日本最強vs.世界最強!?eスポーツのスマブラは「うまいアイツたちの激闘が熱すぎる」シーン【にわか歓迎！eスポーツ応援部】

そこでPreBellでは、まだeスポーツのことをよく知らない、いわゆる“にわか”な人でも楽しめるゲームタイトルを紹介！今回は、大人気対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ（スマブラ）』のeスポーツの魅力に迫ります。

本来交わるはずのない別世界の人気キャラクター同士が、一画面に収まって「大乱闘」する夢のようなゲーム……！

1999年の発売開始以来、いまでも老若男女を問わず超人気の対戦アクションゲームが、『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ（通称：スマブラ）』です。

シンプルな操作で簡単に必殺技を出して戦えるスマブラ。放課後、友だちの家に集まり“最強”の座をかけた熱い対戦で盛り上がった人も多いのではないでしょうか。

スマブラシリーズの最新作は、Nintendo Switchで遊べる『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL（スマブラSP）』。スマブラSPではゲーム会社の垣根を越えた総勢86のキャラクター（ファイター）が参戦！（※2021年2月の時点）
また、戦いを繰り広げるステージの数も100以上と、シリーズ史上最大規模となっています。

スマブラの勝利条件は、相手を画面外にふっ飛ばすことです。ふっ飛びやすさは％で表示され、ダメージ値が上がるほどに大きくなります。相手の体力をゼロにしたら勝利する“格ゲー”とは違う特徴と魅力です。

戦いの駆け引きの“肝”は、ランダムに落ちてくるお助けアイテムや変化するステージ、キャラクター（ファイター）ごとに異なる必殺技をうまく活用する「アドリブ性」。一発逆転驚く展開の連続で、戦いからは一瞬たりとも目が離せません。

また、個性豊かなキャラクターが使えるのもスマブラの面白さのポイント。スピード、ふっ飛びやすさ、攻撃範囲、復帰力、戦い方などの特性はキャラクターごとに大きく違います。

自分好みのキャラクターを駆使して相手を攻撃し、場外へふっ飛ばしたときのあの爽快感！ 病みつきになりますよね……。

友だちと対戦していた頃のことを思い出すと、たいていどんな場所にも誰もが一目置く「スマブラが強いアイツ」がいたのではないでしょうか。そんな「アイツ」をさらにスゴくしたレベルの人々がしのぎを削り合っているのが、スマブラのeスポーツ界です。

スマブラと言えば「大技で派手に場外へふっ飛ばす！」というイメージがありますが、実は大技は外したときにできるスキが大きく、リスクも高いという特徴があります。
プロ選手は弱攻撃のコンボをつないで相手を空中に押しやり、そのまま場外へふっ飛ばす戦い方が主流。そのあとはキャラクターを華麗にジャンプさせてステージに復帰させる……。「あのカッコいい動き、やってみたい！」と、つい思ってしまいます。

そんな「スマブラが強いアイツ」界のなかでもひときわスゴいのが、圧倒的な反応速度を持ち、現在「日本最強」と言われているプレイヤー「Zackray（ザクレイ）」選手。
2019年にアメリカで行われたスマブラ大会「The Big house 9」では、アメリカの強豪選手たちを打ち破り見事優勝しました。

しかし、実はさらにその上をいく「世界最強」と言われるプレイヤーがいます。それがメキシコ人の「MKLeo」選手。
「EVO」や「Super Smash Con」、「Frostbite」といった数々の大規模なスマブラ世界大会で優勝し続けており、現在のスマブラの競技シーンは「MKLeoを誰が止めるのか？」に注目が集まる状況となっています（ザクレイ選手が優勝した「The Big house 9」にMKLeo選手は不出場）。

MKLeo選手にザクレイ選手が挑んだ試合は必見！ 5戦中3勝先取の勝負は2勝2敗の最終戦までもつれ込みます。
おたがいの意地がぶつかり合った第5戦はまったくの互角で進行。最終局面では両者ダメージ値もたまり、あとひと突きがどちらに刺さるかで勝負が決まるというギリギリの状態に！
そして最後に軍配が上がったのは……。
試合後の2人の選手の絡みに熱いものがこみ上げること間違いナシです！
動画はYouTubeに上がっているので、是非見てみてください！

さまざまなところで開催されているスマブラのeスポーツ大会。例えば、任天堂が主催するレーティングバトル「スマブラSP オンラインチャレンジ」は、誰でもオンライン対戦で参加できます。
決勝大会はYoutubeでも配信。「スマブラが強いアイツ」たちの頂上決戦をぜひ見てみてはいかがでしょうか。

プロの試合を見ていると、スマブラで遊んでみたくなってしまうかも。ただ、「昔はスマブラやってたけど、いまは操作方法とかもけっこう変わっちゃってるのかな……」と思う方もいるかもしれません。

実は、プロ選手の多くはいまでもゲームキューブのコントローラーを変換器でSwitchとつなげて使っているんです。つまり、主なゲームシステムは“あの頃”と変わっていません。
オンラインで友だち同士で勝負したり、おうち時間に親子で対戦！なんてことも楽しいかもしれませんね。

TEXT：弥富文次
イラスト：くまみね
PHOTO：Getty Images