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2020.08.25 一歩未来に近づくIoT家電・スマート家電でできることとは?使い方や近未来感を楽しめる製品をご紹介

インターネットと通信技術の発展は、私たちの身近な家電にも影響を与えています。

「Internet of Things」略して「IoT」家電は、屋外からスマートフォンで家電を操作をしたり、インターネットによる連携機能で複数の端末を管理したりすることができます。あくまでも家電なので手が届きやすく、操作もシンプルなものが多くなっています。

IoT家電ではどんなことができるのでしょうか。この記事ではIoT家電(スマート家電)の概要と具体的な製品例をご紹介します。

POINT

  • スマート家電はスマートフォンの専用アプリから操作や管理ができる
  • 屋外からでも操作が可能なものはWi-Fi接続、自宅内で操作するものはBluetooth接続が一般的
  • ハンズフリーやアラーム設定、防犯や節電など、さまざまな機能とメリットがある
一歩未来に近づくIoT家電・スマート家電でできることとは?使い方や近未来感を楽しめる製品を紹介

IoT家電とスマート家電

IoT家電にはさまざまなメリットがあります。例えば、外出先からの遠隔操作や運転状況などの情報収集、連携機能、自動化、通知やシェア機能などが挙げられます。

これらを活用すれば、生活が便利になるだけでなく、防犯や節電、お出かけ中のペットケア、さらに小さなお子さまの留守番や、ご高齢の方の生活サポートにも寄り添うことができるでしょう。

IoT家電と同じくよく目にする言葉として、「スマート家電」があります。一般的には単独でインターネットに接続し、情報収集や連携ができるものをIoT家電、専用アプリをダウンロードしたスマートフォンやタブレット端末をリモコンとして利用する製品をスマート家電と呼ぶことが多いです。

IoT家電とスマート家電の接続方法

前述のとおりIoT家電は、単独でインターネットに接続できるものを指します。スマートフォンやパソコンが代表的な例です。

一方のスマート家電(IoT家電とまとめて呼ばれるケースもある)は、単独でインターネットに接続する機能は備わっていません。そのため、まずは家電をIoTゲートウェイに接続します。IoTゲートウェイとは、家電のセンサーをインターネット用のデータに変換するルーターのような役割を果たしています。

家電のセンサーをIoTゲートウェイが受け取り、自宅のWi-Fiルーターがそれをキャッチ、そこからサーバーにつなげてインターネット上でオンオフを切り替えるという仕組みが形成されているのです。

IoTゲートウェイのおかげで、センサー自体はインターネットの接続機能を持つ必要はありません。最小限の機能に抑えて小型化を実現し、安価で提供できるようになりました。

またIoTゲートウェイは、センサーの管理や制御も担ってくれるので、インターネットからタイマーなどの詳細な設定を指示できます。

接続方法は、無線規格である「Wi-Fi」もしくは「Bluetooth」が一般的です。

Wi-Fi接続は、主に屋外から家電を操作する場合に使用される接続方法です。メーカーや製品が異なっていてもWi-Fi対応機器であれば安定した通信が行えるというメリットがあります。

一方のBluetoothは、最大10メートル程度の近距離通信に秀でた規格になっています。

そのほかにも、920MHz帯無線(IEEE802.15.4g)やZigBee(IEEE802.15.4)などの無線方式を利用するものがあります。購入する際は必ず製品の接続方法を確認しておきましょう。

Wi-Fi接続タイプのスマート家電

それでは、屋外から家電の操作や管理ができるスマート家電の例を4つご紹介します。

エアコンのオンオフや温度調整

1つ目は、「エアコン」です。夏場や冬場のエアコン活用シーズンは、帰宅に合わせて外出先からスイッチをオンにし、心地よい室温に設定することができます。慌てて外出した後にエアコンを切り忘れたことに気づいても大丈夫です。

ちなみにエアコンは、室温を設定温度まで上げ下げする際に多くの電力を消費してしまうため、30分から1時間程度の外出なら自動運転でつけっぱなしにしておく方が安価に抑えられます。スマート家電なら外出時間が予想以上に長くなっても、遠隔操作で電源をオフにして節約することができます。

エアコンのオンオフや温度調整

窓の開閉センサー

2つ目は、「窓の開閉センサー」です。外出時に窓が開くとセンサーが検知し、スマートフォンの専用アプリに通知を送ってくれます。

また、開閉センサーと連動してカメラの映像を30秒ほど録画できるタイプも販売されています。警戒モードにしておけば、開閉時に報知音を鳴らして近所の方に知らせてくれるので、空き巣などの防犯対策としても有効です。

窓の開閉センサー

ペットの見守りや給餌

ペットケアでは、「見守りカメラや給餌マシーン」が人気を集めています。

最新の見守りカメラはスマートフォンで映像を見られるだけでなく、スピーカーを通して外出先からペットに話しかけたり、動きや音声を感知してアラートを送ったりする機能が搭載されています。プライベート設定にしておけば、親しい人とかわいい写真をシェアすることも可能です。

給餌マシーンは電気ポットのような形をしており、あらかじめ入れておいた餌をタイマー設定または直接遠隔操作ボタンを押して排出する仕組みです。排出口には安全ロックがかかるため、いたずら好きの子も安心して利用できます。

ペットの見守りや給餌

家電の電源操作が可能なWi-Fiコンセント

「Wi-Fiコンセント」は、コンセントと家電の間に挟み、スマートフォンの専用アプリから家電のスイッチを切り替える製品です。これによりIoTに対応していない家電を制御することができます。

電源のオンオフに関わるタイマー設定やスケジュール管理、さらに電力センサーを搭載しているものであれば電力使用量の確認も可能です。指定した消費電力(ワット数)を超過するとアプリに通知を送ることもできます。

何気なく使っている電力の使いすぎを防止してくれるアイテムです。間接照明やサーキュレーター、クリスマスの電飾などと相性がよいでしょう。

Bluetooth接続タイプのスマート家電

続いて、自宅で操作や管理ができるスマート家電を5つご紹介します。

カーテンの自動開閉

1つ目は、新感覚の「めざましカーテン」です。スマートフォンでアラームを設定すると自動でカーテンが開き、太陽光で自然な起床を促してくれる画期的なシステムです。

朝一番のコンディションをスマートに整えてくれるので、目覚まし時計が苦手な方や、スッキリと起きられない方におすすめのアイテムになっています。スマートフォンをリモコンにして、リビングやキッチンからワンタッチでカーテンを閉めることもできます。

カーテンの自動開閉

玄関の扉の開閉

2つ目は、「扉のスマートキー」です。玄関の扉にキーを取り付け、専用アプリでスマートフォンをキー登録しておくと、近づくだけで自動で解錠してくれるハンズフリー方式になります。

スマートフォンはかばんに入れたままでOK。毎日のお買い物やお出かけ時の負担がぐっと軽くなります。扉が閉まるとオートロックしてくれるためセキュリティ面も安心です。

専用アプリでは、カギの利用制限の設定や合いカギの作成、リモート操作も可能です。

自動で点灯する電球

スマートフォンのアプリを通してさまざまな操作ができる電球も登場しました。

ソニーから発売されている「LED電球スピーカー(LST-SE300)」は、ワイヤレススピーカーと192色のカラーバリエーションを搭載しています。直径約40mmのスピーカーから流れる音質は繊細な高音域を再現。2台を設置し連動させるとステレオモードでダイナミックな音楽を楽しめます。今使っている電球と交換するだけで、充電の必要はありません。

リモコンはもちろん、専用アプリを使えばスワイプで明るさや色合いを調整したり、音楽と連動させてカラーを切り替えたり、点灯や消灯をタイマーで設定することもできます。

自動で点灯する電球としては、人感センサーで点灯する防犯タイプが有名でしたが、LED電球スピーカーのようにエンターテインメントやリラクゼーションとして楽しめるタイプが登場し、リビングや寝室用として注目されるようになりました。

スマート電球を購入する際は、製品に付属する機能のほか、ソケットのサイズや重さ、対応しているOSも確認しておきましょう。お使いのスマートフォンが古いモデルである場合、購入しても操作ができないことがあるため注意が必要です。

スマホに転送できる固定電話

インターネットとスマートフォンが普及したことにより、「固定電話」の在り方も変化しています。

着信を外出先のスマートフォンへ転送できるWi-Fi搭載タイプのデジタルコードレス電話機もその例です。専用のアプリをスマートフォンにダウンロードすれば、自宅内で子機としても利用できる優れものです。

スマホに転送できる固定電話

ハンズフリーで通話するBluetoothヘッドセット

固定電話周りの家電では、「Bluetoothヘッドセット」が人気を集めています。

片耳にかけるBluetoothヘッドセットはスマートフォン専用のものが主流でしたが、最近は固定電話と付属のベースユニットを接続し、マイクのコントロールボタンを押すことで、どちらにも対応できるタイプが登場しています。

まとめ

この記事では、リビングや部屋で使えるIoT家電(スマート家電)の種類についてご紹介しました。このほかにも、テレビやミニコンポ、冷蔵庫や洗濯機、レンジやジャー炊飯器などのさまざまな家電のIoT化が進んでいます。

今よりもちょっと便利で効率的になるIoT化。快適な暮らしにぜひ役立ててみてはいかがでしょうか。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:pixabay

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