今さら聞けない「スマートウォッチでできること」使い方・選び方や機能、セキュリティについて ネットの疑問・お悩み

今さら聞けない「スマートウォッチでできること」使い方・選び方や機能、セキュリティについて

今はスマホやタブレットなどさまざまな多機能デバイスが登場して、とても便利な生活ができるようになりました。でもそんなデバイスの欠点のひとつが、持ち歩く時にかさばるということです。

年々ディスプレイが大型化しているスマホは、大きめのポケットやカバンがないと、持ち歩くのに邪魔になってしまいますよね。でもそんな不満を解消できるデバイスがあります。それがスマートウォッチです。

スマートウォッチは腕時計型なので携帯性に優れ、ジョギングをしながら使うことも可能です。今回はスマートウォッチではどんなことができて、どのように使うのか詳しくご紹介していきます。 

POINT

  • スマートウォッチは、スマホと連携できる腕時計タイプのウェアラブル端末
  • 多機能なデバイスで、時計・電子マネーの決済端末・心拍計測などに使える
  • スマホのOSに対応している機種を選び、スマホと連携して使用しよう
今さら聞けない「スマートウォッチでできること」使い方・選び方や機能、セキュリティについて
目次

スマートウォッチとは?

スマートウォッチは近年再注目を浴びており、2019年第3四半期のグローバル市場におけるスマートウォッチ出荷台数は、前年同期に比べて42%も増加しています。

2019年のスマートウォッチ市場のシェアは、「Apple Watch」が半数近くを占めています。

●腕時計タイプのウェアラブル端末

スマートウォッチは一見普通の腕時計のような形状ですが、驚くほど多機能なウェアラブル端末です。腕時計タイプまたはリストバンドタイプのため、いつでもどこでも気軽に持ち運ぶことができます。

ウェアラブル端末とは、身に着けることができる機器やコンピューターのことで、小さくて軽いという特徴があります。

スマートウォッチもサイズが小さいのに多機能で、多くの機器ではBluetoothを使うとスマートフォンと連携することができます。

通常の腕時計の文字盤にあたる部分は全面もしくは部分的にディスプレイになっています。また、時間の確認、メールを読む、歩数を測る、音楽を聴く、電子決済などのさまざまな機能があります。

●歴史

スマートウォッチはとても現代的なデバイスのように思えますが、時計を多機能化しようという試みは、1970年代から始まっていました。

1970年代、世界初のデジタル腕時計が誕生。時間を表示するだけではなく、アラーム機能や日付を表示させるような多機能を目指し始めました。

1980年代、電卓の技術を取り入れた電卓・電話帳機能付きの時計が、カシオやセイコーなどから発売。スマートウォッチの原型ともいえる腕時計型コンピュータは、1984年ごろから発売が相次ぎました。

セイコーのデジタル腕時計は、専用キーボードを接続すると文字を記憶して表示することができました。また専用コントローラーを接続すると、ゲームやBASICプログラムが可能でした。

パソコンと接続すると、メモ・メロディ演奏・プログラムの実行・スケジュール帳・電話帳としても使えるパソコン端末のようなタイプもあります。

1990年代はパソコンと接続して使う商品が多数発売され、2000年代になるとソニーから携帯電話とBluetoothで通信できる商品が発売されます。

2010年代には、Appleの「Apple Watch」、ソニーの「Smart Watch 2」 など、数多くのスマートウォッチが発売され注目を浴びました。

スマートウォッチとは?

主な機能の紹介

●時計

スマートウォッチは通常の腕時計のように、時計としての機能があります。様々なタイプのスマートウォッチが発売されているため、時計の表示方法も多種多様です。

大きく分けると2つの表示方法があり、デジタル時計のように数字で時間を表示する方法と、アナログ時計のように時針・分針で時間を見る方法があります。

スマートウォッチの画面には、全面が「タッチスクリーン」形式と一部のみタッチスクリーンの「ハイブリッド」形式があり、機能などが異なります。

ビジネスで使用するため、従来の腕時計に近いほうがいいという方は、「ハイブリッド」タイプもいいかもしれません。見た目は通常の腕時計のように見えますが、スマート機能の一部を備えています。

●電子マネー

電子マネー機能を持つスマートウォッチならば、電子マネーのウェアラブル端末としても使えます。

使うときに手首のスマートウォッチを読み取り機にかざすと、支払いが完了します。スマートな支払いが可能になり、「スマホをカバンから取り出して決済をする」といった手間が必要なくなります。

すべてのスマートウォッチがすべての決済方式に対応している訳ではないため、どのスマートウォッチが自分の利用したい決済方法に対応しているかを事前に確認しましょう。

●心拍計

日々の健康管理やスポーツ活動に役立つのが、心拍計を計測できる機能です。センサー内蔵のスマートウォッチならば、計測アプリで設定した項目のデータを計測して、スマホにデータ転送することが可能です。

あなたがスマートウォッチを身に着けているだけで、自動的にデータが測定されるため、忘れることなく簡単に続けることができます。

●画面表示のカスタマイズ

スマートウォッチには、画面表示をカスタマイズできる機能もあります。特に文字盤全体がタッチスクリーンになっているタイプでは、自分の好みに合うように表示内容をカスタマイズしていくことができるのです。

スマホのようにアプリをインストールすることで、機能を追加することも可能です。使用するシーンに合わせて画面をカスタマイズすれば、使いやすく見やすい自分好みのスマートウォッチにすることができます。

主な機能の紹介

対応しているOSは?

スマートウォッチの主なOSには、「WatchOS」「wear OS by Google」「Tizen」があります。

スマートウォッチはスマホと連携して使うため、スマホのOSに合わせて、スマートウォッチを選ぶのが基本です。そのためおすすめしたいスマートウォッチのOSは、自分のスマホに対応しているOSということになります。

あなたのスマホがiPhoneならば、対応しているOSはAppleが開発した、Apple Watch用のOS 「WatchOS」です。iPhoneやiPadのiOSとスムーズに連携できます。

Androidスマホに対応するOSは、Googleが開発したスマートウォッチ用OS 「wear OS by Google」です。多くのメーカーが 「wear OS by Google」OSのスマートウォッチを販売しているので、選択肢が多くあります。

Gearシリーズなどのサムスンから販売されているスマホに対応しているOSが、スマートウォッチ用OS「Tizen」 です。アプリストアであるTIZEN STOREから、専用アプリを追加することができます。 

またスマホOSにスマートウォッチを合わせるのではなく、欲しいスマートウォッチOSに合わせてスマホを買い替えるという方法もありますね。

対応しているOSは?

スマートウォッチの初期設定

スマートウォッチの初期設定は、商品やOSにより異なります。一例として「Apple Watch」の場合でご説明します。

「Apple Watch」の初期設定には、最新の iOSを搭載したiPhoneを使います。iPhoneの設定はBluetooth を有効にし、Wi-Fi またはモバイルデータ通信に接続します。 

1、「Apple Watch」の電源を入れます。サイドボタンを押し続けて、Appleロゴが表示されるまで待ちます。

2、「Apple Watch」をiPhoneに近づけると、「iPhone を使用してこの Apple Watch を設定」というメッセージが出るため、「続ける」をタップします。

3、「Apple Watch」を腕に装着して、文字盤をiPhoneのアニメーションに合わせて、ペアリングが終わったというメッセージを確認します。

4、初回設定の場合は「Apple Watchを設定」と「同意する」をタップしてから、 Apple ID のパスワードでサインインをします。

5、「Apple Watch」の設定内容を選択する画面がでるため選択してから、ロックを解除するときのパスコードを作成します。

6、機能とAPP(アプリケーションソフトウェア) の選択を行い、対応するAPPをインストールします。

7、両方のデバイスを近くに置き、同期が完了するのを待ちます。チャイム音と「Apple Watch」のタップを感じたら、Digital Crown を押します。

スマートウォッチの初期設定

リスクとセキュリティ対策

スマートウォッチのようなウェアラブルデバイスは、小型軽量化してどんどん使いやすくなってきています。しかし便利な一方で、新しいデバイスにはセキュリティにおけるリスクもあります。

スマートウォッチを楽しく使うためにも、どんなリスクがありどう対処すべきか、という知識を持つことが必要です。

●位置情報

GPSやセンサーを搭載するスマートウォッチは多いですが、近年GPSの精度が上がったため、情報が流出すると個人の位置情報が詳しく特定されてしまうという、セキュリティ上の問題が生じています。

いくつかの種類のスマートウォッチには、脆弱性があることが指摘されています。またスマートウォッチのデータが収められている共有クラウドプラットフォームにも、脆弱性という欠陥を持つものがあることが分かっています。製品やプラットフォームの安全性を事前に確認するとよいでしょう。

●物理的な盗難

スマートウォッチは高価な商品であり、個人情報が内蔵されているため、物理的な盗難にあう危険性もあります。

もし物理的な盗難にあった場合には、スマートウォッチを失っただけではなく、個人情報が盗まれたという意識をもつことが必要です。

●不正アクセス

デバイスが通信機能を持つ場合には、不正アクセスの危険も常にあります。不正アクセスでは、データを盗まれるだけではなく、端末を乗っ取られるリスクもあります。スマホのセキュリティ対策でも言われることですが、スマートウォッチでも不正アクセスを防ぐには、パスワードを「1234」など簡単なものにしたり、同一のパスワードを使い回したりしないことが重要です。

またSNSや銀行口座などの大切なアカウントには、必ず二要素認証を使用しましょう。二要素認証はアプリやSMS、指紋などパスワード以外の要素も使ってアカウントにログインする方法です。この設定を行うことで、第三者による不正アクセスのリスクは格段に減ります。

●アプリの権限

スマートウォッチは、スマホのようにアプリを追加して使うことができます。入っているアプリや新しく入れたアプリが、どのような権限設定になっているかは必ず確認しましょう。

デフォルトの設定のままで使っていると、セキュリティリスクが高い設定になっていることもあります。機能性とリスクを考えながら、アプリの権限を決めていきましょう。

●セキュリティ製品の使用

セキュリティのリスクに対しては、スマートウォッチもパソコンやスマホと同じように、セキュリティソフトを使った対策をしましょう。スマホとスマートウォッチをペア設定すると、連携して使用できるセキュリティソフトもあります。

リスクとセキュリティ対策

まとめ

近年はスマホとスマートウォッチを連携して使用することもできるようになり、スマートウォッチの人気が高まっています。

ジョギングやスポーツ、散歩などの時にも気軽に携帯でき、利便性が高いのも人気の理由です。

これからますます便利さが加速しそうなスマートウォッチですが、セキュリティなどのリスクも事前にしっかりと把握しておきましょう。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:写真AC / Unsplash

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