2017.03.28 【2017年版】海外の音楽フェスを生中継!! 生配信(ライブストリーミング)で視聴できる音楽フェス10選
海外の有名音楽フェスに行ってみたいけれど、国外にはなかなか足を運べない。チケットが取れない。一人じゃ不安。そんな悲痛な思いをした経験は、音楽好きの皆さんなら一度や二度ではないはず。ですがそれも今年から変えられるかもしれませんよ。音楽フェスのトレンドに乗り遅れたくないと思う方は、2017年の海外の音楽フェスは生配信(ライブストリーミング)でチェックしてみてはいかがでしょうか?
大きな海外フェスは、イベントの様子をPCやスマホ、などで生配信することが当たり前。日本ではまだ珍しい音楽フェスの生配信ですが、これなら日本にいながら有名音楽フェスをリアルタイムで視聴することが可能です。さらに、音楽フェスによっては、見たいステージを選べたり、ネット経由でTVから視聴できたりと、それぞれ楽しみ方が違うのも魅力的。日本にいながら生配信で堪能できる、有名な海外フェスをご紹介しますよ。
紹介フェス一覧
コーチェラ・フェスティバル | 4月14日〜16日、4月21日〜23日 |
ムーグフェスタ | 5月18日〜21日 |
ガバナーズ・ボール・ミュージック・フェスティバル | 6月2日〜4日 |
ミステリーランドUSA | 6月9日〜12日 |
ボナルー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル | 6月8日〜11日 |
トゥモローランド | 7月21日〜23日、7月28日〜30日 |
ロラパルーザ | 8月3日〜6日 |
ロック・オン・セーヌ | 8月25日〜27日 |
ウルトラジャパン | 9月16日〜18日 |
ロック・イン・リオ | 9月15日〜17日、9月21日〜24日 |
※各フェスのストリーミング配信時間は、公式サイトなどでご確認ください
- ポイント
- ユーザーが3ステージから好きな場面を切り替えて視聴ができる
- 出演者のインタビューやバックステージの様子が豊富に盛り込まれている
- 生配信中にYouTubeでリアルタイムにコメントが書き込めるインタラクション機能も充実
■公式サイト | コーチェラ・フェスティバル |
■ジャンル | オールジャンル |
■現地日程 | 4月14日〜16日、4月21日〜23日 |
■主要出演アーティスト |
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毎年4月に開催される、米国最大規模の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」。2週の週末に渡って合計6日間開催され、チケットは発売から数時間で売り切れてしまうほどの人気フェスです。このフェスは、YouTubeを通じて会場からのパフォーマンスを世界に配信しています。
コーチェラ・フェスティバルの生配信には2つの特徴があります。1つめは、ユーザーが3つのステージから好きなステージを選んで視聴ができること。2つめは、出演者のインタビューやバックステージの様子が豊富に盛り込まれていることです。さらに昨年は、コーチェラ・フェスティバルの公式アプリから、VRを使っての生配信も実践。
コーチェラ・フェスティバルの開催期間中は、TwitterやFacebookでコーチェラ・フェスティバル関連の投稿が世界中で急増し、Twitterでトレンド入りする話題も続出するほど。
- ポイント
- 好きなステージごとにユーザーが切り替えできる
- YouTubeと公式サイトで同時生配信
■公式サイト | ムーグフェスタ |
■ジャンル | エレクトロニック |
■現地日程 | 5月18日〜21日 |
■主要出演アーティスト |
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現代の電子音楽にも大きな影響をあたえている電子楽器「モーグ・シンセサイザー」(Moog Synthesizer)の名前が付いたフェスと聞いて、音楽好きならピンとくる人もいるかもしれません。日本では知名度がまだまだ低い同フェスですが、クリエイティブで先進的な音楽をつくるアーティストやクリエイターたちが集まるフェスとして知られています。3日間に渡って電子音楽やダンス、ロック、さらにはエクスペリメンタルなど実験的なジャンルまで、さまざまなジャンルの音楽が楽しめます。Moogfest公式サイトでは、毎年パフォーマンスの模様を生配信で配信、PCやスマホでの視聴が可能です。
- ポイント
- 昼の部、夜の部をそれぞれの開始時間から終了時間まで生配信してくれる
■公式サイト | ガバナーズボールミュージックフェスティバル |
■ジャンル | ロック、ヒップホップ、ダンス |
■現地日程 | 6月2日〜4日 |
■主要出演アーティスト |
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ニューヨークで開催される大型の野外フェスは、音楽の最新トレンドが堪能できるフェスの一つとして、情報感度の高いニューヨーカーたちの間で毎年盛り上がっています。今年はグラミー賞最優秀新人賞を受賞して話題のチャンス・ザ・ラッパーがヘッドライナーに登場。2016年はカニエ・ウェストをヘッドライナーに招いています。Governors Ballは、2016年からPCとスマホ向けにYouTubeチャンネルで同フェスのパフォーマンスを生配信しはじめました。昨年はアメリカ限定ですが、若者に支持されるオンラインメディア「VICE」のテレビチャンネルVICELANDでも、注目のヘッドライナーたちを厳選して生配信を配信したことが話題になっています。
- ポイント
- ダンス・ミュージック専門オンラインストア「Beatport」のサイト上で生配信を行う
- ステージ裏、アーティストインタビュー、舞台アートなどの動画も豊富
■公式サイト | ミステリーランドUSA 2017 |
■ジャンル | ダンス、EDM |
■現地日程 | 6月9日〜12日 |
■主要出演アーティスト |
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ダンスミュージック、EDM界の有名アーティストたちが毎日登場する、アメリカを代表するダンスミュージック・フェスの一つがMysteryland USAです。独特な世界観のある巨大なステージとライトの演出が、野外劇場のような雰囲気を醸し出し会場を盛り上げているのが特徴です。1969年に開催された「ウッドストック・フェスティバル」と同じ会場で開催されるところも、音楽好きの心をくすぐります。同イベントは、昨年はじめて生配信を実施。今年の情報はまだ発表されていませんので、公式サイトを要チェックです。
- ポイント
- エナジードリンクのレッドブルが主催する動画サイト「Redbull TV」で生配信される
- RedBull TVアプリ経由で、iPhone/Androidに加えて、Apple TV, Xbox 360、Amazon Fire TVなどでも視聴ができる
■公式サイト | ボナルー・フェスティバル |
■ジャンル | ロック、ポップ、ダンス |
■現地日程 | 6月8日〜11日 |
■主要出演アーティスト |
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アメリカ最大規模と言われる野外フェスで、約7万5,000人を動員するほどの巨大なイベントです。世界的に著名なアーティストからインディーズアーティストまで織り交ぜた、幅広いジャンルの音楽のラインアップが特徴的。日本の洋楽好きな皆さんも注目してみてください。2016年はレッドブルと協力して、会場からPC、スマホ向けにストリーミング配信を行いました。今年の配信スケジュールはまだ発表されていませんので、公式サイトを確認してください。
- ポイント
- 4つのステージからユーザーが好きな画面を選んで視聴が可能
- 生配信以外にも、ハイライト動画が配信されて、見逃したパフォーマンスを楽しめる
■公式サイト | トゥモローランド |
■ジャンル | ダンス、EDM |
■現地日程 | 7月21日〜23日、7月28日〜30日 |
■主要出演アーティスト |
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EDMフェスを代表する、世界最大規模のダンスミュージック・フェスティバルで、2016年の開催時にはトータルで約40万人を動員しました。世界で活躍するDJたちがこのイベントのために一堂に会し、驚くほど巨大なファンタジー調のステージで繰り広げるパフォーマンスが魅力的。Tomorrowlandでは公式サイトとYouTubeから、ステージ別に個別チャンネルを設けて生配信を各日ごとに行います。好きなステージを選べるのは、視聴者にうれしいですね。配信スケジュールは、公式サイトをご確認ください。
- ポイント
- ジャンル別の3ステージをユーザーが好きに切り替えて視聴が可能
- 生配信の他に、アーティストインタビューやハイライト、フェス会場のレポートなど、コンテンツが豊富に配信
■公式サイト | ロラパルーザ |
■ジャンル | ロック、ポップ、ダンス |
■現地日程 | 8月3日〜6日 |
■主要出演アーティスト |
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毎年アメリカのシカゴ市内で開催される4日間の音楽フェスは、2000年代半ばから、アメリカのオルタナティブ・ミュージックを支えてきた音楽フェスの一つです。最近では世界的なスターが登場するようになりましたが、本来の考えであるオルタナ精神をずっと受け継いでいることで、若者からコアな音楽好きまで広く支持されてきました。2016年、ロラパルーザはレッドブルと協力して、イベントをサイトの他に、専用アプリや、Apple TV、Android TVなどを通じて生配信しています。今年の参加アーティスト、配信のスケジュールは随時公式サイトをチェックしてください。
- ポイント
- フランスのカルチャーサイト「Culturebox」のYouTubeチャンネルから生配信
■公式サイト | ロック・オン・セーヌ |
■ジャンル | ロック、ダンス |
■現地日程 | 8月25日〜27日 |
■主要出演アーティスト |
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フランスを代表するロックフェス。セーヌ川を見下ろすサン=クルー国立公園内で行われ、ヨーロッパ中の音楽好きが集まる、夏を締めくくるイベントの一つとして知られています。情報感度の高い若者たちに支持されるアーティスト・ラインアップも魅力です。イベントの様子は昨年も生配信されています。フランスのロックフェスは、日本ではなかなか情報が入ってこないので、ライブ配信は貴重な機会ですね。今年の情報はまだ発表されていませんが、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
- ポイント
- LINEの生配信アプリ「LINE LIVE」と、ULTRAのYouTubeチャンネルで視聴ができるスマホユーザーにうれしい設定
- DJインタビューやハイライト動画など、独自の動画コンテンツが豊富に用意
■公式サイト | ULTRA JAPAN |
■ジャンル | ダンス、EDM |
■現地日程 | 9月16日〜18日 |
■主要出演アーティスト |
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2014年に日本へ上陸した、大型野外EDMフェス「ULTRA JAPAN」。「ULTRA」ブランドのフェスは、米国をはじめ、世界各地で開催され、チケットは毎年ソールドアウトになるほど、世界中で人気と話題を集めています。日本開催の「ULTRA JAPAN」もチケットの競争率が例年高く、行けない人が続出するほど。イベントの様子は、毎年YouTubeチャンネルでの配信に加えて、2016年は「LINE LIVE」アプリでも視聴が可能になりました。
- ポイント
- MTVが動画配信で協力。MTVの特設サイトから生配信を行う
■公式サイト | Rock In Rio |
■ジャンル | ロック、ポップ |
■現地日程 | 9月15日〜17日、9月21日〜24日 |
■主要出演アーティスト |
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世界最大規模の音楽フェスと言われる「ロック・イン・リオ」は、ロック・ポップ界における世界トップのアーティストたちがそろうラインアップが有名で、世界中から参加者が絶えません。同フェスには100組以上のアーティストが参加。過去には、故プリンスも参加しています。開催時期にはソーシャルメディアへの関連投稿が増加し、Facebookでは「watching Rock In Rio」(ロック・イン・リオを視聴中)の近況アップデートを期間中に追加するほど。イベントの模様は、MTVがサイト上で世界に生配信を行いました。今年の詳細はまだ発表されていませんので、サイトを随時チェックしてみてください。
ファンとの距離を縮める音楽フェスの生配信
スマホやソーシャルメディアが普及した2010年代、いまや世界の音楽フェスは、生配信が当たり前な時代がやってきました。その理由は、音楽フェスとファンの関係をつくり、個々のフェスがもつストーリーや精神を共有し、ロイヤリティの高いファンを、世界中で育てることが根底にあります。そのために、既存の音楽フェスの概念にとらわれず、専用アプリや、配信プラットホーム、コンテンツプロバイダーと連携を図り、今の音楽ファンがいる場所、すなわちモバイルやソーシャルメディアに積極的に出てかかわりをつくる姿勢が、生配信の形で反映されているのです。インターネットならではの強みを生かしながら、世界中の音楽ファンに非日常的なフェス体験を提供していく音楽フェスは今後も増えていくこととなるでしょう。
デジタル音楽ジャーナリスト、「All Digital Music」編集長
ジェイ・コウガミ
デジタル音楽ジャーナリスト。音楽テクノロジー・ブログ「All Digital Music」編集長。「世界のデジタル音楽」をテーマに、日本では紹介されないサービスやテクノロジー、ビジネス、最新トレンドを幅広く分析し紹介する。ブログは「ハフィントンポスト日本版」や「BLOGS」で転載される。また、ジャーナリストとして「SENSORS」「WIRED」「オリコン」「Real Sound」などオンラインメディアや、経済誌でデジタル音楽に関する記事執筆や取材を手がける他、テレビ、ラジオへの出演、講演、企画に多数携わる
http://jaykogami.com
http://twitter.com/jaykogami
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