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2021.08.04 インターネットといえば「光回線」 その特徴、サービスの種類をチェック

「光回線」の普及によってインターネット環境が整備され、高速のインターネットを日常的に利用することができます。「光回線」という単語は、今では広く使われるようになりましたが「光回線とは何か」ということを問われると、具体的に答えられる人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、光回線の基礎知識やその仕組み、光回線の種類など、光回線についての基本的な内容について説明します。

POINT

  • 光回線とは、光ファイバーケーブルを使用した回線のこと
  • 大容量のデータが高速で送信されるため、高速のインターネットが利用できる
  • プロバイダと一体化した「光コラボレーション」なら申し込みが簡単に

光回線とは?

光回線とは、光ファイバーケーブルを使用したインターネット回線のことです。

光ファイバーとは、石英ガラスまたはプラスチックを素材として作られた繊維状のもので、その内部を光信号が通ります。光信号の中にはインターネットのデータが含まれており、そのデータはまさに光の速さで送信されます。

光ファイバーを利用するメリットは、光信号を遠い所まで高速の状態で送信できる点です。光ファイバー網の整備により、インターネットを高速の状態で利用することが可能となったのです。

「光回線とは何か」ということについて知るために、光回線の特徴について理解しておきましょう。

大容量のデータが速く、スムーズに送受信される

光回線ならではの特徴としては、大容量のデータが速く、スムーズに送受信されることです。光ファイバーケーブルを通じてデータの送受信が行われることによって、これらが可能となりました。

光回線の下り最高速度は1Gbpsが目安となります。なお、この数値はあくまでも最高速度であり、実際に光回線を使用した場合の数値である「実測値」は100~200Mbps程度となります。

実測値が最高速度よりも低下するとはいえ、100Mbps以上の速度が出れば、高画質の動画視聴はもちろんのことオンラインゲームのプレイもスムーズに行えます。光回線を利用することによって快適なインターネットが楽しめます。

インターネットが定額で使い放題

光回線は、インターネットが定額で使い放題となっています。

光回線の速度は、ケーブルテレビ回線やモバイルWi-Fiルーターを上回るため、速度の面では質の高いサービスといえます。それでいて、料金の面では他の回線のサービスとは変わらず、インターネットが使い放題であるため、光回線はお得なサービスといえるでしょう。

工事が必要

光回線を利用する場合、光ファイバーケーブルを自宅の中に引き込むため、回線工事を行う必要があります。

なお、光回線を申し込んでから開通するまでの期間の目安は1か月程度です。工事がすいている時期であれば2~3週間程度で開通する場合がありますが、引っ越しの時期などで工事が混雑すると2か月程度かかる場合があります。

光回線を利用したいと思ったら、なるべく早めに工事の申し込みを行いましょう。

使用できる場所は家や会社など、建物内に限られる

光回線を利用する場合、回線が建物の中に設置されるため、使用できる場所は家や会社、店舗などに限られます。

家の外でもインターネットを利用したい場合は、モバイルWi-Fiルーターのように持ち運びができる通信機器を利用する必要があります。

ただし、モバイルWi-Fiルーターは光回線と比較すると回線速度が遅めとなっているうえに、多くの場合は利用できる通信量に上限が定められています。上限を超えてしまうと通信制限がかかるため、データ量を気にせずに利用したい場合は不向きといえます。

「インターネットを利用できる場所は家だけでもかまわないので、高速のインターネットを無制限に利用したい」と考えているユーザーにとっては光回線が最適です。

解約すると違約金が発生する

「他の光回線に変更したい」と考えて実際に解約すると、多くの場合は違約金が発生します。

違約金は、光回線の更新月以外に解約をすると発生してしまいます。違約金を発生させないためには、光回線の更新月に解約する必要があります。

光回線の更新月とは、光回線の契約期間が終了し、次の契約を行うための期間のことです。更新月はそれぞれのサービスによって異なります。更新月について一例をあげると、契約期間が終了した翌月、または翌々月となります。

光回線の契約期間は2年間、または3年間となっており、契約期間が過ぎると自動的に更新されます。

解約をしたい場合は、違約金を発生させないために更新月になるのを待つか、あるいは違約金が発生するのを承知で解約する方法があります。

切り替え先の光回線のサービスがお得であるなど、条件が良ければ、違約金を支払って解約することも一つの方法です。

光回線の申し込み方法は?

光回線を申し込む場合には、光回線のサービスを提供している「プロバイダ」と、光回線そのものを提供している「回線事業者」と契約する必要があります。

光回線を利用するためには光回線そのものが必要となりますが、単に光回線だけがあってもインターネットを利用することはできません。光回線でインターネットを利用できるようにする役割を果たすのが「プロバイダ」です。

かつては、プロバイダと回線事業者を別々に申し込むことが一般的でしたが、現在ではプロバイダと回線の両方をセットで申し込みできる「光コラボレーション事業者」と契約する方法が一般的となっています。

光回線の種類

光回線の種類を大きく分けると、「フレッツ光」「光コラボレーション」「ダークファイバー回線」があります。それぞれの内容について以下で説明します。

フレッツ光

フレッツ光とは、NTT東日本、西日本が提供している光回線のサービスのことです。光ファイバーケーブルが日本全国の大部分の地域に張りめぐらされているため、一部の地域を除いてフレッツ光のサービスを利用できます。

フレッツ光が提供しているのは光回線のみであるため、インターネットを利用する場合は、別途プロバイダにも申し込みが必要です。

光コラボレーション

光コラボレーションとは、NTT東日本・西日本が事業者向けに卸販売している光回線をインターネットサービスの事業者が購入したうえで、独自のサービスを提供する仕組みのことです。

インターネットのサービスを提供する事業者は、プロバイダのほか、携帯電話会社、ケーブルテレビの運営者などがあります。

主な光コラボレーション事業者は以下の通りとなります。

・So-net 光 プラス
・ドコモ光
・SoftBank 光
・OCN 光

それぞれの光コラボレーション事業者について説明します。

So-net 光 プラス

ソニーネットワークコミュニケーションズが提供しているインターネットのサービスです。光回線とプロバイダサービスがセットとなっており、フレッツ光と同じ回線を利用しているので、インターネットを快適に利用できます。

ドコモ光

NTTドコモが提供しているインターネットのサービスです。ドコモ光のセット割引を利用できるため、ドコモのスマートフォンを利用しているユーザーにとってお得なサービスといえます。

SoftBank 光

ソフトバンクが提供しているインターネットのサービスです。ソフトバンクのスマホのセット割引を利用できるため、ソフトバンクのスマートフォンを利用しているユーザーにとってはお得となります。

OCN 光

NTTコミュニケーションズが運営するプロバイダ「OCN」が提供しているインターネットのサービスで、サポートが充実している点が特長です。

訪問サポートサービスは初回無料(2回目以降は有料)となっており、初めて光回線を利用するために設定方法が良くわからない場合には心強いサービスと感じられることでしょう。

ダークファイバー回線

ダークファイバー回線とは、光ファイバーを設置したにもかかわらず利用されていなかった回線のことです。このダークファイバー回線を利用することによって光回線のサービスが提供されるようになりました。

光ファイバーを設置したにもかかわらず利用されなかった原因としては、光回線が普及し始めた時期に、将来的に光回線が普及することを見込んで光ファイバーを多めに設置してしまい、結果として光ファイバーの回線が余ってしまったためです。

設置後、しばらくの間はダークファイバー回線は使用されていませんでしたが、光回線を普及させるという観点から、一般の企業がダークファイバー回線を利用することが認められたのです。

ダークファイバー回線を利用している事業者としては「NURO光」や「auひかり」などがあります。なお、auひかりは自社回線とダークファイバー回線の両方を使用しています。

NURO光

ソニーネットワークコミュニケーションズが提供している光回線のサービスです。一般のプランでも下りの最高速度は2Gbpsとなっている点が特長で、多くの事業者が提供している下り最高速度1Gbpsと比較すると、速度はきわだって速いといえます。

それでいて、月額料金はお得な設定となっている点がメリットです。

auひかり

KDDIが提供している光回線のサービスです。auのスマホのセット割引を利用できるため、auのスマートフォンを利用しているユーザーにとってはお得となります。

まとめ

まとめ

光回線とは、光ファイバーケーブルを使用した回線のことで、大容量のデータが高速で送信されるため、インターネットを高速で利用できる点が特長です。

また、光回線のインターネットは、かつては光回線の事業者とプロバイダを別々に申し込む必要がありましたが、現在では、光コラボレーションのサービスがプロバイダ一体型となっているため、簡単に申し込みできるようになりました。

光回線を利用したインターネットはますます便利に、さらに快適になっています。光回線を利用するなら、高速のインターネットをお得に利用できるSo-net 光 プラスを検討してみませんか?

PHOTO:PhotoAC/Unsplash/Pixabay/Pexels
TEXT:PreBell編集部

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