身に付けるのが常識? 今こそ知っておきたい「ウエアラブルデバイス」の現在(いま)
最近街を歩いていると、よく見かけるようになった腕時計のようで腕時計ではない、ウエアラブルデバイス。
このウエアラブルデバイスには、どんな機能があるのか。今回は基礎知識から最新事情までをご紹介します。
2013年ごろから盛り上がってきたウエアラブルデバイス
ウエアラブルデバイスとは、直訳すると「身に着ける機器」となります。具体的には、腕や頭部などの身体に装着して利用することを想定した端末の総称です。
機能としては、インターネット経由で取得したメールやSNSなどのチェックなど、さまざまな情報を表示したり、身に着けている人の生体反応を取得し、消費カロリーや移動距離、睡眠時間などを記録しておくことができます。
2013年、Googleがメガネ型のウエアラブルデバイス「Googleグラス」を発表(現在販売終了)。その後、Appleがスマートウォッチ「Apple Watch」を発売し、一般的に認知されました。
それ以降、主に腕に着けるタイプのウエアラブルデバイスが数多く登場し、特にフィットネスやヘルスケアといった分野で注目されるようになりました。
人気はヘルスケア系
フィットネスやヘルスケア系の腕時計型ウエアラブルデバイス「UP by Jawbone」や「MISFIT RAY」などは、身に着けているだけで、消費カロリーや睡眠時間を記録。スマートフォンのアプリでランニングやドライブなどの活動記録だけでなく、確認をすることができます。
特に「MISFIT RAY」は、ボタン型電池を採用することにより、最長6カ月稼働OK。充電不要という点も魅力です。
そして、もうひとつ注目されているのが、メガネメーカーのJINSから発売されている「JINS MEME」です。
「JINS MEME」は、見た目はごく普通のメガネですが、3点式眼電位センサー、加速度センサー、ジャイロセンサーという3つのセンサーで、目の動きだけで視線や体軸、移動距離などを測定。これにより、活動記録だけでなく、眠気や集中力などを測定され、仕事においては、その生産性が可視化されたり、またドライビング中は眠気を知ることができ、安全運転に役立ちます。
動きを制御するモーション系も人気
また、腕に着けてさまざまなデバイスのコントロールができる「Myo」にも大きな関心が寄せられています。
筋電センサーを搭載しており、筋肉を動かすときに発生する微小電圧を計測。これにより手首や指の動きも感知し、離れた場所にあるデバイスを操作することができます。
こういった人間の身体の動きを感知するデバイスとしては「Kinect」や「leap Motion」などが有名ですが、これらは別途センサーが必要です。
一方この「Myo」は、腕に直接取り付けるためセンサーが不要で、取り付けた腕全体の動きを感知できるという点で優れています。
パソコンやスマートフォン操作はもちろん、ゲームやプレゼンテーションでも活用できるため、プライベートでもビジネスでも活躍する可能性を感じさせるウエアラブルデバイスのひとつです。
ウエアラブルデバイスで新しいライフスタイルを手に入れよう
このように、ウエアラブルデバイスはかなり身近なものになっています。現在はフィットネスやヘルスケア系のものが主流ですが、今後は「Myo」のように身に着けるだけで身体の動きを感知し、ほかのデバイスを操作できるものも増えてくることでしょう。
あらゆる可能性と未来を感じさせてくれるウエアラブルデバイス。まずはお気に入りを一つ身に付けてみてはいかがですか?
TEXT:三浦一紀
Image via. Thinkstock / Getty Images
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