「人気商品がどこのサイトよりも安い」は疑ってみて! 詐欺のショッピングサイトの見破り方【サイバー護身術】
「スマホ一つですぐ手に入る!」「種類も多い!」とネットショッピングを利用する方も多いと思います。しかし、中には悪質な詐欺サイトもあり、注文した商品が届かないなどの被害が数年前から増えています。
「いやいや、見ればわかるじゃん! そんなの騙されないよ!」と思うかもしれません。この漫画の主人公もその一人でした。
【登場人物】
斎婆鈍平(さいばあ どんぺい)(41歳)
仕事やプライベートで、よくインターネットを使っているが、知識はあまりない。最近はネットショッピングに夢中で、安いとすぐにポチる。
李照貴夫(りてらし たかお)(39歳)
鈍平の会社の後輩。スマホやインターネットの使い方に長けていて、公私ともに鈍平をよく助けている。
「安い!」と即買いしたはいいけど……
「人気商品が激安だ!」と勢いで購入した主人公でしたが、どうやら商品が送られてこないという詐欺サイトの被害に遭ってしまったようですね。
最近では、大手ショッピングモールをまるごとコピーしたり、無関係のネットショップの画像を無断で流用したりと、本物と見分けがつかない詐欺サイトも増えています。
よくよく見ると、「日本語がちょっとおかしい」「画像に大手ショッピングモールのロゴが見切れている」といった不自然な点に気づけるのですが、うっかり騙されることもありそうです。
では、どうやって見極めると良いでしょうか。
電話番号や住所で検索してみる
まず、「人気商品が他のサイトより極端に安く売られている」というサイトは、疑ってみることが大切。怪しいと感じたら、サイトに掲載されている「住所」「電話番号」を見てみましょう。
検索してみて、実在しない住所だったり、電話の市外局番と住所が合っていなかったりというのは、残念ながらその時点でかなり怪しいです。
また、インターネットでお店の「住所」「電話番号」を検索すると「この住所の会社で詐欺被害にあった」などの口コミが見つかることもあるので確認してみましょう。
また、購入した商品がちゃんと送られてきても、届いた商品自体に問題があるケースがあります。
SDカードやモバイルバッテリーなどは、記載よりも容量が小さいニセ物、コピー商品が届けられたところで、すぐには気付けませんよね。なかなか厄介です。
商品の種類によっては危険を伴うこともあり、たとえば極端に安いモバイルバッテリーの中には、安全装置が省略されている製品もあり、発熱や発火の恐れがあるのでとても危険です。
詐欺サイトと同様に、不自然に安い商品には何かワケがあると疑ってみてください。特に安全性が求められる商品の場合は、信頼のおけるネットショップで購入することをお勧めします。
詐欺サイトでクレカを使用してしまったら、カード番号変更を
詐欺サイトに代金を支払ってしまった場合、入金方法がクレジットカードなのか銀行振込なのかによって、取るべき対処が変わってきます。
まず、クレジットカードで入金した場合は、入力したカード情報がさらに悪用される恐れがあります。一刻も早くカード番号の変更手続きをおこないましょう。そのうえでカード会社に事情を説明し、決済をキャンセルできるか相談してみてください。
銀行振込の場合は、振込先の金融機関※に相談します。その際、警察への被害届提出を求められることがあるので、その準備もしておきましょう。
※金融犯罪に遭った場合のご相談・連絡先(一般社団法人全国銀行協会のHP)
どちらにせよ、大変な手間がかかり、また必ずお金を取り戻せるとも限りません。まずは怪しいネットショップに騙されないよう、十分注意してください。
外出が制限されるコロナ禍において、ネットショップはもはや重要な社会インフラです。ネットの信頼を揺るがす詐欺サイトは許せませんよね。騙されないように注意しましょう!
漫画:トーマス・オン・デマンド(アスタリスク)
監修:小木曽健(@ken_ogiso)
文:PreBell編集部
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