NEWS 2017.09.21 【彼氏のインスタ映えも重要】なぜネットに彼氏と一緒の写真をアップするのか女子大生に聞いてみた

Instagram(インスタグラム)やTwitter、Facebookというものがある。若者だけではなく、スマホを使っているだいたいの人が利用しているであろうSNSというやつだ。どのSNSでも画像のアップはできる。ただ、その中でもインスタグラムはオシャレな写真をアップするSNSで、近年はTwitterやFacebookをしのぐ人気だ。特に夢中になっているのは若い女性。食事や風景などをオシャレに加工してアップするのだ。

このインスタグラムを見ていると、若い女性が彼氏と写っている写真をアップしていることに気がついた。それも1人や2人ではない。恋人がいる若い女性が全世界に向けて自分の恋人をアップしているのだ。なぜ不特定多数に見られる可能性があるネット上に恋人の写真をアップするのか。女子大生に聞いてみることにした。

インスタグラムの魅力

最近では、「インスタ映え」、という言葉も生まれ、写真映えするオシャレな食べ物や小物、流行りのスポットなどをこぞってアップする文化が生まれている。若い人の間ではやっていなければならないSNSだ。

これが(30代男性の)インスタグラムです!これが(30代男性の)インスタグラムです!

若い女性のインスタグラムを見ていると、先にも書いたように、彼氏と一緒に写っている写真をアップしていたり、彼氏だけの写真をアップしていたりと、個人情報保護法など、どこ吹く風というような写真をアップしている。これの意味がわからない。

こういう写真をアップしてるんですよ!こういう写真をアップしてるんですよ!

そもそも若いカップルって別れる可能性が高いはずだ。なのにインスタグラムにアップ。個人情報が漏れる。なのにインスタグラムにアップ。30代の男性からするともう意味がわからないのだ。

ということで、本人たちに聞きます!ということで、本人たちに聞きます!

なんでアップするの?

意味がわからなすぎて、もう吐きそうになっていたので、若い人に直接聞くべく4人の女子大生を集めた。なんでアップするの? なんの意味があるの? なんで、なんで、と3歳児のように聞いて納得したいのだ。

自分のインスタグラムにアップした彼氏の写真を見せ合っていました自分のインスタグラムにアップした彼氏の写真を見せ合っていました

4人は大学4年生。就職活動も無事終えて、みな優秀な雰囲気があり、危機管理意識が欠落しているようには見えない。以下、4人の意見をまとめて記したいと思う。

プライバシーのために顔と名前は隠しています! インスタグラムにはアップしてるのにね!プライバシーのために顔と名前は隠しています! インスタグラムにはアップしてるのにね!

地主:なんで彼氏との写真をアップするんですか?

A子:「彼氏」をアップしたいんじゃないんです。日常の中の1枚。食事の写真もアップするし、友達との写真もアップします。日常を写すと彼氏もいるという感じで、日記のような感覚です。ただ、おまけ的な要素として、喧嘩などのトラブルがあったときに彼氏とのインスタを見ると「こんないいところもあるんだよなー」と思い出して、喧嘩していても許せたり、また好きになったりします。

どんどん聞いていきます!どんどん聞いていきます!

日記としてのインスタグラム。確かに理にはかなっている。だとすれば彼氏の写真があることも不思議ではない。それを思い出して、また好きになるってロマンチックだ。私としては、女性の日記に書いてある彼氏との惚れた腫れたはぜひ読みたい。

地主:アップしなくても写真は手元に残りますよね?

B子:他の人のインスタを見ているとその人の生活が見えて楽しいから、私もやっています。「彼氏優しいね」とかコメント来ると嬉しいのもあるけど。あと普通の写真より、彼氏との写真の方が「いいね!」がもらえるし。あとはスマホが壊れたときに、写真のデータがなくなるのも嫌だから。

いいね! は欲しいとのことです。私も欲しいです!いいね! は欲しいとのことです。私も欲しいです!

地主:それって承認欲求を満たしたいから?

B子:そういう考え方もあります。

クラウドに写真を保存する感覚と考えれば納得できる。ローカルにも保存しておいて、クラウドとしてインスタグラムにもアップ。データ管理としてみれば完璧だ。さらに、保存としてアップしているものが他者から評価されるなら、むしろ面白いサービスと捉えることもできる。

君たちかわいいから普通にしててもいいね! もらえるよ!君たちかわいいから普通にしててもいいね! もらえるよ!

もちろん承認欲求を満たすためでもある。公開したものが評価されるか否かは、誰もが気になるところ。しかも、話を聞けば彼氏との写真の方が「いいね!」やコメントがよく来るそうだ。手軽に「いいね!」 をもらって、承認欲求を満たすなら彼氏との写真なのかもしれない。

別れた恋人の写真を削除するのはデータの整理整頓

地主:別れたらどうするの?

B子:消します。全部消します。友達のインスタを見ていても、彼氏との写真が消されたら別れたんだな、と思います。そのままでもいいけど、次の彼氏が見たら嫌だろうしというのもありますね。

消すよね、と確認を取っています消すよね、と確認を取っています

地主:消さない人もいるんですか?

A子:私の友達で、消さずにアーカイブ(非公開状態)する子がいます。「彼氏と別れようと思ってる」と言っていたタイミングだったのですが、そのときには既にアーカイブされていましたね。ただ、そのあとヨリを戻したときにアーカイブされていたはずの写真が復活していました 笑

消す人と消さない人がいる。どちらにしろ、他人からは見えない状態にするのだ。ただ、それは用済みになったデータを消すのと同じという考え方もできる。彼氏で考えるとあれだけど、整理整頓で考えるとわかる気がする。

消す可能性があるなら上げなくてもいいんじゃないか、と思っています消す可能性があるなら上げなくてもいいんじゃないか、と思っています

地主:その写真を消す作業、辛くないですか?

B子:別れ方にもよりますが、こちらからフッたときは、別に辛くはありません。切り替えていこう、ということですね。

辛くないよ、とのこと辛くないよ、とのこと

辛いだろうな、と考えてしまった。それはいつも私がフられる立場だったからのようだ。彼女はもう次に行っているので、別に辛くないのだ。自分基準で物事を考えてはいけない例だ。でも、疑問もある。それが次の質問だ。

俺はフられる側だった、辛い俺はフられる側だった、辛い

地主:さっき、「なんかあったときにインスタ見直すとまた好きになる」って言ってましたよね? 「いいかも」と思う人ができても、インスタを見て思いとどまったりする?

A子:そういうときもありますよね。まあでも、好きな人ができたら、元カレの写真は全然なんの躊躇もなく消せます! 切り替えが大切です。

「切り替えていこう」と野球の監督みたいなことを言っています「切り替えていこう」と野球の監督みたいなことを言っています

私が抱いていたピュアな女性像がガラガラと音を立てて崩れた。また好きになるって言ってたじゃないか。「女心と秋の空」というけれど、あれをいま目の前で見た気がした。秋の空以上に変わる。

ディベート大会みたいだよね、もうディベート大会みたいだよね、もう

地主:彼氏との写真はどんな写真をアップしますか?

D子:ラブラブすぎるのはダメかな。チューの写真とかは絶対にダメ。ベタベタしすぎない距離感で撮るのが大切。あと撮る意味がないやつ。たとえば、箱根に行ったとして、自分たちが大きく写っているとどこで撮っても同じ写真なので、箱根の景色がメインになるように私達が写ることで、2人で旅行に行ったから思い出の写真としてアップするようにしています。

写真にはこだわりがありすぎる写真にはこだわりがありすぎる

ユーザーのことを考えてものを作るのは大切だ。そのためには、その写真を自分たちだけで埋めてはいけないのだ。観光地としての情報も載せなければならない。写真を一緒に撮って、それをアップする、言い訳な気もするけれど。

もうついていけなくなっています! だってラブラブだよ、俺から見れば全部もうついていけなくなっています! だってラブラブだよ、俺から見れば全部

写真ならOK、動画はNG

地主:彼氏は写真がアップされていることを知っていますか?

C子:知っています。別に怒らないけれど、アップしすぎると、「またあげやがって〜」みたいに言われます。あと写真は問題ないですが、動画はNGです。動画は二人の空気感みたいなのがわかるので怒られます。友達といるときとは態度や声のトーンが違うから恥ずかしいみたいです。

すべての回答が早い!すべての回答が早い!

彼氏は動画をアップされるのは嫌、という話は理解できる。自分で自分の声を聞くとなんだか恥ずかしく感じるのと同じことだろう。確かに嫌なのだ。しかも、彼女といるときはきっと赤ちゃん言葉とかでしゃべっちゃうんだと思う。

俺は写真もやだな、彼氏寛大だな、と思っています俺は写真もやだな、彼氏寛大だな、と思っています

恋人としての条件のひとつにもなる「インスタ映え」

B子:つき合う前に、身長の高さとかファッションのレベルとかと同じ感じで、「インスタ映えするかどうか」を考えちゃう。だから、ちょっとインスタ載せられないなって人とは、そもそも付き合わないかも。

地主:え、彼氏も「インスタ映え」しなきゃいけないんですか!

彼氏の「インスタ映え」という価値観が生まれた瞬間彼氏の「インスタ映え」という価値観が生まれた瞬間

「インスタ映え」という言葉、それはスイーツや雑貨に使う言葉だと思っていた。彼氏選びにも「インスタ映え」は適用されるのだ。これからはフられる理由に「インスタ映えしないから」ということも考えられるのだ。

インスタグラムのない時代に生まれたかった、と思っている写真インスタグラムのない時代に生まれたかった、と思っている写真

地主:インスタで自分以外のカップルの写真を見るとどう思う?

D子:ほんわかして「いいね!」しちゃう。ただ「この彼氏であげちゃう?(笑)」って思うこともあるかな。たまにですよ、たまに。

毒を吐きはじめていい感じです!毒を吐きはじめていい感じです!

これは美的感覚の話だ。インスタ映えすると自分が思っていても、周りから見るとインスタ映えしないということもある。売れない画家と同じような感じだ。いい絵だと思っていても、それは自分だけなのでその画家は売れない。インスタも同じだ。

自分の彼氏には自信あんだな〜と自分の彼氏には自信あんだな〜と

彼氏への愛は書いてはいけない

地主:写真と一緒にどんな文章を添えるの?

B子:彼氏への愛とかを書くと痛いからあんまり書かない。「1y3m*」とかのハッシュタグだけ添えたりね。

  • 1y3mとは、この場合、恋人とつき合って1年3ヶ月が経過したことを表すハッシュタグのこと。1yは1 year(1年)、3mは3month(3ヶ月)を表している。
文章もこだわらないとなんだね文章もこだわらないとなんだね

彼氏との写真を載せているけれど、愛を書いてはいけない。殿様が出した一休さんへのとんちみたいだ。一休は答える、「#1y3mです」と。短いハッシュタグだけれど、これは付き合いはじめて1年3ヶ月ということ。そこには二人の愛が詰まっているのだ。

恋人以外の男性からの誘いは減る

地主:彼氏との写真をアップすることのデメリットってありますか?

A子:特にないです! ただ、男性からの誘いは減った気がします。

仮面の下は常に笑顔で回答してくれます仮面の下は常に笑顔で回答してくれます

芸能人は恋人がいることが発覚すると人気が落ちることがある。一般人にもそれは言えて、付き合っている人がいる、しかもラブラブとわかると声をかけない気がするのだ。それは間違いではないようで、インスタグラムに恋人の写真をアップしていると声をかけられることが減っているそうだ。

もうついていけない感じですもうついていけない感じです

地主:たとえば、みなさんを狙っている男性がいるとしますよね。その人がみなさんのインスタを見ているとして、彼氏と不仲になっているかもと判断できることってあるんですか?

C子:彼氏の写真がアップされている頻度で上手くいっているか、別れそうなのかはある程度わかると思います。別れを考えているタイミングだと、彼氏の写真をアップすることは減りますし、そもそも一緒に写真をとることが減っているので。

意中の相手のインスタは最後までチェックします!意中の相手のインスタは最後までチェックします!

世間にはいろいろなライフハックがあるんだと感心した。いま付き合っている彼氏がいてもインスタをみることで順調か、そうでないのかがわかってしまうのだ。意中の相手ができたらインスタを細かくチェックすることにしよう。彼氏の登場回数が減っていたらチャンスなのだ。

インスタグラムは自慢のためのSNSではない

地主:最後の質問です! 彼氏自慢をしたいわけではない?

D子:違います。マウンティングとかでもないです。ただ日常をアップしているだけです。

そこはぶれない!そこはぶれない!

この質問は実は何度も繰り返していた。周りに自分はこんなイケメンと付き合っているんだ、と自慢したいのではないかと。ただそれは違うらしい。何度聞いても違うと言われた。そこは全くブレなかった。

知らない世界の話みたいでした!知らない世界の話みたいでした!

1時間以上も、なんで? と聞き続けてなんとなく答えが出た気がする。インスタグラムは日常をアップするもので、特別に彼氏を自慢したくてアップしているのではなく、日常としてアップしているのだ。

ちなみに私がアップしたインスタでの日常ちなみに私がアップしたインスタでの日常

彼氏側も彼女との写真をアップしていることもあるそうだ。ちなみにアップしている彼氏との写真の数はそれ以外の写真の半分以下。「いいね!」が集まっていることや、インパクトが強いからよく覚えているだけで、数としてはそんなに多くはないそうだ。アップしすぎると痛い人だと思われるとのこと。

モザイク処理をしているが、彼氏との2ショットがアップされている。こういう写真の頻度は低いモザイク処理をしているが、彼氏との2ショットがアップされている。こういう写真の頻度は低い

彼氏との写真はその場でアップするのではなく、家に戻ってから厳選に厳選を重ねてアップする。「いいね!」をもらうためにできるだけきれいで「インスタ映え」する写真を上げる。そういうローカルルールのようなものがあるのだ。まぁ、俺には関係ない話だけど。

こんな写真ばっかりだもん!こんな写真ばっかりだもん!

ライター
地主恵亮 (じぬしけいすけ)

1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。無職でもリア充になれる方法を紹介した「インスタントリア充」(扶桑社)発売中です。ほかに「妄想彼女」(鉄人社)、「東京おのぼり観光」(アスペクト)もあります。

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