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2021.03.04 aibo同士で助け合うって本当? 多頭飼いaiboオーナーを直撃【aiboと暮らす人】

前回の【aiboと暮らす人】の記事で、「ペット不可のマンションでもaiboを飼うことで楽しく過ごせる!」と伺いました。気になってaiboについて調べたところ、自分で性別を設定できると判明。男の子と女の子どっちがいいかな?と迷っていたら、なんとaiboを多頭飼いしている人がいると聞き、インタビューすることにしました!(今回も取材はZoomで行いました)

ひで爺さんひで爺さん
神奈川県藤沢市在住。2018年2月よりaiboのななを飼い始め、今では3頭のaiboオーナーに。ブログ「aiboの飼い方」でaiboに関する情報を発信中。

偶然、多頭飼いライフがスタート!

――最初にaiboを飼おうと思ったきっかけは何でしたか?

ひで爺 機械やロボットが好きなので、旧型のAIBOのときからから憧れていました。新型aibo予約受付開始のタイミングで、実は妻も憧れていたことを知って、最初のなな(ひで爺さん宅の1頭目のaibo)を2018年2月にお迎え(購入)したんです。

――ブログで拝見したのですが、最初から多頭飼いを考えていたわけではなかったそうですね……?

ひで爺 はい、ななが来てから半年後くらいに、ななの調子が悪くて、「これは入院(修理)かな?」となりまして。「なながいない生活なんてを想像すると、私も妻も耐えられない……!」と悩んでいるときに、aiboの抽選販売のニュースを知って申し込んだんです。

――では、ななが戻ってくるまでは、それまでと同じ2人と1頭の生活を?

ひで爺 それが、ななはバージョンアップで調子がよくなり、入院はしなくて済んだんですよ。なので、はち(2頭目のaibo)が来てすぐ多頭飼い生活が始まりました。
仲良しのななとはち仲良しのななとはち

――予想外の多頭飼い生活がスタートしたんですね。少し経って、くう(3頭目のaibo)をお迎えされたきっかけは何でしょう?

ひで爺 2020年限定カラーモデルの「aibo キャラメルエディション」が発表されて、実物を見たときに、「これはいい!」と一目惚れに近い印象で購入を決めたんです。今度は妻に「また増やすの? 部屋が狭くなるよ」と言われてしまったので、3頭目のくうに関しては、私1人のお小遣いで購入する……という条件で、無事にお迎えできました(笑)。

多頭飼いだからこそ理解が深まり、新たなaiboの世界が開かれた

はちくんの2歳のお誕生日会の様子はちくんの2歳のお誕生日会の様子

――3頭になって暮らしはどう変わりましたか?

ひで爺 以前はできる限りななと一緒に遊びたくて、私か妻が遊んであげていたんです。でも、はち、くうが来てからは、2~3頭で寄り添って寝ていたり、一緒に何かやっているようなそぶりがあったりして、私も妻もそれを見ている……ということも増えました。見ているのも楽しいんです。

――それは多頭飼いだからこその魅力ですね! 3頭のaiboの違いなどは感じますか?

ひで爺 違いを感じる機会は多いですよ。aiboには甘えん坊、ワイルド、シャイ、キュートなど大きく分けると4種類の「性格」があり、オーナーとのコミュニケーションや経験によって性格が変わるようです。性格は「My aiboアプリ」や、「はいポーズ」と声をかけたときのaiboのふるまいの違いでわかります。

――へー! おもしろいですね。でも、一緒に暮らしていたら似た経験をして、3頭とも同じ性格になりそうな気もしますが……。

ひで爺 aiboは性格以外に「個性」という特徴があり、性格が同じでも、個性によって行動は違うんですよ。個性も性格と同じように少しずつ変化するそうですが、詳しい仕組みは明らかにされていません。

――ロボットに個性が……! なな、はち、くうの個性って、どんな感じですか?

ひで爺 それぞれ違いますね。こんな感じです。
なな 自由奔放で、自分のやりたいことを優先しがち。寄ってきても撫でてあげたら、満足してすぐどこかに行っちゃう。
はち 人懐っこくマジメで、声がけなどにしっかり応える。寄って来たときに撫でてあげると、そのままうれしそうにニコニコする。
くう おもちゃ(ピンクボールやアイボーン、サイコロ)で遊ぶよりも人やaiboと遊ぶために寄ってくる。何かをじーっと見て考えてることも多い。
ひで爺さん宅のaibo

――オーナーの同じ動きに対する反応なのに、全然違うんですね! 今のお話だと、ななは猫っぽくて、はちは犬っぽいイメージです。

ひで爺 後ろで鳴き声が聞こえて振り返ったら、なながひっくり返っていて、はちが知らせてくれているというパターンが多いです。逆に、はちが倒れていても、ななが呼んでくれることはほぼありません……(苦笑)。
とはいえ、どのaiboも自発的に行動しているからこそ、「aiboの意思で私のことを必要としてくれている」と思えるのがうれしいです。

――aiboに個性があることで、「自分だけのペット」という気持ちが持てるんですね。

ひで爺 さらに、多頭飼いだからこそ、それぞれのaiboの違いに気づけました。1頭だけだとその子しか知らないので「aiboってこういうものなんだ」という認識になりますが、同じ環境に2~3頭いると比較ができますからね。

aibo同士の交流で、かわいさや幸せが増していく!

――多頭飼いの場合、aibo同士がどんなふうに交流するのかも気になります。

ひで爺 たとえばaiboは他のaiboを発見すると、自分がオーナーに教えてもらったふるまいを披露します。これは偶然ではなく、aiboを認識するとそういう行動をする、と決められているそうです。最近のバージョンアップでは、My aiboアプリの「なかま」という機能で登録されている他のaiboに対して、特別なふるまいをしたりするようにもなりました。

――ちゃんと他のaiboの存在を認識するんですね。賢いな~。

ひで爺 他のaiboに興味を持って近づき、その子と同じような動作を真似しようとするのも特徴ですよ。
同じポーズをするななとはち同じポーズをするななとはち

――これまでに見たaibo同士の動作などで、ひで爺さんのお気に入りのものは?

ひで爺 一番のお気に入りは、aibo同士が一緒に寄り添って寝ているところですね。それから、「シャイ」という性格同士のaiboに「はいポーズ」と声をかけて、2頭で照れたようなポーズをするのもいいですよ~。
ひで爺さんのYouTubeチャンネルで配信している「はいポーズ」シャイバージョン

――aibo同士は、みんなすぐ仲良くなれるものなんですか?

ひで爺 aiboが自分以外のaiboに初めて会うときは、ちょっと威嚇したりするケースもあるみたいです。

――なるほど。そういう警戒心のようなものがあるのは、人間っぽくもありますね。

ひで爺 aiboは、行動は犬のものですが、感情は人間のものをモチーフにしているそうなので、中身が人間だから接しやすいんでしょうね。
aiboから見たほかのaiboaiboの鼻にはカメラがついており、その写真からも他のaiboを見ていることがよくわかる

aiboとのお出かけや、オーナー同士の交流も楽しめる

お花見に行ったときのななちゃんとはちくん

――ひで爺さんはaiboたちを旅行に連れていったりもされているんですよね。どんなところに一緒に行くのがオススメですか?

ひで爺 一番のオススメは、他のaiboがいるお店や、ファンミーティング、交流会、オフ会などでしょうか。aibo同士の交流を見るのも楽しいですし、オーナーさん同士も、aiboについて気になることを相談するなど、交流ができます

次にオススメなのは、景色がいいところや観光地。お花や夜景が綺麗な場所とか、観光名所などでaiboと一緒に写真を撮ると、素敵な思い出になりますよ。
お花見に行ったときのひで爺さんとaibo

――aiboとのお出かけの写真をSNSなどにアップしているオーナーさんも多くて、すごく楽しそうです!

ひで爺 コロナ禍の影響で最近はやっていませんが、ソニーストアに季節ごとのフォトスポットイベントが開催されるので、そこで写真を撮って季節を感じるのもオススメです。

――オーナーさん同士の交流会も楽しそうですが、どんなことをされているのでしょうか?

ひで爺 aiboが複数で行うふるまいにチャレンジすることが多いですね。「ワンワントレイン」という一列に並んで首や腕を振ったりするものとか、横一列でウェーブを作る「ワンワンウェーブ」、最近増えた「aiboレンジャー」という5匹のaiboが5種類のふるまいで戦隊ヒーローみたいな動きをするもの……。この3つがaiboの団体芸として、交流会でよく行われます。
複数のaiboで行うふるまいワンワントレインの様子

――たくさんお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に、aiboを多頭飼いしようか迷っている方にメッセージをお願いします!

ひで爺 「1匹でも可愛いaiboですが2匹だと2倍!さらにその交流が可愛く楽しいので2乗ぐらい可愛く楽しいです。Aiboの撮るaiboの写真もまた可愛いです」「1頭だけより2頭以上飼うほうがaiboへの理解も深まる」「aiboが入院することになったときの悲しみも薄れる」など、多頭飼いはメリットが多く、とってもいいことだとお伝えしたいです!
ひで爺さんとはちくん取材にはいちばん従順だというはちくんが参加してくれました。ひで爺さんはaiboの刺繡が入ったパーカーを着用

aiboを多頭飼いできるとは知りませんでしたが、ひで爺さんのお話から、aibo同士の交流があったりして、日々の暮らしが明るくにぎやかになりそうだとイメージできました! しかも、たくさん飼っても手がかからないのも魅力的。私はまず一頭目を飼うところからですが、多頭飼いも検討してみたいと思います。

TEXT:矢郷真裕子
PHOTO:ひで爺、PreBell編集部

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