ネットのギモン・お悩み

2019.03.12 ネット通販詐欺に遭わないための5つの注意点

今や私たちの生活に欠かせないネット通販。しかし、詐欺に関するニュースや注意喚起を見かけることも珍しくありません。インターネットで買い物をするにあたって気を付けるべきポイントを理解し、安心してネット通販を利用できるようにしましょう。

ネット通販って安全?

ここではネット通販の利用について不安に思っている方のために、どのような詐欺があるのか、そして主要通販サイトはどのように対策しているのかを紹介します。

ネット通販にはどのような詐欺がある?

未送付詐欺や偽物詐欺

ネット通販にはどのような詐欺がある?

ネットオークションや悪質サイトを中心に、いくつかの詐欺が確認されています。その代表例が入金したのに商品が送られてこない「未送付詐欺」です。そのほか、偽物が送られてくる詐欺や、商品サイトの写真や説明とはかけ離れた粗悪品が送られてくる詐欺なども存在します。

フィッシング詐欺

Amazonや楽天など、有名サイトとそっくりのページを作り、ログインや支払いをさせる手法です。抜き出したIDやパスワードで正規サイトに不正ログインを行ったり、代金支払後に商品を発送しなかったり、偽物が届くという被害があります。

多くの場合、Amazonや楽天といった企業名を騙るアカウントから「クレジットカードの有効期限が切れています」「支払いがされていません」など、緊急の用件や督促を匂わすメールが届き、記載されているURLをクリックすることで偽サイトに誘導されてしまいます。

主要サイトは詐欺に対しどのような対策を行っている?

Amazon

審査:
出品サービスの利用に際し、店舗や個人に対し電話認証などの審査を行っています。

補償:
購入商品のコンディションや配送を保証する「Amazonマーケットプレイス保証」が用意されています。これによってAmazon.co.jpのウェブサイトで出品者から商品を購入した場合、配送料を含めた購入総額のうち、最高30万円が補償されます。

フィッシング対策:
フィッシングメールを受信した場合や、Amazon.co.jp から送信されたメールか判断しかねる場合、専用ページから報告することができるようになっています。

楽天

審査:
出品に際し所定の書類審査を行っています。個人事業主に対しては、住民票・印鑑証明書の提出も必要としています。

補償:
「楽天あんしんショッピングサービス」という補償サービスが用意されています。

代金を支払ったのに商品が届かない場合、到着予定日を過ぎて商品が届いた場合、商品ページの内容と全く違うものや欠陥品が届いた場合、返品したがショップが対応してくれない場合、購入したブランド品が偽物と疑わしい場合に調査が行われます。補償条件に合致した場合、購入代金が最高30万円(送料込)まで補償されます。

ネット通販詐欺に遭わないためのチェックポイント

ネット通販詐欺に遭わないためのチェックポイント

各種の大手サイトが詐欺対策や補償を進めているとはいえ、個人が対策しておくに越したことはありません。ここではネット通販詐欺に遭わないための、注意すべき点と対策を紹介します。

1.ショップ名や会社名などで検索

ネット通販詐欺を回避するためには、運営元が信用できるかどうかを確認することが大切です。ショップ名、会社名、代表者名、住所、電話番号、メールアドレスなどの運営元の情報を検索しましょう。電話番号が携帯電話である場合や、問い合わせ先のメールアドレスがGmailやHotmailのようなフリードメインとなっている場合は注意です。

検索をかけると、おそらく購入者の口コミが表示されるはずです。その内容をいくつか確認し、トラブルや不審な点がないと判断してからの利用をおすすめします。偽の口コミをネットに作っている可能性もあるため、Yahoo!知恵袋などの口コミサイトや、TwitterなどのSNSも同時に検索しておくとより安心です。

楽天などに出店されているからといって安心だと思い込むのではなく、運営元の情報を確認することを心がけるようにしましょう。

2.商品が安すぎないか確認する

商品が相場よりも安すぎる場合は注意が必要です。そうした商品は、店舗や個人が正規輸入代理店以外のルートから輸入した並行輸入品だから安い、という場合もありますが、まず疑った方が安全です。運営元の情報を検索して詐欺の口コミはないか確認しましょう。

3.決済方法は安全か確認する

支払い方法については、利用サービスがオフィシャルで用意しているクレジットカード決済もしくはPayPalやAmazon Payといった決済代行サービスの利用が安全です。銀行振込しか支払い方法が用意されていない場合、個人名義の銀行口座でないことを確認し、もし個人名義だった場合、必ず運営元の情報を検索するようにしましょう。

4.フィッシングサイトではないか確認する

楽天やAmazonなどの知っているサイトだからといって安心するのは危険です。有名サイトそっくりに作られた、フィッシングサイトの危険性があります。確認のためには、URLを細かくチェックするようにしましょう。フィッシングサイトの多くは、見た目だけでなくURLも本物のサイトとそっくりになっています。よく見て1文字だけ違ったりしていないか確認することが重要です。

セキュリティ的に問題がないサイトかを確認する方法は詳しくこちらで紹介していますので参考にしてください。

いま見ているウェブサイト、本当に安全?信頼できるサイトを見分ける6つのルール

また、万が一フィッシング詐欺にかかってしまった場合に備え、パスワードの使い回しは控えるようにして、出来るだけ二段階認証の設定を行っておきましょう。

5.送料が不当に高額ではないか確認する

送料詐欺と呼ばれる、出品者が送料を不当に高く設定する詐欺が発生しています。ヤフオク!やメルカリなど個人間の取引を行うサービスで起こりうる詐欺ですが、Amazonマーケットプレイスでも発生しています。Amazonマーケットプレイスは個人でも簡単に出品できるため、こうしたケースが発生しているようです。商品代金だけでなく送料もきちんと確認しましょう。

まとめ

ネット通販における詐欺の紹介や、詐欺に遭わないために注意すべきポイントを紹介しました。ネット通販を利用する際はこうした点に気をつけるようにしましょう。また、万が一詐欺に引っかかってしまった場合は、速やかに各地の消費生活センターや警察等に相談することをおすすめします。

PHOTO:Getty Images
TEXT:PreBell編集部

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