指一本で課金されてしまう今の時代! 悪質なアプリにご用心【サイバー護身術】
ニュースアプリや健康管理アプリ、ゲームアプリ……。スマホを利用する上でアプリは欠かせないものになりました。便利な反面、「知らないうちに課金されていた」「無料期間の終了に気づかずお金を支払い続けていた」といった課金面でのトラブルも少なくありません。
【登場人物】
斎婆鈍平(さいばあ どんぺい)(41歳)
仕事やプライベートで、よくインターネットを使っているが、知識はあまりない。最近いろんなアプリがあると知り、ダウンロードして楽しんでいる。
指一本で簡単に課金されてしまう時代
どうやら、「体温を測ります」というアプリの指示に従って親指をスマホに押し付けた結果、本来の機能である指紋認証が作動し、課金が許可されてしまったようですね。
そもそも、「スマホ画面で体温が測れるわけがない」と疑うべきだったかもしれませんが……。
AppleやGoogleがそれぞれのストアでアプリを配信するときには審査があります。しかし、審査の目をかいくぐった一部の悪質課金アプリが存在するのが現状です。今回は健康管理アプリでしたが、カメラアプリや壁紙アプリ、ゲームなどその種類はさまざま。
しかも、一度課金の設定を許可してしまうと、毎週5,000~10,000円課金されるケースもあり、被害も高額になりがちです。
課金したタイミングでお知らせメールが届く設定にしている方も多いと思いますが、今回は息子がすぐに気づいたのが不幸中の幸いでした。
では、こうした悪質なアプリの課金はどうやって止めると良いのでしょうか。
アプリを消すだけでは課金が止まらない
勝手に課金される悪質なアプリだとわかったとき、「詐欺アプリか⁉」と怖がってすぐにアプリを消してしまう方がいらっしゃいますが、アプリを削除しただけでは、そのあとも課金が継続してしまいます。
課金を止めるにはアプリストアの購入履歴から停止するなど、契約の終了手続きが必要です。
停止方法の詳細については「アプリ 課金停止」などの検索ワードで、最新の情報や手順を検索してみてください。ちなみにiPhoneとandroid端末では方法が異なります。
勝手に課金されてしまうことが心配な方は、スマホの設定で「アプリ内課金」を「許可しない」にしておくと、課金できなくなるため安心です。
また、不正な課金に気づいたときには、AppleもしくはGoogleに「返金請求」をしてみましょう。AppleもGoogleも詐欺まがいの定期購読の返金には、応じてくれる場合があります。
「このアイテムを購入していない」「このアイテムを誤って購入した」などの理由を選んで申請する形式なので、「どうせ無理だから」と泣き寝入りせずにトライしてみましょう。早ければ数日で返金されます。
勝手に課金されるアプリの対処法
・指紋認証など、課金を許可する操作を求められたときは疑ってみる
・心配なら、スマホの設定で「アプリ内課金」をオフにする
・アプリを慌てて消さない
・課金されてしまったときは購入履歴から課金を停止した後、「返金請求」をする
アプリをダウンロードする際にチェックすること
冒頭で紹介したような悪質なアプリでなくても、「無料だと思っていたのにいつの間にか課金されていた」ということもあると思います。
通常であれば、アプリをダウンロードするときに「無料お試し期間」や「それ以降かかる金額」が記されているはずです。
注意深く確認するようにして、それでも騙されてしまったと思った場合には、上で紹介した「返金請求」を試してみることをお勧めします。
SNSの広告など、思わぬところから悪質なアプリは近づいてきます。これらに注意しつつ、被害に遭っても返金請求で取り戻せる場合があるということを知っておいてください!
漫画:トーマス・オン・デマンド(アスタリスク)
監修:小木曽健(@ken_ogiso)
文:PreBell編集部
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