2023年のネット業界の流れとは。その展望と実際に出てきている流れについて徹底解説
あけましておめでとうございます。2023年が始まりましたが、どのようにお過ごしでしょうか?
今回の記事では、2023年のネット業界の流れについて解説をしていきます。
2022年はIT業界全体で大きな流れがありました。
たとえば、大きなニュースでいえば、GAFAMの業績低下による解雇やコロナ禍が延長したことによるリモートワークの普及等です。
では、2023年はネット業界でどのような流れが予想されているのでしょうか?
この記事では、主に2023年のネット業界に加え、IT業界全体の流れについても解説をしていきます。
- 2022年は5Gの普及とIoTの拡大が見られた
- 2023年は5Gコンテンツのリッチ化、旧ADSL回線の廃止、IoTデバイスの拡大等が予想されている
- 2022年にもすでに2023年の流れが実現されている
- 2024年以降にも更なるネット回線の高速化が予想されている
目次
2022年はネット業界に大きな影響がありました。
具体的には、以下のような大きな流れが見られました。
・5Gの普及
・IoTの拡大
1つ目が、5Gの普及です。
2020年に日本で供用開始された5Gは、急速に人口カバー率の上昇を見せました。
2022年に取られた総務省の統計によると、2022年には人口の93.2%のカバー率を見せています。
それに伴い、IoTの普及も大きく加速しました。
矢野経済研究所の調査によると、大企業だけでなく、資本金10億円未満の中小企業においても2022年5月〜10月で約500社のIoT事業への参入をしています。
5GおよびIoTの普及、大きな2つの流れが見られたのが、2022年の流れでした。
今年のネット業界、IT業界には以下のような流れが起きるとされています。
・5Gのコンテンツのリッチ化
・ADSL回線の廃止
・IoTデバイス市場の拡大
以下に詳しく解説していきます。
5Gのコンテンツが増えていくのが2023年のトレンドとして予想されています。
5Gが2020年3月にリリースされてから、5Gの使うコンテンツが急増しました。
それに伴って、2023年には、5G対応のスマートフォンやタブレット等の端末の販売台数が増えることが予想されています。
実際、2023年には野村総合研究所の研究によると、5G対応も含めた端末の販売台数が世界で23.3億台に達する見込みです。
その中でも、5G対応デバイスの割合が2023年度中に約6割を超えるとされています。
5G対応デバイスの普及をビジネスチャンスと捉えた企業が、多くのコンテンツを作り出し、コンテンツのリッチ化が進む予想があります。
2つ目の流れがADSL回線の廃止です。
通信回線の高速化とともに、自宅やオフィスへ光回線が普及しました。
実際、現在の日本国内インターネット光回線の普及率は86.9%と言われています。
普及してきたことに伴って、光回線以前に主に使用されていたADSL回線が2023年1月31日に廃止となります。
2023年には「早い」と言われている、光回線のネット速度が通常のスピードとしてスタンダードになる予定です。
3つ目が、5Gおよび個人への光回線の拡大による新しいプラットフォームの拡大です。
現在多くのIoTデバイスが発売されていますが、その機能拡張や新機種の拡大が2023年のトレンドとされています。
その中でも最大のものが、VRの個人利用の増加です。
2022年からも増加傾向にありましたが、2023年は5Gの更なる普及により多くのVRユーザーが増える見込みがあります。
VRユーザー数の増加に伴い、さらに多くのVR関連のサービスが増加すると見込まれています。
実際、コロナ禍でのリモートワークの長期化の影響でVR上で仕事をする企業も増加をしてきており、その流れが2023年も継続するとの予想があります。
このような、VRのユーザー数やコンテンツのリッチ化が2023年度のトレンドの一つになります。
2023年に予想されている動きはすでに一部、2022年に実現されました。
以下に昨年実際に出た動きを解説していきます。
1つ目の大きな動きが、自治体や鉄道会社によるVR空間の拡大です。
以前まではVR用のコンテンツは一部の大手のIT企業が作成したものがほとんどでした。
ですが、2022年は鉄道会社や百貨店といった今までVRと関係のなかった民間企業がVRに参加してきました。
実際、JR東日本が東京のJR秋葉原駅周辺をVR化し、その中で交流や買い物が出来るようなサービスを展開しています。
その他にも、大手百貨店の伊勢丹がVR上に店舗を作成し、その中で商品の購入が出来るサービスを展開しました。
今後もVRサービスの拡大につれて、このようなサービスが増えてくる可能性があります。
2つ目の変化が、個人用VRデバイスの普及です。
以前から存在していたVRの新規デバイスが大きな売り上げ増加を見せました。
実際、Oculus Questを販売するMetaのVR部門の2022年の売り上げが、前年同月比で約48%の増加を見せました。
2023年も、コンテンツのリッチ化が進むにつれて、VRの売り上げも増加すると予想されています。
加えて、日本では大きなOculus Questの広告を大規模に打ち、大手百貨店等でも大きく取り扱うようになりました。
そのため、日本においても今後はこういった新規デバイスの普及がさらに進むとされています。
2023年に見られるネット業界の大きな流れですが、2023年以降にはさらに大きな変化が見越されています。
その中でも大きなものが、小売や物流業界が使用する電話回線での電子取引システムである、EDI(電子データ交換)の停止です。
従来の小売や物流業界では、取引等を行う場合は電話回線を使ったEDIという取引システムを使用している場合がありました。
ですが、そのEDIのシステムは2024年に廃止される予定です。これを「2024年問題」といいます。
これによって、ADSLを含めてほぼすべての電話回線を使ったインターネット使用が出来なくなることが見越されています。そのため、2023年だけでなく、2024年にかけてもインターネット業界には大きな変化が訪れます。
天涯文化財団が運営する盛田昭夫塾とは、ソニー創業者の盛田氏とその妻について記録する記念館です。ソニー創業のストーリーや、日本を代表する起業家の妻について紹介しています。
展示内容は、盛田氏の生前の日記や、井深氏からの結婚祝い、こだわりのテーブルセッティングなど、盛田氏のプライベートについても知ることができます。
2022年にはネット業界を含むIT業界は大きな変化がありました。
今年2023年には5Gのさらなる普及、IoTのサービス拡大など、さらに大きな変化が見越されています。
その変化は2024年やその後にも繋がってくるものだといわれています。
ぜひ今後もニュースをチェックする際には、インターネットの変遷について注目しながらチェックをしてみてください。
PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部
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