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2016.08.04 リアル店舗で新しい体験!ファッション業界にメリットをもたらすインターネット最新事情

洋服を買うときは、ショップに足を運んで店員さんに相談し、気に入ったものを買うというのが定番でした。しかし、ここ数年の間に、ファッションの世界にもインターネットの力が確実に影響を及ぼしてきています。

わかりやすいところでは、ECサイトです。サイト上で洋服を選び、気に入ったら購入して、あとは家に届くのを待つだけ。手軽に購入できるので、頻繁に利用しているという人も多いでしょう。

最近ではインターネットの力は、リアルの世界にも進出。店舗でも、これまでになかった新しい体験を提供しています。

そこで今回は、ファッション業界の最新インターネット事情についてご紹介します。

伊勢丹店内をナビゲートしてくれる「ISETANナビ」

ISETANナビ

伊勢丹が公開しているスマートフォン用アプリ「ISETANナビ」では、伊勢丹新宿店本館・メンズ館の店内をブランド名やショップの話題で検索可能。さらに目的のショップへのナビゲーション機能も充実しており、広い伊勢丹新宿店で迷うことなく、目的のショップへたどり着くことができます。

この技術を支えているのは、本館及びメンズ館に設置された約560個のBeacon(Bluetoothを利用してスマートフォンの位置情報を取得する仕組み)。これにより、現在の位置情報をリアルタイムで取得し、店内のナビゲーションをスムーズに行っているのです。

ISETANナビ
iOS
Android

試着前と試着後が見られる不思議な鏡「メモリーミラー」

服を購入するときに悩みの種となるのが、試着した姿の確認です。鏡の前でも横や後ろからの見た目をチェックするのは困難。また、鏡越しで見るといいなと思っても、自分以外の人からはどう見えているのか、客観的に判断しづらいというところも気になります。

「メモリーミラー」は、そんな不安を解消してくれる不思議な姿見です。洋服を試着して鏡に映る姿を10秒間動画として保存。さまざまな角度からの映像を後からチェックできます。

それだけではなく、着ている服の色を、着替えなしで変更することもできます。同じ形の色違いの服を比較検討するときに、わざわざ着替える必要がないので便利ですね。

保存した動画は、SNSなどにシェアすることも可能。一人で買い物に行っても、みんなからアドバイスをもらうことができるのもポイントです。

この「メモリーミラー」は、現段階では日本未上陸ですが、サンフランシスコをはじめとするアメリカのユニクロ数店舗で導入されています。近い将来、日本の店舗でも体験ができる日がくるかもしれませんね。

メモリーミラー

ハンガーから始まる新しいファッション体験「チームラボハンガー」

アパレルショップには必ずあるハンガー。普段は何気なく手に取っているだけですが、このハンガーを使って洋服選びをサポートするのが「チームラボハンガー」です。

ハンガー内にはセンサーが内蔵されており、手に取ると店内のモニターやプロジェクターの映像や画像が切り替わります。さらに、ハンガーを手に取るだけで商品の情報やイメージを取得することも可能。ハンガーが手に取られた回数や日時といったデータを取得できるので、店舗側も商品ごとにデータを取得し、販促活動に活用できます。公式サイトでは、利用できる店舗も紹介されていますよ。

チームラボハンガー

店舗も消費者もメリットだらけの「インターネット×ファッション」

インターネットの技術がファッション界にもたらすメリットはさまざまです。

店舗側は、店頭に訪れる消費者の行動からデータを取得できるのが、何よりの魅力です。その情報を元に、商品のレコメンド精度や接客システム、商品の仕入れなどを改善し、よりよいショップ運営につなげることができます。

消費者としてはより楽しく、より自分に合った商品を選びやすくなるのがメリットです。

最近、通販でしか洋服を買っていないという方は、久しぶりにお店に足を運んでみてはいかがですか? 以前とは違う楽しい買い物ができるかもしれません。

 

TEXT:三浦一紀
Image via. Thinkstock / Getty Images

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