オンラインゲームなどで重要なPing値とは?Ping値と改善方法をご紹介
昨今のゲームには、オンライン対戦を備えたタイトルが多くなってきています。 日頃からオンライン対戦ゲームをプレイしている人であれば相手が瞬間移動したり、当たっていないはずの攻撃を受けたりと不思議な現象を目の当たりにした経験があるでしょう。 不思議な現象が発生する原因として挙げられるのが、インターネットの応答速度であるPing値です。Ping値が原因であった場合、どのようにして解決できるのでしょうか。
こちらの記事ではPing値の概要と改善方法をご紹介いたします。
POINT
- Ping値は低い方が良い
- Ping値の基準は50ms
- Ping値を上げる要因は複数ある
前述した通り、Ping値はインターネットの応答速度を指しています。
パソコンからインターネットサーバーに画像などのデータを要求し、要求したデータがパソコンに表示されるまでの時間と考えると分かりやすいでしょう。
Ping値は高ければ回線速度は悪く、低ければ良いとされており、50msを超えていれば遅いとされています。Ping値の目安としては、下記の通りです。
●オンライン対戦ゲームでのPing値の目安
・1~15ms:遅延がなくて操作がスムーズに反映される。
・16~40ms:遅延はまだ感じない程度。
・41~50ms:一般的な速度で、まだ快適に遊べる。
・51~100ms:遅く感じるようになり、100msからラグを意識する。
・101~125ms:海外にサーバーがあるゲームだと平均的。重いラグがある。
・126~180ms:誰でもラグを意識するようになり、ストレスを感じる。
・181ms~:快適さはなくなり、Ping値によっては数秒の遅延もある。
ラグは操作を入力してから実行するまでの遅延時間を表しています。インターネット利用時にラグを感じる際には、回線速度を確かめるサイト『Fast.com』などでPing値を見てみましょう。
『Fast.com』の場合は、アクセスするとすぐに回線速度の計測に入ります。
計測が終わった後に『詳細を表示』の記載をクリックすると、レイテンシと呼ばれる項目があります。レイテンシ下部にアンロード済みとロード済みの数値が出ますが、それらはPing値で表されているのです。
アンロード済みは1人でインターネット利用している場合の応答時間。ロード済みはオンラインゲームなど誰かと一緒にインターネット利用している場合の応答時間と考えると分かりやすいでしょう。
Ping値は高ければ高いほど回線速度は悪くなるとご紹介しました。
Ping値が高くなった結果、発生するデメリットにはどういうものがあるのでしょうか。主に下記の通りです。
●オンライン対戦ゲームの場合
・各キャラクターがラグで瞬間移動しているように見える
・当たっていない攻撃がなぜか当たる
・行動が遅れる
・通信が勝手に切断される
・画面が動かなくなる
・思った操作ができなくなる
●その他
・FXのトレードなどが狙ったタイミングで行えなくなる
・画面表示が遅くなる
・思った操作ができずストレスが溜まる
リアルタイムな操作を要求するオンラインゲームでのデメリットが多いですが、全体的に思った操作ができない難点が目立ちます。
快適なインターネット利用やオンラインゲームをプレイしたい場合は、Ping値の改善を考えると良いでしょう。
快適にインターネットを利用するためには、Ping値の改善が必要になります。改善方法としては下記の行動を試してみましょう。
試しても変化がない場合は、通信障害や契約している回線業者に不具合が発生している可能性もあります。利用するインターネット通信サービスやプロバイダの公式サイトなどを確認してみましょう。
まずはルーターと端末の再起動を試してみましょう。
精密機械は長時間利用し続けていると、処理能力が落ちて回線速度が不安定になる場合があります。一度電源を落として、1分ほど待ってから再度電源を入れると解消されるケースが多いため、最初に試してみましょう。
次に使用するパソコンや端末の問題です。
パソコンを例に挙げると、古い端末を使っていたり、LANケーブルの差込口が故障していたりと様々な可能性が挙げられます。コンピューターウイルスに感染してパソコンの処理と同時に回線が遅くなる場合もあるため、端末の状況を確認するようにしましょう。
使っている端末が原因であるかどうか確認するため、他の端末を接続してみましょう。他の端末で確認することが難しい場合は他の原因を考えてみると良いかもしれません。
使用するインターネット回線がWi-Fiなどの無線回線だった場合、無線ルーターとの距離もPing値に影響を与えます。
1階から2階につなぐ、複数枚の壁が間にあったり距離が離れたりしていると回線は不安定になりやすいです。一度通信するパソコンとルーターを近付けて、Ping値の改善が見られるかを確かめてみましょう。
距離が原因と思われる場合は、Wi-Fi中継器の設置を検討しておくのも1つの手です。Wi-Fi中継器は適した場所に設置しておくだけで、無線ルーターでは不安定だった場所でも安定したWi-Fi電波を送れるようになります。
無線でしかインターネット環境を作れない場合は、Wi-Fi中継器の採用を検討しておくと良いでしょう。
こちらも無線回線だった場合、近くで電子レンジを使っていないかを確認しましょう。
電子レンジを使っている間はPing値が高くなる、回線が突然切れる場合があります。電子レンジが原因であった場合は使用していない間にインターネットをするよう心掛けなければなりません。
パソコンやスマートフォンなどの端末は、設定によってアプリの自動アップロードが行われる場合があります。
アップロードでファイルなどのダウンロードが行われている間は、インターネット回線は不安定になりやすいです。設定で自動アップロードを無効にするか、アップデートを確認したら中止するなどの対策をとりましょう。
自動アップロードをする端末とつながりますが、インターネット利用台数の多さもPing値を上げる要因になります。
Ping値の上昇を確認した際には、利用するインターネット回線につないでいる端末の数を確認しましょう。使っていない端末は電源を落としたり、Wi-Fi接続を切ったりと利用台数を減らしていく必要があります。
また、マンションタイプの光回線などインターネット回線が共有されている場合は、他の住人とインターネットを利用する時間が重なると回線速度は遅くなりやすいです。
Ping値が低い中でインターネットを利用したい場合は、多くの人が利用する時間を割ける必要があるでしょう。
無線回線だからPing値が上がっていると判断された場合は、LANケーブルによる有線接続のインターネット構築を考えましょう。
無線でのインターネット接続は、電波が障害物や水などに弱く、電波干渉を受けます。有線接続であればLANケーブルから直接端末につなぐため、無線に比べて安定したインターネット通信ができます。
しかし、古いLANケーブルや傷付いたものであれば接続が不安定になる場合もあるため、有線接続では新しい物を使うようにしましょう。
また、長距離で有線接続をする場合はLANケーブルは劣化しやすいため、Ping値が普段よりも上がった際には定期的に交換する必要があります。
LANケーブルをルーターと接続している場合は、直接モデムに有線接続してみましょう。
モデムに接続してPing値に異常がなければ、ルーターに異常があると判断もできます。
インターネットに接続する端末、ルーターや無線・有線接続を試してもPing値に改善が見られなければ、インターネット回線に問題があると考えられます。
利用するインターネット回線はなるべく光回線が良いですが、光回線でも接続サービスによってはPing値が思うように低くならない場合もあるでしょう。
光回線を使ってもPing値が高くて悩んでいる人には、So-netが提供するSo-net 光 プラスをおすすめいたします。So-net 光 プラスを契約するメリットは下記の通りです。
・IPv6対応の通信サービスで快適なインターネット生活
・『So-net 光 プラス』に加入して2年間はお得な月額料金
・『So-net 光 プラス』は最大1Gbpsの高速通信を制限なく利用できる
IPv6は従来の接続方式とは異なった接続の仕方をしており、他の光回線利用者は1本の道路に車が渋滞したような回線でインターネット。IPv6対応の光回線は異なった接続の仕方をしているため、利用者が従来よりも少ないです。
渋滞のない道路でスッキリとした回線に接続できるので、快適なインターネット利用ができます。応答速度が速い快適なインターネットで、Ping値の低さも期待できるでしょう。
ぜひ、So-net 光 プラスの詳細ページをご覧ください。
今回はPing値の概要と改善方法についてご紹介しました。
Ping値は50msを超えなければ快適にインターネットができるため、ご紹介した改善方法をぜひお試しください。
それぞれ調べてインターネット回線に原因がある場合は、本編集部がおすすめするSo-net 光 プラスに契約すると良いでしょう。
PHOTO:Unsplash/PhotoAC/Pexels
TEXT:PreBell編集部
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