2023年、世界が注目しているスタートアップについて徹底解説
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2023.01.18 2023年、世界が注目しているスタートアップについて徹底解説

近年、世界中で様々なスタートアップ企業が業績を伸ばしています。

大きなニュースで言えば、Tesla創業者のイーロンマスク氏が創業したSpaceXが挙げられます。

日本でもメルカリといった企業に代表されるベンチャー、ユニコーン企業が多く存在します。

2023年となった今、どのスタートアップが注目されているのでしょうか?

この記事では、世界が注目しているスタートアップについて解説していきます。

  • 今後は小売、エンタメといった業界が伸びていく予想がある
  • 中国のBytedanceやShein、オーストラリアのCanvaといったスタートアップ企業が注目されている
  • 日本国内でも成長がみられるスタートアップ企業が存在する。
  • 電子部品や半導体といった分野でも今後世界全体で成長が見込まれる
スタートアップ企業

今後伸びていくことが予想される業界

今後伸びていくことが予想される業界

成長が見込まれる分野には様々なものがあります。

多様な分野の中でも以下の2つの業界はコロナ禍を機に成長しており、2023年も伸びていくと予想されています。

・小売
・エンタメ

1つ目が、小売、特にインターネットショッピングの分野です。

コロナ禍でBtoCの市場規模は大きく伸びています。

2023年度の調査によると、世界全体の店舗での販売も含めたBtoCの市場規模は約4.2兆USドルとされており、その中でもECは4%以上を占めています。

2025年には、7.39兆USドル、EC化率は24.5%まで上昇すると考えられている。

エンタメ

こういった流れがあることから、2023年も大きく成長することが見込まれています。

それに伴い、IoTの普及も大きく加速しました。

2つ目が、エンタメです。

テレビ業界は衰退をしているとされていますが、YouTubeやTikTokをはじめとする、ネット上で楽しむエンタメの業界は大きく成長しているとされています。

新型コロナウイルスの感染が拡大するまでの2019年には、ライブエンタメの6295億円でしたが、2020年に大きく落ち込みました。

ですが、2023年には2019年の水準まで回復 し、2025年には約6,640億円となり、ライブエンタメの市場規模はコロナ前を超えて拡大していくことが予測されています。

2023年に世界が注目しているスタートアップ

2023年に世界が注目しているスタートアップ

様々な業界の中でも、大きな成長している小売業界、エンタメ業界ですが、その中でも注目されている企業が存在します。

・Bytedance(中国)
・Shein(中国)
・Canva(オーストラリア)

以下に詳しく解説していきます。

1.Bytedance(エンタメ・中国)

1.Bytedance(エンタメ・中国)

1つ目がTikTokを運営する中国のBytedanceです。

2012年に北京市で設立された企業で、2021年時点の時価総額は580億米ドルとされています。

2022年はコロナ禍による企業の広告費削減により、収益が下がることもありました。

ですが、今後もライブエンタメの市場が拡大するにつれて、大きく成長していくことが予想されています。

2. Shein(小売・中国)

2. Shein(小売・中国)

2つ目が、2008年に設立された中国のアパレルサイト、Sheinです。

2022年には、世界56カ国のiOSアプリのショッピングカテゴリーにおいて、ダウンロード数1位を獲得しました。

SheinのWebサイトでの顧客平均滞在時間は約9分で、この時間はナイキやZaraを抜いて、全米のアパレルECで1番となっています。

企業全体の売り上げとしても約7500億円を超えています。

UNIQLO世界全体のEC売り上げが約1300億円とされていますので、Shein単体でUNIQLOの約5倍以上の売り上げがあります。

今後も世界全体のEC化に伴って、売り上げが伸びていくと予想されています。

3. Canva(オーストラリア)

3. Canva(オーストラリア)

3つ目が、オーストラリアのパースで2012年に誕生したデザインアプリである、Canvaです。

デザインの経験がない人でも、センスのあるデザインを作成することが可能なアプリです。

デザイン作成の対象は、SNSでの投稿からWebサイトのデザインまで、多くのデザインを作成することができます。

2022年時点でCanvaの売り上げは10億ドルに達し、ユーザー数は全世界で50万人に達しました。

今後もSNSをはじめとするエンタメ業界が成長するにつれて成長すると予想がされており、2023年にも大きな成長が予想されています

日本でも注目されているベンチャー企業

 日本でも注目されているベンチャー企業

注目されているベンチャー企業は世界だけに留まらず、日本にもいくつか存在します。

エンタメや小売の業界に留まらず、注目されているベンチャー企業を以下2つ紹介します。

1.Preferred Networks

1.Preferred Networks

PreferredNetworksは2014年に設立された、深層学習等の研究開発を行うスタートアップ企業です。

深層学習に特化した研究を提供しており、工作機械や産業ロボット等、多岐にわたるプロジェクトを手がけています。

PreferredNetworksは日本最大のユニコーン企業とされており、時価総額は3500億円を超え、2021年時点での売り上げが84億円とされています。

今後もAI分野の成長に伴い、大きな成長が予想されています。

2.SmartHR

2.SmartHR

2つ目の企業が、SmartHRです。

SmartHRは、人事関連の業務(労務や採用業務)に関連するサービスを提供する、SaaS企業です。

SmartHRの評価額は2021年時点で、約1730億円とされており、日本のベンチャー企業の中でもトップクラスの評価額を持っています。

2023年も、人事関連業務のリモートワークの推進に伴って、売り上げが増加すると予想されています。

2023年以降成長が見込まれる業界

2023年以降成長が見込まれる業界

2023年には小売やエンタメの業界が大きく成長すると見られていますが、その他の分野でも成長が見込まれる分野が存在します。

その中でも、IT業界やAI業界を支える電子部品・半導体の分野です。

IT業界ではクラウドやSaaSといった分野が成長していますが、その裏ではサーバーといった物理的な機械が必要になります。

今後もIT業界が伸びていくにつれて、電子部品や半導体の分野も大きく成長していく可能性が高いです。

電子部品や半導体の分野も大きく成長していく可能性が高い

実際、電子部品のグローバル市場が約70兆円、半導体のグローバル市場が約40兆円であり、グローバル全体で大きな市場規模を持っています。

電子部品、半導体を作成するためには大規模な設備投資が必要なため、ベンチャー企業が入りにくい分野です。

ですが、アメリカのTeslaが車事業に参加したように、成長をしたベンチャー企業がこの業界に参入してくる可能性は高いです。

まとめ

ベンチャー企業の成長について注目しながらニュースのチェックを

コロナ禍の外出自粛や外出自粛の緩和が混在していた2022年には、小売やエンタメといったベンチャー企業が大きく成長しました。

今年2023年にはそれらの分野の更なる成長が見込まれます。

それ以外の分野でも成長が見られる分野があり、日本のベンチャー企業もこれらの分野に見られます。

ぜひ今後もニュースをチェックする際には、ベンチャー企業の成長について注目しながらチェックをしてみてください。

PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部

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