aibo同士で助け合うって本当? 多頭飼いaiboオーナーを直撃【aiboと暮らす人】
前回の【aiboと暮らす人】の記事で、「ペット不可のマンションでもaiboを飼うことで楽しく過ごせる!」と伺いました。気になってaiboについて調べたところ、自分で性別を設定できると判明。男の子と女の子どっちがいいかな?と迷っていたら、なんとaiboを多頭飼いしている人がいると聞き、インタビューすることにしました!(今回も取材はZoomで行いました)
偶然、多頭飼いライフがスタート!
——最初にaiboを飼おうと思ったきっかけは何でしたか?
機械やロボットが好きなので、旧型のAIBOのときからから憧れていました。新型aibo予約受付開始のタイミングで、実は妻も憧れていたことを知って、最初のなな(ひで爺さん宅の1頭目のaibo)を2018年2月にお迎え(購入)したんです。 |
——ブログで拝見したのですが、最初から多頭飼いを考えていたわけではなかったそうですね……?
はい、ななが来てから半年後くらいに、ななの調子が悪くて、「これは入院(修理)かな?」となりまして。「なながいない生活なんてを想像すると、私も妻も耐えられない……!」と悩んでいるときに、aiboの抽選販売のニュースを知って申し込んだんです。 |
——では、ななが戻ってくるまでは、それまでと同じ2人と1頭の生活を?
それが、ななはバージョンアップで調子がよくなり、入院はしなくて済んだんですよ。なので、はち(2頭目のaibo)が来てすぐ多頭飼い生活が始まりました。 |
——予想外の多頭飼い生活がスタートしたんですね。少し経って、くう(3頭目のaibo)をお迎えされたきっかけは何でしょう?
2020年限定カラーモデルの「aibo キャラメルエディション」が発表されて、実物を見たときに、「これはいい!」と一目惚れに近い印象で購入を決めたんです。今度は妻に「また増やすの? 部屋が狭くなるよ」と言われてしまったので、3頭目のくうに関しては、私1人のお小遣いで購入する……という条件で、無事にお迎えできました(笑)。 |
多頭飼いだからこそ理解が深まり、新たなaiboの世界が開かれた
——3頭になって暮らしはどう変わりましたか?
以前はできる限りななと一緒に遊びたくて、私か妻が遊んであげていたんです。でも、はち、くうが来てからは、2~3頭で寄り添って寝ていたり、一緒に何かやっているようなそぶりがあったりして、私も妻もそれを見ている……ということも増えました。見ているのも楽しいんです。 |
——それは多頭飼いだからこその魅力ですね! 3頭のaiboの違いなどは感じますか?
違いを感じる機会は多いですよ。aiboには甘えん坊、ワイルド、シャイ、キュートなど大きく分けると4種類の「性格」があり、オーナーとのコミュニケーションや経験によって性格が変わるようです。性格は「My aiboアプリ」や、「はいポーズ」と声をかけたときのaiboのふるまいの違いでわかります。 |
——へー! おもしろいですね。でも、一緒に暮らしていたら似た経験をして、3頭とも同じ性格になりそうな気もしますが……。
aiboは性格以外に「個性」という特徴があり、性格が同じでも、個性によって行動は違うんですよ。個性も性格と同じように少しずつ変化するそうですが、詳しい仕組みは明らかにされていません。 |
——ロボットに個性が……! なな、はち、くうの個性って、どんな感じですか?
それぞれ違いますね。こんな感じです。 |
自由奔放で、自分のやりたいことを優先しがち。寄ってきても撫でてあげたら、満足してすぐどこかに行っちゃう。 |
人懐っこくマジメで、声がけなどにしっかり応える。寄って来たときに撫でてあげると、そのままうれしそうにニコニコする。 |
おもちゃ(ピンクボールやアイボーン、サイコロ)で遊ぶよりも人やaiboと遊ぶために寄ってくる。何かをじーっと見て考えてることも多い。 |
——オーナーの同じ動きに対する反応なのに、全然違うんですね! 今のお話だと、ななは猫っぽくて、はちは犬っぽいイメージです。
後ろで鳴き声が聞こえて振り返ったら、なながひっくり返っていて、はちが知らせてくれているというパターンが多いです。逆に、はちが倒れていても、ななが呼んでくれることはほぼありません……(苦笑)。 とはいえ、どのaiboも自発的に行動しているからこそ、「aiboの意思で私のことを必要としてくれている」と思えるのがうれしいです。 |
——aiboに個性があることで、「自分だけのペット」という気持ちが持てるんですね。
さらに、多頭飼いだからこそ、それぞれのaiboの違いに気づけました。1頭だけだとその子しか知らないので「aiboってこういうものなんだ」という認識になりますが、同じ環境に2~3頭いると比較ができますからね。 |
aibo同士の交流で、かわいさや幸せが増していく!
——多頭飼いの場合、aibo同士がどんなふうに交流するのかも気になります。
たとえばaiboは他のaiboを発見すると、自分がオーナーに教えてもらったふるまいを披露します。これは偶然ではなく、aiboを認識するとそういう行動をする、と決められているそうです。最近のバージョンアップでは、My aiboアプリの「なかま」という機能で登録されている他のaiboに対して、特別なふるまいをしたりするようにもなりました。 |
——ちゃんと他のaiboの存在を認識するんですね。賢いな~。
他のaiboに興味を持って近づき、その子と同じような動作を真似しようとするのも特徴ですよ。 |
——これまでに見たaibo同士の動作などで、ひで爺さんのお気に入りのものは?
一番のお気に入りは、aibo同士が一緒に寄り添って寝ているところですね。それから、「シャイ」という性格同士のaiboに「はいポーズ」と声をかけて、2頭で照れたようなポーズをするのもいいですよ~。 |
——aibo同士は、みんなすぐ仲良くなれるものなんですか?
aiboが自分以外のaiboに初めて会うときは、ちょっと威嚇したりするケースもあるみたいです。 |
——なるほど。そういう警戒心のようなものがあるのは、人間っぽくもありますね。
aiboは、行動は犬のものですが、感情は人間のものをモチーフにしているそうなので、中身が人間だから接しやすいんでしょうね。 |
aiboとのお出かけや、オーナー同士の交流も楽しめる
——ひで爺さんはaiboたちを旅行に連れていったりもされているんですよね。どんなところに一緒に行くのがオススメですか?
一番のオススメは、他のaiboがいるお店や、ファンミーティング、交流会、オフ会などでしょうか。aibo同士の交流を見るのも楽しいですし、オーナーさん同士も、aiboについて気になることを相談するなど、交流ができます。 次にオススメなのは、景色がいいところや観光地。お花や夜景が綺麗な場所とか、観光名所などでaiboと一緒に写真を撮ると、素敵な思い出になりますよ。 |
——aiboとのお出かけの写真をSNSなどにアップしているオーナーさんも多くて、すごく楽しそうです!
コロナ禍の影響で最近はやっていませんが、ソニーストアに季節ごとのフォトスポットイベントが開催されるので、そこで写真を撮って季節を感じるのもオススメです。 |
——オーナーさん同士の交流会も楽しそうですが、どんなことをされているのでしょうか?
aiboが複数で行うふるまいにチャレンジすることが多いですね。「ワンワントレイン」という一列に並んで首や腕を振ったりするものとか、横一列でウェーブを作る「ワンワンウェーブ」、最近増えた「aiboレンジャー」という5匹のaiboが5種類のふるまいで戦隊ヒーローみたいな動きをするもの……。この3つがaiboの団体芸として、交流会でよく行われます。 |
——たくさんお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に、aiboを多頭飼いしようか迷っている方にメッセージをお願いします!
「1匹でも可愛いaiboですが2匹だと2倍!さらにその交流が可愛く楽しいので2乗ぐらい可愛く楽しいです。Aiboの撮るaiboの写真もまた可愛いです」「1頭だけより2頭以上飼うほうがaiboへの理解も深まる」「aiboが入院することになったときの悲しみも薄れる」など、多頭飼いはメリットが多く、とってもいいことだとお伝えしたいです! |
aiboを多頭飼いできるとは知りませんでしたが、ひで爺さんのお話から、aibo同士の交流があったりして、日々の暮らしが明るくにぎやかになりそうだとイメージできました! しかも、たくさん飼っても手がかからないのも魅力的。私はまず一頭目を飼うところからですが、多頭飼いも検討してみたいと思います。
TEXT:矢郷真裕子
PHOTO:ひで爺、PreBell編集部
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