住まいはここまで進化した! 話題のスマートホーム最新事情
「エアコン、切り忘れたかも!」と外出してから不安になるのは、夏によくある話ではないでしょうか。そんなとき、外から遠隔操作でエアコンの電源を切ることができたら…。そういった暮らしのちょっとした悩みを解決してくれるのが、今回ご紹介するスマートホームの世界です。
スマートホームとは?
スマートホームとは、一般的に「家の中の、たとえば冷蔵庫や洗濯機といった家電製品をインターネットでつなぎ、リモートで操作・管理できるようにして、快適な暮らしを手に入れる」というコンセプトとして考えられています。IoT(モノのインターネット)の技術によって支えられ、これまでの家電製品や家の設備が進化しているのです。
家の戸締りや、室内気温の調整、テレビの操作など、部屋の中にある機器でも、ネットワークにつながることで、外に居ても操作することができるようになってきました。
スマートホームのおもな領域は 「エネルギーの管理(冷暖房や電気など)」「ホーム・セキュリティ」「ヘルスケア(介護など)」「エンターテインメント(ゲーム、ビデオ)」の4つに分類されます。海外では100億円を超える規模の市場になるという調査結果も多く、期待が高まっています。
たとえば、エアコン。帰宅前にスマートフォンでオンにすれば、帰宅時には快適な室温に。うっかり切り忘れたときも、外出先からオフできます。また、テレビやレコーダーなどは、見たいテレビを録画し忘れたときでも、外出先から操作をして録画予約をすることが可能です。
変わり種では、スマート化したプランターも登場。土が乾燥したらアプリに通知が届き、アプリから水やりができるという優れものです。センサーで感知した土壌湿度や室温、周辺光の情報も、いつでもどこでもアプリからチェックできるので、植物を過保護に育てたい方にピッタリですね。(参考:https://iotnews.jp/archives/22536)
ハウスメーカーの取り組み
住宅最大手のダイワハウスは、スマートハウス「スマ・エコ」を提供しています。太陽光パネルで創った電力と、家で消費している電力がひと目でわかり、家族でエコな暮らしを実現でき、「安心・お得・便利」の3つをかなえてくれます。
また住宅に関するアプリケーションを作るのに役立つAPIと呼ばれる情報を公開し、さまざまなアプリを作る動きも支援。各地でスマートな住宅の実証実験も展開しています。
積水ハウスのHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)も、未来の暮らしを支える技術が詰まった仕組みです。太陽光発電の電力マネジメントや蓄電池の残量マネジメントといった「エネルギーの制御」ができ、電気やガスの使用量を「見える化」。省エネ活動に役立つシステムです。ためられたエネルギーは非常時に使われ、防災対策にもなります。
スマートロックなど、日本でも徐々に利用が広がるサービスも増え、注目度合いが少しずつ高まるスマートホーム市場。未来の生活がどんな風に変わっていくのか、期待が高まります。
TEXT:野本纏花
Image via. Thinkstock / Getty Images
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