんです。それから犬の写真を印刷して残しておきたいという気持ちが湧いてきて意識的に2匹のやんちゃな感じが伝わる写真を撮るようになりました。

──写真は何で撮影されているのでしょう?

iPhone6sで撮影しています。散歩中の持ち歩きに不便なのでカメラを買うことは特に考えたことはないですね。Twitterに載せているような、いい写真が撮れるのはだいたい、散歩後の寺の敷地内の駐車場でじゃれているときです。

散歩後にスッキリした犬たちがじゃれ合ったり転がったりし出したらiPhoneを構えて連写をするんです。いつもこてつがお腹を出しているときに、なむがちょっかいを出して。それにこてつが応戦する形で、2匹のじゃれ合いが始まります(笑)。

──Twitterに投稿する際、写真の加工はされていますか?

写真の加工アプリなどは特に使わず、スマホのTwitterアプリで投稿する直前に少し明るさを調整するくらいですね。あと、Twitterって横向きの画像をアップすると自動的に上下がトリミングされてしまうんです。なので、あらかじめトリミングして投稿するようにはしていますね。

バズによって起きた環境の変化

──バズが起きたことでよかったことは何かありますか?

今まで3組ほど、犬目的で実家のお寺に来てくれた方がいます。少し前までは、Twitterのプロフィールに実家のお寺の名前を載せていたので、調べて来てくれたようです。

来てくれた方の中でも特に驚いたのが「どちらから来られたんですか?」と聞いたら「香港から」と答えた女性がいて。「うちの雑種の犬を見るために、わざわざ海外から来たのか…」とかなりビックリしました(笑)。

あとは、ダックスフンドの「兄弟犬」という漫画を描いている、ともえさんという漫画家の方から「新刊が出たので」と献本をいただいたことがあります。献本と一緒に、こてつとなむ、先住犬のゴローのイラストが描かれた色紙が添えられていて、すごく嬉しかったですね。

“あばれる犬”こと「こてつ」と「なむ」の飼い主、人気ツイッタラーがくこさんがバズを起こすまで

──逆に、バズが起きて困ったことは?

フォロワーが増えるにつれて、日常のことを呟きづらくなりました。Twitterを開設した当初は日常で起きた何気ないことをつぶやく個人的なアカウントだったんです。

あとはリプライひとつひとつにお返事できなくなったことも。昔はひとつひとつにお返事していたんですが、今ではキリがなくて。でも今でもリプライはすべて見るようにしています。

フォロワーさんに毎日“あばれる犬”の様子を届けたい

“あばれる犬”こと「こてつ」と「なむ」の飼い主、人気ツイッタラーがくこさんがバズを起こすまで

──アカウント開設当初と現在のTwitterへの向き合い方は変わりましたか?

アカウント開設当初と比べるとだいぶ変わりましたね。最初は個人的なつぶやきだけでしたが、多くの方に見られるようになってからは、なるべく毎日写真をアップするようにしています。

──毎日撮影は欠かさないのでしょうか?

基本は、その日に撮影した写真を当日のうちに投稿しますが、今まで撮り溜めていた中からアップすることもあります。犬も、毎日面白い動きをしてくれるわけではないですから(笑)。特に今年の夏は猛暑で犬も疲れて溶けていましたし…。

──最後に、多くのバズを生みだした「なむ」と「こてつ」に伝えたいことはありますか?

「勝手に変な写真を撮って、しかもそれをTwitterに投稿しちゃってごめんね」ということですかね(笑)。本人たちはまさか自分たちの姿が38,000人に見られているとは思っていないでしょうね。あとは、やっぱり「いつまでも元気でいてね」ということでしょうか。

あなたのわんこも見知らぬ誰かを楽しませているかも?

インターネットがなければ、イチご家庭のなかで人々を笑顔にするだけだったわんこたち。でも、TwitterをはじめとするSNSが発達した今の時代だからこそ、「なむ」と「こてつ」は日本中の人を楽しませてくれています。

個人情報の悪用や詐欺など、ネット時代の弊害はいろいろあるかもしれませんが、犬や猫といった動物たちは、今も昔も変わらず人間を楽しませてくれる存在だと感じた取材となりました。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:がくこ

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