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2019.01.22 海外でスマホ・携帯を快適に使うための4つの方法と注意点

ちょっとした調べ物から、お目当てのお店へのルートや電車の乗り換え方法、翻訳まで。勝手の分からない海外でこそ役立つのがスマートフォンです。今回は海外旅行や出張をより便利にするための、海外でスマホを利用する方法をご紹介します。日本と同じように快適なスマホライフを送るには、どうすればいいのでしょうか?

海外でスマホを使う方法4選

海外でスマホを使うには、一般的に4つの方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあります。滞在日数や使用したい場所も含め、自分の利用スタイルと比較して判断すると良いでしょう。

モバイルWi-Fiルーターレンタルを利用する

リーズナブルに安定した通信環境を手に入れたい人におすすめなのが、海外で使えるモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを利用するのが一般的です。現地の通信会社と直接契約した回線を利用し、現地の4G/LTEや3G等の通信網を使ってインターネットや電話を利用できます。

Wi-Fiルーターの受け取りは、業者ごとに宅配や空港カウンターなどいくつかの方法が用意されており、基本的には定額制での利用となるため使いすぎる心配がありません。ルーターを介して通信を行うため、スマートフォンのみならずタブレットやPCなどの複数台の端末を簡単に同時接続することができるのもメリットです。その一方で、旅行ごとに申し込み、受け取り、設定、返却と、それぞれの手続きが発生する煩雑さはデメリットとなりそうです。

プリペイドSIMカードを利用する

海外でスマホを使う方法

リーズナブルに海外でスマホを使いたい人におすすめなのが、現地の携帯キャリア会社が発行している、プリペイドSIMカードを利用する方法です。SIMカードとは、スマホの通信を可能にする小さなカードのこと。空港に設置されている自販機やサービスカウンター、または街中にある携帯ショップや売店にてSIMカードを購入し、自分が普段使っているスマートフォンにカードを挿入し、設定を行うことでインターネットや電話が利用できるようになります。このスマートフォンはSIMフリー端末である必要があります。

モバイルWi-Fiルーターを新たに持つ必要がなく、荷物をほとんど増やすことなく現地の人たちとほぼ同じ通信環境を得られるのが大きなメリットです。現地のキャリアとの直接契約となるため安価で済むことが多く、またプリペイド式のため使いすぎる心配もありません。

ただし、容量の上限と使用できる期間が予め決められており、設定された容量を使い切ると速度制限がかかってしまいます。使い切った場合、データ追加の手続きやプリペイドカードの買い替えが必要になります。設定やSIMカードの差し替えが煩雑なのはデメリットと言えるでしょう。

現地のWi-Fiスポットを利用する

海外でスマホを使う方法

現地のカフェやホテル等の施設や、街頭に設置されたフリーWi-Fiや時間貸しのWi-Fiスポットを利用する方法です。無料のスポットを利用することでお金をかけることなく利用できるのがメリットですが、場所によっては通信が不安定だったり、そもそも通信を利用したいときにWi-Fi環境がなかったりと、不確定要素が強いという大きなデメリットもあります。

海外ローミングを利用する

海外ローミングとは、普段日本国内で契約しているキャリアを経由して、現地の提携通信会社に接続する方法で、とにかく手軽に海外でスマホに使いたい人にオススメです。

ドコモの「海外パケ・ホーダイ」auの「 海外ダブル定額」SoftBankの「海外パケットし放題」と、各キャリアが海外ローミングプランを用意しており、これらのプランと契約してさえいれば、事前に新たな申し込みやSIMカードの抜き差しなどをすることなく海外でそのままスマホが利用できるのが大きなメリットですが、他の方法と比べて割高になるのがデメリットです。

海外で携帯を使う際の注意点

日本と同じように海外でスマホを使う方法を紹介しましたが、海外だからこその注意点もいくつか存在します。トラブルに巻き込まれて、高額請求に合わないために、下記ポイントを確認しておきましょう。

現地Wi-Fiはセキュリティに注意

上手く使えば1円も使うことなく海外でネットに接続できるのが、現地Wi-Fiスポットの利用です。しかしその反面、通信環境がどうしても不安定になりがちで、限られた場所でしか利用できないというデメリットがあります。

しかし、最大の不安はセキュリティ面かもしれません。セキュリティ対策されていないスポットに接続してしまうと、個人情報を盗まれたり、ウイルスに感染してしまったりという危険性も否定できません。

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海外ローミングは高額

海外でスマホを使う方法

もっとも手軽かつ安全に海外でスマホを使う方法である海外ローミング。しかし不安なのは値段です。2018年12月現在、現在主要キャリアの海外ローミングは全て定額制となっているため、昔のように何十万円もの請求が来ることはありませんが、それでも他の方法と比べれば割高の場合があります。

たとえば、ドコモの「海外パケ・ホーダイ」auの「海外ダブル定額」SoftBankの「海外パケットし放題」のどれもが最大2980円/日(2018年12月現在)。滞在日数やお財布事情を考慮する必要がありそうです。

しかし、週末の1泊2日や2泊3日程度の短期旅行の場合、空港でのレンタルWi-Fiの手続きの手間や、紛失リスクなどをふまえると、スマホだけで手続きできるサービスは便利な存在です。実は、キャリアには海外パケットサービスプランがあり、これを活用することで、日本と同じようにネット接続ができます。

たとえば、NTTドコモの「パケットパック海外オプション」は、24時間980円のオプション料だけで、インターネットの接続が可能。使い始めるまで通信料がかからないため、往復の飛行機での移動中など、ネット接続が必要ない時間の通信料を節約できます。この方法であれば、手持ちのスマホだけでも手軽に安く海外でスマホが利用できます。

現地SIMを使うには、SIMフリー端末であることが必要

現地のSIMカードを利用する方法は、ある程度の知識が必要です。

まず自分のスマートフォンがSIMフリー端末であることが第一条件。元からSIMフリー端末の場合は問題ありませんが、そうでない場合、SIMフリー端末にするために、Web上やキャリアショップなどでSIMロック解除の手続きが必要です。そして、自分のスマートフォンに合った規格のSIMカードを選ぶための知識が必要となるでしょう。

またSIMカードを購入してスマートフォンに挿入しても、設定時に通信が必要になる場合もあり、その場合は現地空港の公衆Wi-Fiなどを探して接続しなくてはなりません。Amazon等のショップから日本で事前購入できるSIMカードもあるので、旅行前に確認しておくと良いでしょう。

海外に行く際に注意しておくべき携帯の設定

海外でも通信制限は存在します。遅い通信でイライラしてしまわないように、ちょっとした設定で意図せぬ大容量データ通信を防ぎましょう。

通信回線をオフにする

セキュリティ対策アプリを使う

海外ローミング以外の通信方法を利用する場合、誤って現地で海外ローミングに接続してしまわないようにモバイルデータ通信回線をオフにしておきしょう。Wi-Fiまでオフにしてしまわないよう、お使いの端末の設定方法を事前に確認しておくと良いでしょう。

アプリの自動更新や写真バックアップをオフにする

上手く現地でネットに接続できたとしても安心してはいけません。モバイルWi-Fiのレンタルや、海外ローミング、現地SIMカードの多くには利用データ量の上限が設定されており、それを超過すると日本と同じように通信制限がかかってしまいます。

そのためアプリの自動更新や、写真バックアップなど、膨大なデータ通信量を使用する設定やアプリは事前にオフにしておき、節約に努めましょう。

速度制限を回避するための詳しい方法はこちら!
毎月速度制限になってしまうのはなぜ?原因と対策を徹底解説

まとめ

以上、海外でスマホを快適に使うための4つの方法と、それぞれの注意点をご紹介しました。自分に合った利用方法を選び、事前にしっかりと設定しておけば、日本にいるときとほとんど変わらないインターネット環境を海外で実現することができます。

少しの手間を惜しまず準備し、海外でも快適にスマートフォンを使えるようにしておきましょう。

PHOTO:Getty Images
TEXT:PreBell編集部

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