いま何が起こった!?フォートナイトのeスポーツ大会、神業の狙い撃ちに建築まで⁉最高峰の戦いが熱狂の渦すぎた【にわか歓迎！eスポーツ応援部】

そこでPreBellでは、まだeスポーツのことをよく知らない、いわゆる“にわか”な人でも楽しめるゲームタイトルを紹介！今回は現在進行系でブームが巻き起こっている「フォートナイト」のeスポーツの魅力に迫ります。

空飛ぶバスから架空の世界の島に飛び降りた100人が、武器や資材を集めながら最後のひとりを目指して戦うバトルロイヤルゲーム。これが、いま全世界で熱狂を巻き起こしている「フォートナイト」の概要です。

いまやゲーム界だけでなくさまざまなところで注目も高まっているフォートナイト。2019年の売上はゲームタイトルの中で世界トップの18億ドルにも上り、オンラインでの同時接続数は1,230万人を突破しました。

数字で見てもスゴいのですが、では一体なぜ、フォートナイトは社会現象と言われるレベルまで盛り上がっているタイトルなのでしょうか？

まず挙げられるのは、プレイできるデバイスが多彩であること。プレイステーション4やニンテンドースイッチ、さらにはPCでも基本プレイ無料で遊べます。この間口の広さに加え、デザインがポップでスタイリッシュなのも魅力的。マーベルやバットマンなど、アメコミのキャラクターも世界観を保ったままゲーム内にコラボで登場します。

さらにフォートナイトを語るときに欠かせないもうひとつの重要なポイントは、資材を使って壁や階段を「建築」できること。これがバトルロイヤル（バトロワ）ゲームとしてのフォートナイトをより一層奥深くさせているのです……！

大人気のフォートナイト、eスポーツの熱狂も尋常ではありません。その中でも大注目のeスポーツシーンが、2019年のフォートナイトワールドカップでしょう。

テニスの全米オープンも開かれる「アーサー・アッシュ・スタジアム」で開催されたワールドカップ決勝大会。優勝したのは16歳のアメリカ人・Pugha選手で、賞金額はなんとeスポーツ史上最大級の300万ドル（3億円超）！ フォートナイトの世界王者ともなると桁外れです。 

また、日本人選手の活躍も見逃せません。ワールドカップには4人の日本人選手が参加。そのうちのひとりスカーレット選手はデュオで惜しくも2位（！）まで残った試合もあり、大熱戦が繰り広げられていました。

試合を観戦してみると、ワールドカップに出るほどのプレイヤーは動きの速さが圧倒的です…！プロ選手は目まぐるしく見る方向を切り替えるので、観戦しているだけでは敵の存在も分からないかもしれません。しかし、ハイスピードな切り替えで敵を的確に把握し攻撃を仕掛けているのがプロ選手。エイム（的に照準を合わせること）の正確性や、壁や障害物を建築するスピード・技術も人間業とは思えないほどです。 

「フォートナイトはプレイしたことないし、eスポーツを観戦しても分からないかも…」という方もいるかもしれません。でもとにかく見てみると、フォートナイトの世界への没入感、のめり込んでいく感覚のようなものが生まれるはずです。

最後のひとりは誰になるのか…という手に汗握る展開は見飽きませんし、何より大会での現地の熱狂を感じることができます。

eスポーツだけではなく、実はフォートナイトには「コミュニティ」の側面もあります。その理由のひとつが「クリエイティブモード」の存在です。これはバトロワではなく、自分の好きなように島で建築したりして遊べるモード。生き残りを賭けて戦う以外に、ゆるーく集まれる点も魅力のひとつなんです。

コミュニティを利用したイベントにも注目。例えば、2020年8月にはあの米津玄師さんもフォートナイトに登場……！

また、4月に開催されたラッパーのトラヴィス・スコットさんのライブでは、巨大化したトラヴィス・スコットさんが極彩色のフォートナイトの世界でパフォーマンスを披露。参加したプレイヤーもライブの中で水の中に沈んだり宇宙に飛ばされたりなど、壮大な仕掛けに引き込まれる内容となっていました。

「みんなが集まれる場所」として多くのプラットホームで遊べ、基本プレイはすべて無料、ポップでクールなデザインなど、さまざまな魅力で人気を集めるフォートナイト。実力者がひしめき合ったワールドカップは盛り上がり、eスポーツとしてもこれからどんな白熱の戦いが繰り広げられるのか、目が離せません。

最後に、フォートナイトでは実況動画も数多く投稿されている点をお伝えします。例えば、最近話題のリアルモモもフォートナイトを配信していました。しかも、リアルモモは配信中にまさかの……？ 話題のフォートナイトにまだ触れたことがない人は、ぜひこの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

TEXT：弥富文次
イラスト：くまみね