2016.10.27 子どもの遊びを進化させる、最新テックおもちゃ3選
常に最先端技術が取り入れられてきたのが、いつの時代も子どもたちに楽しみを与えてきたおもちゃの世界。子ども向けだからとあなどることなかれ。現在では大人もびっくりするような最新のIoT(モノのインターネット)技術を導入したおもちゃも数多く市場に出回っているのです。ここでは、そんなハイテク玩具から厳選した最新アイテム3つをピックアップします。
アクションに応じたサウンドが楽しい! リストバンド型の「Moff band」
Moff bandは、リストバンド型の子ども向けIoTデバイス。スマートフォンのアプリと連携させることで、子どもたちのいろいろなアクションに応じたサウンドを鳴らしてくれます。たとえばギターや打楽器の弾き真似に合わせて演奏の音を出したり、野球、テニスといったスポーツの身振りにも対応。憧れのヒーローやスター選手になりきって遊ぶ子どもたちのイマジネーションを支援してくれるというわけです。
さらに最近では、米国の教育メディア「PBS KIDS」とのコラボレーションにより、数の数え方やダンスなど、楽しみながら学べるエデュテイメント要素も盛り込まれています。
おもちゃの動きをコントロールできる乾電池「MaBeee」
電力の強弱を調整できるようにする、そんな新発想を元に乾電池で動くおもちゃをコントロールできるようにしたIoTデバイスが、この「MaBeee」です。クラウドファンディングで目標金額の13倍近い出資を集めたことでも注目を集めました。
この「MaBeee」を電動式で走行するクルマや電車のミニチュア玩具、ぬいぐるみなどのおもちゃに電池代わりに装着することで、タイマーをセットして動き出す時間を指定したり、おもちゃの動く速度を変化させたりといった、これまでになかった遊び方を提供してくれます。
また、自分で作った工作に「MaBeee」を組み込むことで、リモート操作ができるようになります。もちろん玩具だけでなく、乾電池式の家電全般に使うことができるので、電動歯ブラシなどに応用すれば、アイデア次第で新たな使い方を見つけ出すこともできるでしょう。
2つのカメラを搭載し、スマホで運転できるように進化した「プラレール」
自由に組み合わせたレール上で思い思いに電車を走らせることができる鉄道型玩具のベストセラー「プラレール」にも、現代のテクノロジーを反映した進化がもたらされています。
2016年度の日本おもちゃ大賞で、イノベイティブトイ部門大賞を受賞した最新版「スマホで運転!ダブルカメラドクターイエロー」には、その名の通り車体に「運転士カメラ」「車窓カメラ」という2つのカメラが取り付けられています。それぞれの視点から見た映像をスマートフォンで見ることができるばかりか、連携させたスマートフォンから発車・停車といった運転の指示が出せるようになっているのです。
さらに、車載カメラで撮影した映像は録画してソーシャルメディアに投稿できるようになっており、子どもだけでなく大人にとっても魅力的な機能を備えていると言っても過言ではありません。
今回取り上げた3つの最新テクノロジー玩具、いずれもスマートフォン、そしてインターネットとの連携によって、新たな楽しみ方を提供している点が特徴的。こうしたIoTの進化で、おもちゃの利用体験も日進月歩で変化しています。子どもたちだけに独占させておくのが惜しいほどの楽しさを獲得した最新おもちゃの数々、一度手にとってみれば、遊びだけでなく技術革新の「今」を感じることもできるはずです。
TEXT:ワタナベダイスケ
Image via. Thinkstock / Getty Images