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2017.09.07 敬老の日のプレゼントには「見守りカメラ」がオススメ。ネット経由でいつでも安否確認ができる

遠く離れて暮らす高齢の両親が元気にしているか、いつでも知ることができればいいのに…。そんなことを考えたことはありませんか? 他にも共働きをしながら子育てをしていると、子どもひとりでお留守番をさせてしまいがちだったり、旅行時のペットだけのお留守番など、自分が不在の時にはなにかと不安がありますよね。今回はそんな不安をテクノロジーの力で解決してくれるアイテム「見守りカメラ」をご紹介。

いつでもどこでも両親や子どもの状態を確かめられる「見守りカメラ」

今回ご紹介する「見守りカメラ」はネット経由でスマートフォンやタブレットなどから、カメラが捉えた映像をいつでも確認することができる機能を持った2つのカメラ。この「見守りカメラ」を設置することで、手軽に離れた場所の様子を知ることができたり、熱中症など屋内での危険を防いでくれます。

今回は心配の種として代表的な「子どもの見守り」「独居老人の見守り」「ペットの見守り」にフォーカスを当て、その全てに最適なカメラを厳選しました。

そのセレクトとレビューを担当してくれたのは、バラエティー番組での防犯カメラ紹介等でも知られる木村武文さん。声優・ナレーターである彼は実際に自宅に防犯カメラを9台も設置しており、今回のアイテムもどれも本当に使用しているもの。その濃密なレビューをどうぞ参考にしてみてください。

熱中症対策から暗がりまで対応している低価格帯カメラ

IO-DATAの「TS-WRLP」

まずおすすめしたい見守りカメラの1台目は、IO-DATAの「TS-WRLP」です。1万3千円前後で購入できる手軽さが魅力。去年までこの価格帯の見守りカメラは「トイカメラ」ぐらいの目でしか見ていませんでした。しかし、そんな僕の考えを一変させたのが「TS-WRLP」です。

このカメラの大きな特徴は、「5つ」ものセンサーを詰め込んでいる点です。そのセンサーとは「気温センサー」「湿度センサー」「音センサー」「人感センサー」「動作検知(撮影されている動画に『動くもの』などの変化があったら作動するセンサーだと思ってください)」。このセンサーがあるおかげで、例えば室温が設定温度を超えた場合、スマホにプッシュ通知が送られ、本体スピーカーからは「気温の変化を検知しました」と注意喚起をしてくれるのです。
この通知を高齢のご両親のスマホへ飛ばせば、ご自身で気温の設定を見直すこという使い方ができますし、お子さんたちへ飛ばせば、お子さんからご両親へ連絡をするといった使い方も可能です。

お年を召されると急激な温度変化に気付かなくなるといいますので、お年寄りの熱中症対策にはもってこいの機能だと思います。

さらにセンサーやスピーカーからの注意喚起はそれぞれ個別にON/OFFが出来るので、どのように使うかはまさにユーザー次第。元気な子供や吠え癖のある犬、そして物静かなお年寄りまで、見守り対象の活発度合いに合わせて細かく調整していけるのです。飼い犬がはしゃぎ回る度にプッシュ通知が来てはたまりませんからね。

センサーの反応度合いはユーザーが設定し、設定を超えると登録されたスマホに通知が届きます。スマホへの通知だけでなく、本体スピーカーからもメッセージを発してくれるんです。

そして、トランシーバーのように相互通行*にはなりますが、カメラとスマホ間で通話が可能な点も魅力です。

  • *電話とは違い、同時に通話はできません。相手が話している時にはこちらが話すことはできず、交互に音声を送ることになります。

さらにこのカメラは暗所にも強いところが魅力です。僕は「TS-WRLP」を犬小屋の中に付けています。

犬小屋のなかで眠る愛犬

犬小屋ですから中は薄暗いのですが、「TS-WRLP」だとこんなに明るく映るんです。このカメラにはSONYの高感度CMOSセンサーが使用されていて、かなりの低照度まで綺麗な色合いで映し続けてくれます。愛犬の寝顔をスマホから見ることができるくらいの高感度なのです。

IO-DATA 「TS-WRLP」
公式サイトTS-WRLP
価格¥17,600
専用アプリ

 

うずくまったことを認識し、声掛けまでしてくれるAI搭載のカメラ!

アースアイズ

続いてのおすすめ見守りカメラは「アースアイズ」。アースアイズの特徴は、3Dでの空間認知ができ、人間の「普通の行動」と「普通ではない行動」を見分ける事ができるように作られた検知AIロボカメラだということ。

家に「アースアイズ」を取り付けてるケイコおばあちゃんという一人住まいのご老人がいたとします。そのケイコおばあちゃん、トイレに行こうとソファから立ち上がると急に眩暈に襲われ、その場でひざまずいてしまいました。単なる立ち眩みとは違い「これはおかしい」と感じたので、すぐに119番をかけようとしたケイコおばあちゃんですが、結局電話まで辿り着けずに気を失ってしまいました。実はこの時ケイコおばあちゃんは脳出血で意識混濁を起こしており、自ら助けを呼べる状態ではありません。普通だったら死に至る可能性がグッと高まる危険な場面ですが、アースアイズがあれば危険を回避する確率があがります。

アースアイズはカメラ画像からの2D(平面)解析ではなく特殊な3Dセンサーで正確な空間認知をしており、詳細な解析ができるカメラ。いったいどのように解析しているのか、動画で確認してみましょう。

センサーがカメラから対象物の距離を認識し、さらに奥行きを認識することで人や物が重なっても見失うことなく、対象物を検知してくれることがわかります。

さらに、アースアイズにはAIが組み込まれており「さっきまで動いていたケイコおばあちゃんが自分(アースアイズ)より4m60cm離れたところでうずくまっている」ということまで理解するのです! うずくまりを検知した「アースアイズ」はすぐにケイコおばあちゃんの意識があるかを確かめるためにスピーカーから「大丈夫ですか?」と音声を発して声がけを行います。

返事がなく、意識のない状態だと判断した「アースアイズ」は、あらかじめ登録されているスマホへ、通知と画像を自動で送信します。
第1登録者のスマホに通知をしてみて、繋がらなかったときには、1分後に第2登録者のスマホに連絡をする仕組みです。

このようなことができる「アースアイズ ee3」の発売予定価格は12万円から。高価に感じられるかもしれませんが、内容から考えると「激安」の部類です。

逆に「その値段でそんな性能、にわかには信じられない」とお感じになった方は、要予約ですがアースアイズのショールームに行ってみるのがお勧め。ショールームといっても商談のためではなく「アースアイズの性能を知ってもらうため」の場所なので構える必要はありません。むしろ「面白い体験がタダでできる場所」だと思って下さい。

 

公式サイトearth eyes
ショールームご予約はこちらから

 

  • ※8月31日現在、「ee1」の販売は終了しており、こちらで説明している機能を一般家庭でより高精度に使用できるバージョンとして、「ee3」の発売を予定

子ども、独居老人、ペットの見守りなどにお勧めする見守りカメラを2機種紹介しました。この2機種に共通する点は「自社で開発、設計」を行っており「儲けよりお客様に喜んでもらいたい」ということをハッキリと感じます。

以上、街で業務用防犯カメラを見つめすぎて職質を何度も受けるほど防犯カメラを愛する男がお送りしました。

見守りカメラ、使用目的に合わせて選べばもっと安心

自宅に9台の防犯カメラを設置している筋金入りの愛好家である木村武文さんに2台の見守りカメラをご紹介いただきました。

この2機種は、どちらも子ども、独居老人、ペットの見守りにぴったり。離れた場所からでも家族の動向を見守ることができる見守りカメラ。安価なモデルを複数台設置するも、高価なモデルを1台設置するもよし。間取りや見守り対象と合わせて、生活にフィットするものを選んでください。 

TEXT:坂上春希

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