ニュース

2017.06.15 レンタカーよりカーシェアより安くて便利!いま注目のライドシェアって!?

レジャーに便利なレンタカーやカーシェア。帰省に使うなら夜行バス。でも、ちょっとお高い気もしませんか? 例えば最寄り駅から離れている場所で開催される、日本の音楽フェスに行くとしましょう。フルに堪能するとなると1泊2日または2泊3日コースはあたりまえ。するとレンタカーの料金が1万5000円〜2万5000円となってしまいます。出費を抑えようと公共交通機関を使うにしても、最寄り駅から出ているシャトルバスは、時間帯によって数時間待ちとなります。

もっと手軽に、そして快適に目的地までの旅を楽しめないものでしょうか。その答え、中距離/長距離移動に適したライドシェアにあるかもしれませんよ。

ライドシェアって?

ライドシェアとは、簡単に言えば「相乗り」。一般のドライバーがお客を乗せて、目的地まで運ぶというもの。広く知られたもので言うと、「Uber」もそのひとつです。いったいどんな点で便利なのか、長距離ライドシェアサービス「notteco」を運営する株式会社nottecoの東(ひがし)祐太朗(ゆうたろう)さんに話を聞きました。

燃料費分だけをワリカンするから、安い&法律もクリア

レンタカーやカーシェアと比べてまず目に入るのはその安さ。ドライバーは、ドライブにかかるガソリン代や高速料金代といった実費の範囲内で料金を設定するルールとなっているので、とにかく安い。東京都新宿区から大阪府大阪市のプランも1人あたり4,000円前後で移動できます。

nottecoで発着地を検索すると、プランを提供しているドライバーのリストが並ぶnottecoで発着地を検索すると、プランを提供しているドライバーのリストが並ぶ

なぜ実費のみをワリカンするのかというと、道路運送法に抵触しないように、というのがその理由。日本の法律では、一般のドライバーが運転して利益を出すのは法律違反なのです。前出のUberも、日本ではタクシーなどの事業者が配車されるサービスになっています。そのため、nottecoでは利益が出ないようにガソリン代などの実費の範囲内で料金を決める形式にしました。

乗客は安く移動でき、ドライバーもガソリン代・高速代などを浮かせることができるのです。

安全性は本人確認証のチェックで担保

ライドシェアでは、運転のプロではなく、個人が運転する車に乗るサービスゆえに安全性が気になるところ。その担保のため、nottecoではドライバーの会員登録時に、携帯電話番号/メールアドレスの認証および、運転免許証などの身分証明書のアップロードを求めています。

さらに、ドライバーの活動履歴(ドライブ回数やメッセージ返信率)とレーティング(過去乗車した会員からの評価)を見ることができるので、より安全と思われるドライバーを選ぶこともできます。

ドライバーとはメッセージのやり取りもできて、事前にライドについて不安な点などを聞いておくこともできます。

仲間との出会いも醍醐味のひとつ

イベントや趣味でも検索できるようになっているイベントや趣味でも検索できるようになっている

音楽フェスなどイベントに向かうのを目的としたライドでは、同じ趣味を持った仲間との出会いも生まれます。東さん自身の経験として「フジロックに行く際にライドシェアを使ったら、同じ目的のメンバーが集って車内はお祭り状態」になったそう。仲良くなった仲間とは、現地についたらその足でビールを買いに行ってフェスに参戦したのだとか。

フェスの運営者側としても、ライドシェアでの参加が多ければ、駐車場の確保も大きな問題にはならなくなります。実際に熊本で行われた「阿蘇ロックフェスティバル」では、nottecoとコラボしてライドシェアでの来場を促進しました。

また「notteco」は、北海道天塩町とライドシェアの実証実験を行っています。鉄道やバスといった公共交通機関がない地域でのライドシェアは、人口減少時代の交通インフラ整備と密接に絡み合うものとなるでしょう。地域を支えるサービスへの展開、期待できそうです。

コストだけではなく一緒の空間もシェアできるライドシェア

「notteco」が提供するライドシェアは、安くて楽しくて乗り心地もよくてメリット盛りだくさん。同じ地域に住む/住んでいた人、または同じ趣味を持つ人との出会いも期待できます。またドライバー側にとっても、楽しいロングドライブのパートナーを見つけたり、自分の移動コストをカットできるメリットがあります。車を持っている人も、持っていない人も、超チェックなサービスですよ。

Photo By Thinkstock / Getty Images
TEXT:武者良太

この記事を気にいったらいいね!しよう

PreBellの最新の話題をお届けします。

ページトップ