Internet Explorer11(IE11)は使えなくなる?IE11に代わるWebブラウザをご紹介
2013年10月17日にInternet Explorer11(略称:IE11)が公開され、多くの人に愛されてきました。出始めた頃のIE11は、デスクトップパソコン利用者の20~25%が使っていましたが、2021年1月時点では2%を切りました。 利用者の減少とWindowsOSの新しい標準ブラウザ・Microsoft Edgeの出現により、Microsoft TeamsはWebアプリのIE11に対するサポートを終了すると発表。
Microsoft Edgeが新たなるIEと称された今、IE11はもう使えなくなってしまうのでしょうか。こちらの記事ではIE11の今後と代わりになるWebブラウザをご紹介いたします。
POINT
- IE11は無くならない
- IE11のアップデートは無い方向で考えると良い
- 次のWebブラウザはGoogle ChromeかFirefoxを選ぶと良い
IE11はMicrosoftが提供するWebブラウザ・Internet Explorerの最終バージョンです。
前述した通り、2013年10月17日に公開され、2021年1月時点でも少数の利用者がいます。
IE11は本当に使えなくなるのでしょうか。
IE11が使えなくなるとされる理由は、下記が挙げられます。
・Windows10ではOS標準ブラウザがMicrosoft Edge
・多くのWebサイト制作者、ソフトウェア開発者はIEからMicrosoft Edgeに軸足を変えている
・Webサイト制作者やソフトウェア開発者はIEのバージョンアップがあっても対応やテストをしなくなっている
・2020年11月30日にMicrosoft TeamsはWebアプリのIE11のサポート終了
WindowsOSに標準装備されていたIEが、Windows10からは新しく公開されたWebブラウザ・Microsoft Edgeに切り替わり、IE11に継ぐバージョンアップは未だありません。
Webサイト制作者やソフトウェア開発者もIEからMicrosoft Edgeに切り替えるようになりました。
しかし、IE11は今後のアップデートに期待ができないだけで、使えなくなるわけではありません。Web上にIE使用時のみ表示できるWebサイトが残っている限りは、まだ使えるでしょう。
Webブラウザとは、パソコンやスマートフォン等の端末で利用するWebサーバーに接続するためのソフトウェアです。
機能としては下記などが挙げられます。
・Webページの表示
・テキストや画像に埋め込んだリンクをたどる
・複数のウィンドウやタブでWebページを表示
・ポップアップ広告を自動的にブロック
・何度も閲覧したいWebページをブックマークに登録
代表的なブラウザはIE以外にもGoogle ChromeやMozilla Firefox、Microsoft Edge。ブラウザによってはRSSリーダーと呼ばれる情報取得機能、プラグインや拡張機能もあります。
IEを使ってきた方は、次はどのWebブラウザを使うべきか悩まれているでしょう。
ここからはIEに変わる代表的なWebブラウザを3つご紹介いたします。それぞれ無料でインストールできるので、気になるものがあれば試してみると良いでしょう。
1つ目はGoogle Chromeです。
Googleが開発したWebブラウザで、最初はWindowsOS用に公開されました。
後にLinuxやMacOS、iOSやAndroidOSにも移植され、2021年1月時点で世界のWebブラウザシェア率は50%を超えています。
1つのウィンドウで複数のページが開けるようになっており、アドレスバーから検索も行えます。Webブラウザの立ち上がりも速く、強制終了した場合でもシークレットウィンドウ以外であれば開いていたページの復元が可能です。
更新やアップデートの手間も掛からないため、利用者の使いやすさを考えたWebブラウザです。Google ChromeをWebブラウザとして導入した際のメリットには、下記が挙げられます。
メリット①:セーフ・ブラウジング
『セーフ・ブラウジング』とはフィッシング詐欺や危険サイトなどへのアクセス時に警告を出してくれる機能です。
Google ChromeはGoogleからブラックリストをダウンロードし、Webブラウザの利用者を脅威から守ってくれます。
メリット②:拡張機能が優秀
Google ChromeにはWebブラウザの機能を増やす拡張機能が存在します。
拡張機能の一例としては、下記の通りです。
・再生速度を調整できない動画の速度を変えられる
・ボタン1つで英語の翻訳を調べられる
・Amazonに出品されている商品の値段と楽天市場で比較する
・どこでもメモがとれる
・閲覧記事をEvernoteと呼ばれるWeb上でメモをとれるサービスに保存できる
自分が欲しい機能があれば取り入れられるので、好みのカスタマイズができます。
メリット③:様々なOSに対応し、同期ができる
Google Chromeはパソコンやスマートフォン、タブレットなど様々なOSに対応しています。
自身のGoogleアカウントにログイン後、パソコンやスマートフォンアプリのGoogle Chromeと同期すると、ブックマークや保存したパスワードなどの引き継ぎが簡単です。
WindowsOSやAndroid端末、iOS端末で使っても同じ使い勝手のGoogle Chromeが利用できます。また、Webブラウザのシェア率が高いため、新しく出るWeb技術やサービスが利用しやすいWebブラウザだと考えられます。
2つ目はMicrosoft Edgeです。
前述した通りMicrosoftで開発されたIEの後継とも呼べるWebブラウザで、Windows10からはWindowsOSの標準ブラウザとなっています。
IE11との違いは、Windows10で採用されたアイコンやボタンなどの要素を平面的にデザインするフラットデザインが採用されている点です。また、IE11ではなくMicrosoft Edgeで印刷画面を開く場合、設定と同時に印刷プレビューが確認できます。
Microsoft EdgeをWebブラウザとして導入した際のメリットには、下記が挙げられます。
メリット①:Webノート
『Webノート』とは表示しているWebページにマーカーやクリップ、共有などの操作が行える機能です。
マーカーはテキストや画像に対して蛍光ペンで印を付ける感覚、クリップは選択範囲を保存。共有は現実の手帳やノートをデジタル化したOneNoteやTwitterなどの連携ツールへの送信ができる機能を有しています。
メリット②:読み取りビュー
『読み取りビュー』は画像や広告を排除してテキストが読みやすいページ表示をしてくれる機能です。
Webページから得られる情報を素早く手に入れたい時に便利です。
メリット③:リーディングリスト
『リーディングリスト』は後から読みたい記事を保存し、リスト化できる機能です。
リストに追加された記事は時系列順に表示され、スクロールすると過去分までさかのぼれます。追加された記事はMicrosoftアカウントで管理されているため、アカウント設定さえしていればパソコンやタブレット、スマートフォン端末でも同じリストが見られます。
パソコンで気になる記事をピックアップしておき、外出先でのスキマ時間はスマートフォン端末で閲覧といった行動がとれるので効率的に情報収集ができるでしょう。
3つ目はMozilla Corporationで開発されたWebブラウザ・Mozilla Firefox(略称:Firefox)です。
WindowsやMacOS、Linuxで動作し、スマートフォンなどのモバイル端末ではFirefox for Mobileとして利用できます。
プライベートブラウジング機能でトラッキングをブロック、利用者のプライバシーを保護。アドオンと呼ばれる拡張機能でさらにセキュリティを向上させられるので、安全性が高いWebブラウザでもあります。
FirefoxをWebブラウザとして導入した際のメリットには、下記が挙げられます。
メリット①:拡張機能が多い
FirefoxにはGoogle Chrome同様にアドオンと呼ばれる拡張機能があります。
一例として広告を非表示、マウス操作で行っていたWebページの保存をショートカットキーにするなど、Webブラウザの利用を快適にする手助けをしてくれます。
メリット②:ページレイアウトの検証に利用
FirefoxはWeb標準に従ってくれるWebブラウザとも呼ばれています。
Web標準に従ってくれるWebブラウザの利点としては、サイト制作者がページレイアウトなどの検証に使われやすい点が挙げられます。
Web標準に定められた記述や形式で作っていると、ブラウザの表示はスムーズ、ページの閲覧者も綺麗に見られるなど利点は多いです。
FirefoxでWebページレイアウトのおかしい部分が見つかったとしても、すぐに修正の手が入るでしょう。
メリット③:メモリ使用量が少なく、速く動かせる
FirefoxはGoogle Chromeと比べてページの読み込みは若干遅いですが、メモリの使用量が少ないため、他のアプリを起動していても支障をきたすことが少なくなります。
使うパソコンやスマートフォン端末のメモリ容量によりますが、少しでもメモリ負担を減らしたい場合はFirefoxを使うと良いでしょう。
今回はIE11の今後と代わりになるWebブラウザをご紹介しました。
IE11は無くなりませんが、今後のアップデートは無いと考えた方が良いでしょう。
IE11を愛用していた人は、他のブラウザに切り替えてもいいタイミングかもしれません。
こちらの記事にてメリットや特徴を挙げているので、お好きな方を選んでいただけると幸いです。
PHOTO:Unsplash/PhotoAC/Pexels
TEXT:PreBell編集部
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