FEATURE 2018.11.19 TikTokは、なぜ支持される? 46万フォロワーのTikTokで人気のPopteen専属モデルに聞いた

現在話題の動画共有SNS「TikTok(ティックトック)」。選んだ音楽に合わせてダンスやリップシンク(口パク)など、15秒のショートムービーを撮影・加工して共有するスマートフォン向けのアプリです。2017年の日本上陸から1年足らずで急速に広まっていきましたが「他のSNSとは何がちがうの?」「そもそも何が面白いの?」と、疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

お話を伺ったのは、ティーン向け人気ファッション雑誌「Popteen」のレギュラーモデルとして活躍中の莉子さんと、多数のインフルエンサーが在籍するN.D.Promotion代表取締役の金丸雄一さん。莉子さんはTikiTokで46万人以上のフォロワー数を誇るTikTokerです。

莉子さん

N.D.Promotion所属。神奈川県出身、2002年12月4日生まれ。雑誌”Popteen”の専属モデル。現役高校1年生で総フォロワー60万人超えと最多のSNSフォロワーを誇る。”リコリコ”の愛称で親しまれ、支持を得ている。 https://www.instagram.com/riko_riko1204/

金丸雄一さん

株式会社N.D.Promotion代表取締役。同社は芸能事務所として、PopteenやZipperなどで活躍するモデルを多数マネジメント。また、プロモーション事業やメディア事業、クリエイティブ制作事業(映像・スチール)、主にF1層をターゲットとしたプランニング事業など幅広く手掛ける。TwitterやInstagramなどを活用し、200万フォロワーを越えるインフルエンサーネットワークとなっている。 https://www.facebook.com/yuichi.kanamaru.3

TikTokがティーンに人気がある理由

現在、世界150ヶ国以上で利用され、2018年では第1四半期にiOSにおいて全世界で4500万ダウンロード以上と、もっともダウンロードされた「TikTok」。特筆すべきは、その拡散力です。アプリ内で使用されるハッシュタグを例に出すと、「#こっちを見て」は、音楽に合わせて振り返るという動画を一般人から有名人まで多数のユーザーが投稿。総再生回数3億回、投稿件数19万件を記録しています。

アプリの投稿を見ても、ティーンが積極的に投稿している様子が見て取れますが、これまでも流行しては消えを繰り返してきたSNSは多数。他のSNSとはどのように違うのでしょうか?

TikTokがティーンに人気がある理由

――さっそくですが、TikTokは他のSNSとどう違うのでしょうか?

「TikTokでは流行りの音楽やおすすめのハッシュタグといった情報が、アプリ内でわかりやすく紹介されています。ですので、“今どんな投稿が流行っているのか”“他人がどんな投稿をしているのか”をひと通りチェックしてから、それを真似して投稿するといった行動がしやすくなっています。

また他のSNSでは、例えばInstagramならば写真を撮った後に、投稿するためにアプリを起動するという一連の流れがありますが、TikTokは“とりあえずTikTokのアプリを起動する”という人が多いように感じます。“何かを投稿したい”といった目的がなくても何気なくアプリを起動している。そういった特徴があると言えるのではないでしょうか。
TikTokがティーンに人気がある理由

――たしかに、コンテンツのエンタメ性が高いので、ついアプリを開いて動画に見入ってしまいますね。そんなアプリがティーンにウケている理由はなんだと思いますか?

「よく“TikTokを撮る”といった言い方もされるのですが、若者の中で「行為」の1つになっています。 “プリクラ撮ろう”と同じ感覚で、みんなでTikTokを撮ることが、学生のなかでコミュニケーションの1つになっていて、それが爆発的に広がった要因でもあると思います。ダンスやリップシンク、ショートムービーといった女子高生が親しみやすいコンテンツやフォーマットがうまくマッチしているのも人気の大きな理由かと思います

インスタなどに比べ男子中高生のユーザーも多いのも特徴です。TikTokは面白ネタやスポーツなど、わりと何でも自由な形で投稿できるので“投稿ハードルが低い”という点も大きいと思いますよ」

実際、ティーンはTikTokをどう楽しんでいる?

実際、ティーンはTikTokをどう楽しんでいる?

――莉子さんがTikTokを始めたキッカケはなんですか?

「もともとは別の動画投稿アプリを使っていたんですけど、マネージャーさんから“これからこのアプリが流行るかも!”と紹介されたのがTikTokでした。最初はあまりノリ気ではなかったんですけど…いざ始めてみたらすごく楽しくて! 今では日常生活には欠かせない存在ですね! 観るだけの子も多いですが、クラスの友達もみんなやっていますよ」

――ズバリ、TikTokは他のSNSより面白いですか?

「断然面白いと思います! たとえば、みんなで遊んでいても“一緒にTwitterやろう”“インスタやろう”って、言わないじゃないですか。TikTokならみんなで撮って映れるし、“友達と一緒にできる”ところが大きいですね。最近は遊んだら絶対にTikTokを撮っています

インスタだと統一感も必要ですよね。だから、そこまで素の感じも出せないし、どうしてもキメた感じの写真に偏ってしまって。TikTokは変顔なんかもできて、自分の表現の幅も広がるんですよね。

あと、TikTokは編集がすごくラクなんです! 自動で小顔にしてくれたり、簡単にエフェクトをつけられたり。踊っている動画なら早送りでキレッキレな感じや、反対にスローモーションにも編集できるのが面白いですね。新しいエフェクトも頻繁にリリースされていて、学校でもすぐに流行ったりします」

――本当にTikTokを楽しんでいますね! 普段はどういったタイミングでTikTokを観ていますか?

「移動時間などちょっと空いた時間に、ですね。1日に何回もアプリを開いています。オススメに自分の知らない子たちの投稿がどんどん出てくるので、どうしても観ちゃいますね。あと、学生あるあるなんですけど、テスト期間中に限って、つい見始めて止まらなくなっちゃう(笑)。 気づくと1時間くらい経っていることもありますね」

“女子高生感”と“素の感じ”でフォロワー数が急増!

“女子高生感”と“素の感じ”でフォロワー数が急増!

――莉子さんは46万以上とかなりのフォロワーがいらっしゃいますが、フォロワー数が伸びたキッカケがあったのでしょうか?

「学校帰りになんとなくスッピンで踊っている動画を撮ってアップしたら、それがすごくバズったんです。そこからフォロワー数が一気に伸びました。それで、自分には “素の感じ”を出した投稿が合っているのかな?って考えるようになって。メイクを薄くしたり、素の感じを意識した投稿をするようになりました」

――かわいらしい振り付けの動画も多いですが、これもご自分で考えられているのでしょうか?

「そうですね。私はダンスが全然できなくて…(笑)。振り付けはいつも即興、一発撮りで終わらせます。完璧な感じじゃない方が自分らしくていいのかな?と思って、深く考えずに音楽に合わせてやっている感じです」

TikTokはオトナ世代でも流行する?

――今後はもっといろんな世代にもTikTokは流行すると思いますか?

「もちろんあると思います。グローバルで見ると、日本よりティーン以外の層が投稿しているコンテンツもよく目につくようです。今はティーンや20代前半のユーザーが多いかとは思いますが、CMや街頭などでTikTokを知るきっかけが増え20代後半や30代にも波及し始めている印象です」

――年配の方は、たとえばどんな投稿を?

「抖音(中国版のTikTok)では、おじいちゃんが太極拳をしている動画や、普通に街を歩いているような動画なども投稿されていました。今、日本でよくアップされているTikTokのコンテンツとはまた違った内容ですね。最近はグルメや旅行、スポーツといったコンテンツも増えていて、こういった投稿がどんどん増えてくると、幅広い年齢層の方が楽しめるようになると思います」

――利用する年齢層が上がったとき、使いやすさとしてはどうでしょうか?

「アプリの操作性はかなりシンプルなので、どの年代の人にとっても使いやすいと思います。TikTokは特定の人をフォローしていなくても、おすすめで自分に最適化された投稿が流れてくる傾向にあります。観るだけという方も楽しめると思いますよ」
TikTokはオトナ世代でも流行する?

――大人世代にとってもハードルは低そうですね。ちなみに、莉子さん的に大人たちが参加してくるのはイヤじゃないですか?(笑)

「全然イヤじゃないですよ(笑)。赤ちゃんやペットの投稿も多くて、観ていると癒されます。最近は、日本でもおじいちゃんやおばあちゃんがリップシンクしているような動画もあがっていて、コメント欄を見るとみんな“おばあちゃん頑張れ”みたいな感じで応援しているんですよね。ほっこりします」

ありのままの自分が投稿できるのがTikTokの魅力

InstagramなどのSNSは自分の日常を共有するがゆえに、投稿するネタ探しや、マウンティングに疲れたという声も聞きます。それに対し、お洒落でなくても、クリエイティブでなくても、音楽とダンスを通じてみんなで楽しめるTikTokは、投稿のハードルが低く、それが短期間で支持を得るに至った要因なのでしょう。他のSNSに疲れてしまった大人世代にも、今後TikTokの波がやってくるのかもしれませんね。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:河合信幸

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