Webページを開いた時に表示される404エラーとは?!エラー画面の見極め方を解説
日頃から利用するインターネットで、エラーの画面が出てきた経験はありませんか。閲覧しようとしたWebページが正常に開かず、エラーが表示されて戸惑った人もいるでしょう。
私たちがまれに見るエラーの画面はステータスコードを確認することで、どの部分に問題が起きたのかが把握できます。本記事ではステータスコードの説明を交えながら、エラー内容の見極め方を主にご紹介いたします。
POINT
- ステータスコードの仕組みを理解できる
- エラーの発生要因は3桁のコードで分かる
- エラーの対策が必要なのは400と500番台
まずはどのようにしてインターネットがつながっているのかを知る必要があります。インターネット通信は下記のように行われています。
●Webページが表示される仕組み
1.PCのWebブラウザにURLを入力し、Webサーバーに『Webページを表示したい』と命令を送信。
2.PCから送信された命令をWebサーバーが受信。
3.Webサーバー内で命令の処理をする。
4.処理結果をPCのWebブラウザに送信する。
5.PCのWebブラウザにページが表示される。
Webサーバー内の処理をWebページに返信することを『HTTPレスポンス』と呼びます。HTTPレスポンス内にある1行をステータス行と呼び、ステータスコードはこの1行の中に含まれています。
ステータスコードは、ステータス行の中に含まれた3桁の数字を指しています。実際は下記のように表示されます。
●ステータス行の表示例
HTTP/1.1 200 OK
・『HTTP/1.1』:使用しているHTTPのバージョン
・『200』:ステータスコード
・『OK』:理由
こちらの表示例では『200』がステータスコードにあたり、この場合はユーザーの「これを見せて」というリクエストに対して、Webサーバーが「OKですよ=200」とHTTPレスポンスを返してきた、ということが分かります。つまりステータスコードは、リクエストに対する結果と内容が数字で表されたものなのです。
ステータスコードの中でも、閲覧者やWebサーバー側に原因がある400と500番台のコードは、エラーコードと呼ばれます。
Webページを見ていると突然表示されるエラーコード。内容が分かると安心です。
ここでは、 よく見るエラーコードの意味と対策をご紹介いたします。
400番は不正リクエストを意味しており、PCから送信された命令が処理できないと伝えています。
確認した際には利用しているブラウザの変更、Cookieやキャッシュの削除を試してみましょう。
Google ChromeでCookieやキャッシュを削除する方法
全世界で利用率が高いWebブラウザであるGoogle ChromeでCookieやキャッシュの削除方法をご紹介いたします。
下記の操作手順でCookieとキャッシュを削除できます。
1.Google Chromeを開いて画面右上にある『その他アイコン』をクリック。
2.『その他のツール』から『閲覧履歴を消去』をクリック。
3.閲覧履歴データの削除期間を選択します。全て削除する場合は『全期間』を選択します。
4.『Cookieと他のサイトデータ』と『キャッシュされた画像とファイル』のチェックボックスをオンにする。
5.『データ消去』をクリックする。
401番は認証エラーを意味しており、ログインが必要なページでIDやパスワードを間違えていると伝えています。
確認した際には利用するIDやパスワードを確認しながら再度入力してみましょう。
403番はページのアクセス禁止を意味しており、閲覧が拒否されているページを表示していることを示します。こちらはWebサイトの管理者の意向によるもののため、対応策はありませんが、いつまでも表示されない場合は、管理者に直接問い合わせてみるという方法もあります。
また単純に入力間違いということも考えられます。アドレスを手入力で行った際などによく表示されるため、正しいアドレスかどうかを再度確認してみてください。
アクセスが集中している場合にも表示される時があります。少し時間をおいてみるなどし、様子をみてください。
404番はアクセスしたページが削除された状態を意味しています。
閲覧しようとしたコンテンツがないため、エラーコードを確認してからの対応手段はありません。
500番はサーバー内部エラーを意味しており、PCから送信された命令を処理できないと伝えています。
確認した際には利用するWebブラウザの変更、Cookieやキャッシュの削除を試してみましょう。
よく見かけるエラーコード以外で他のコードをご紹介します。
サーバーではリクエストを受けたあと、その内容を「読み取り」「探し出す」といった作業を行います。ユーザーに表示されるのは、その「結果」を示すステータスコードであり、いわば「考え中」「作業中」の状態を示すコードに関しては、普段目にすることはありません。
次にご紹介するものは、情報が処理され私たちのもとに送られるまでの過程で、飛び交っているコードにはさまざまな種類があるのだ、という理解のために役立ててください。
100番台のステータスコードはWebサーバーに送った命令がまだ進行中であると伝えています。
表示されても問題が発生しているわけではなく、何が起きているかを共有するための情報提供です。下記のようなコードが表示され、それぞれ意味を持っています。
●コード:意味
・100:処理を継続する。
・101:プロトコルの切り替えを要求。
プロトコルはWebページを開くために入力するURLの最初に付く『HTTP』や『HTTPS』を指しています。
200番台のステータスコードはPCからの命令が成功していることを意味しており、全ての機能が正常に動いています。下記のようなコードが表示され、それぞれ意味を持っています。
●コード:意味
・200:送信した命令の処理が成功。
・201:命令の処理が成功し、新しいデータを作成。
・202:WebサーバーがPCからの命令を受信し、処理を行っている状態です。
・203:命令は処理しましたが、信頼できない情報。プロキシの使用中に表示される場合があります。
・204:命令は処理しましたが、実行するコンテンツが存在しない状態です。
・205:命令は処理しましたが、実行するコンテンツを返せない状態です。ブラウザの画面を初期化する必要もあります。
プロキシはPCとWebサーバーの中継サーバーと考えると分かりやすいです。プロキシにはウイルスチェックや匿名性の確保、アクセスを集中させないように負荷を分散させる働きを持っています。
300番台のステータスコードは、命令を送信したPCのブラウザから追加操作を行う必要があると伝えています。下記のようなコードが表示され、それぞれ意味を持っています。
・301:ページが別のURLに移行しました。URLリダイレクトに使用されます。
・302:表示を命令したページは移動して発見しました。一時的なURLリダイレクトに使用されます。
・303:他のURLを参照してください。
・304:問題なくアクセスできるが、コンテンツが更新されていない
400番台のエラーコードは、命令を送信した側に問題の原因があると伝えています。よく見るコード以外では、408番があります。
408番はタイムアウトを意味しており、決められた通信時間内に命令を処理できていないと伝えています。
表示を確認した場合は、インターネットの接続速度が遅い可能性があるため、速度改善を図ってみましょう。
500番台のエラーコードは、Webサーバー側にエラーの原因があって表示が失敗したと伝えています。
よく見るコード以外では、下記のように番号が表示されます。
501番
501番は未実装エラーを意味しており、サーバーが命令処理可能であるにもかかわらず、必要な機能を持っていないと伝えています。
Webサーバー側の異常なので、確認した際にはWebサイトのオーナーを通じて、ホスティング会社に連絡して修正しなければなりません。
ホスティング会社はエックスサーバーなどレンタルサーバーを扱う企業を指しています。
502番
502番は不正なゲートウェイを意味しており、不正な命令として受け取り処理を拒否されたと伝えています。
確認した際には一度ページの再読み込みを試してみましょう。
ページの再読み込みで解決しない場合は、ネットワークかサーバー側が原因で発生しています。
503番
503番はサーバーに許容以上の負荷が入っている状態を意味しています。
確認した際には、Webサイトにアクセスが集中している状態であるため、時間をおいてから再度アクセスを試してみましょう。
504番
504番は内部サーバーエラーを意味しており、Webサイト側のサーバーから処理命令がなく、タイムアウトしたと伝えています。
確認した際には少し時間をおいてから、Webページの再読み込みを試してみましょう。それでも解決しない場合は、Webサーバーが不安定になっている可能性が考えられます。
エラー内容の見極め方をご紹介しました。
エラーの画面を確認した時は、一緒に表示されているエラーコードを見ると原因が把握できます。表示されたコードによっては自分で対処できる内容もありますので、問題解決の参考にすると良いでしょう。
PHOTO:PhotoAC/Unsplash/Pixabay/Pexels
TEXT:PreBell編集部
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