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2021.11.17 スマートプラグとは? 普段使っている家電をスマート家電に!

現在では、スマートフォンなどから遠隔操作ができる家電として「スマート家電」が話題に上るようになりました。しかし、スマート家電を使うためには、スマート家電に対応した家電製品が必要であるため、導入したいけれどやむを得ず見送っている人も多いのではないでしょうか。

スマート家電を手軽に導入したいなら「スマートプラグ」が適しています。スマートプラグとは、どのような仕組みで一般の家電品をスマート家電として利用するのでしょうか。今話題のスマート家電を手軽に体験したいなら、スマートプラグについての理解を深めておきましょう。

POINT

  • スマートプラグとは、プラグに家電品をつなぐとスマート家電として利用できる機器
  • スマートプラグ本体にはWi-Fiが内蔵 スマートプラグと家電品をつなげば家電品がスマート家電に!
  • スマートプラグの性能上、スマートプラグと接続することができない家電品がある点に注意

スマートプラグとは?

スマートプラグとは、家電製品を接続するとスマート家電として利用できるようになるプラグのことです。

プラグとは、家電製品に付属しているもので、コンセントから電気を受け取るための器具です。コンセントの部分は凹型であるのに対し、コンセントは凸型となっています。

通常は電気コードの先にプラグがついていますが、スマートプラグの場合は本体にプラグがついています。

スマートプラグの特徴はWi-Fiの機能が搭載されている点です。Wi-Fiの機能を活用することで、スマート家電ではない家電製品をスマート家電として操作することが可能となりました。

また、プラグの部分にON/OFFボタンがついているほか、スマートプラグの作動状況がチェックできるLEDランプもついています。

スマートプラグは、壁付けのコンセントに差し込んで使用します。また、スマートプラグにはコンセントの差し込み口があり、スマート家電として使いたい家電品のコンセントをスマートプラグの差し込み口につなげば、その家電品はスマート家電として利用できます。

スマートプラグにつなぐと家電品がスマート家電になる仕組みは?

スマートプラグを利用すると家電品がスマート家電になる仕組みは、スマートプラグと家電品がコンセントでつながっていることと関係しています。

通常のスマート家電は、スマートフォンを使ってスマート家電を直接操作できますが、スマートプラグの場合は、スマートフォンで家電品を操作せず、スマートプラグの方を操作します。

スマートプラグと家電品はコンセントでつながっているため、スマートプラグに電源が入れば家電品にも電流が流れて作動します。逆に、スマートプラグの電源を切ると、家電品に電流が流れなくなるため、家電品は止まります。

つまり、スマートプラグでスマート家電となる仕組みは、いうならばスマートプラグと家電品がコンセントを通じて一体化しており、スマートプラグと家電品がセットになってスマート家電のような状態になっているためといえます。

スマートプラグのおかげでスマート家電がより身近に!

スマートプラグの登場によって、スマート家電はより身近な存在となりました。

本来、スマート家電は、家電品自体がインターネットと接続される仕組みとなっています。そのため、スマート家電を利用するためには、それに対応した家電品を購入しなければならず、費用がかかる点がネックとなっていました。

その点、スマートプラグなら、現在使っている家電品をスマートプラグにつなぐだけでスマート家電として利用できるため、費用を抑えられます。

ただし、スマートプラグに全ての家電品を接続することができない点に注意が必要です。スマートフォンに接続できない家電品の条件については後述します。

スマートプラグの選び方・使い方

スマートプラグを使ってスマート家電を利用したい場合、さまざまなスマートプラグの中からどれか1つを選ぶ必要があるほか、スマートプラグの使い方も理解しておく必要があります。この項目では、スマートプラグの選び方や使い方について説明します。

機能で選ぶ

スマートプラグを選ぶときの基本は、スマートプラグにどのような機能がついているか、という点です。

スマートプラグの中には、消費電力をチェックする機能、指定した時間に照明をつけるときなどに利用できるタイマーの機能、一定の条件を満たしたときに家電品のスイッチをつけたり、あるいは切ったりできる「IFTTT(イフト)」の機能を利用できるものもあります。

スマートプラグの利用シーンを想像しながら、どんな機能があると便利か、ということを考えながら選んでみましょう。

どのスマートスピーカーと連携できるか、という点で選ぶ

スマートプラグは、スマートフォンで操作することが多いですが、スマートスピーカーと連携できれば、スマートフォンを操作せず、スマートスピーカーに話しかければ家電品を操作できます。

スマートスピーカーにはさまざまな種類があるため、スマートプラグが全てのスマートスピーカーに対応しているとは限りません。

スマートスピーカーと連携させたい場合は、自分がほしいスマートプラグがどのスマートスピーカーに対応しているか、という点もチェックして選びましょう。

コンセントの差し込み口の数で選ぶ

スマートプラグを選ぶ基準として、コンセントの差し込み口の数があります。

スマート家電として使いたい家電製品が1つであれば、差し込み口が1個のスマートプラグで十分でしょう。また、スマート家電として使いたい家電品が多ければ、差し込み口が2個または3個など、複数あるものが便利です。

どんな家電製品をスマート家電のようにして使いたいか、ということを考え、家電製品の数に応じて選ぶと良いでしょう。

日本で利用できるスマートプラグを選ぶ

スマートプラグを選ぶうえで必ず押さえておきたい点は、日本で利用できるスマートプラグを選ぶことです。

日本では、原則としてコンセントは「Aタイプ」、電圧は原則として100Vに統一されています。Aタイプのコンセントは差し込み口が細長い長方形で、コンセントを差し込む穴は2つ並んでいます。しかし、海外で生産されたスマートプラグの中には日本で使用されることを前提としていないものもあります。

まれに、そのようなスマートプラグが販売されている場合があり、それを手に入れてしまうと、コンセントの形が日本のものとちがって差し込めないうえに、電圧が異なるため日本国内では使用できません。

スマートプラグを選ぶ場合は、コンセントがAタイプであること、そして、100Vに対応しているかどうかを確認しましょう。

スマートプラグの使い方

スマートフォンからスマートプラグを操作できるようにするためには、スマートフォンに専用のアプリをインストールしたうえで、アプリにスマートプラグを登録します。

アプリは、それぞれのスマートプラグに対応したものを利用しましょう。

アプリにスマートプラグを登録できたら、スマートフォンを使って操作ができます。スマートプラグ本体の電源ボタンを操作する必要がなく、室内からはもちろんのこと、外出先から遠隔操作ができるので、スマートプラグに接続した家電品の操作を手軽に行えます。

スマートプラグに接続できない家電品の条件は?

先述したとおり、家電品の中にはスマート家電に接続できないものもあります。スマートプラグに接続できない家電品の条件としては、以下があげられます。

・消費電力量が多すぎること 
・リモコンで電源を入れる家電品
・火災や感電の恐れがある家電品

それぞれの内容について説明します。

消費電力量が多すぎないこと

スマートプラグが対応できる電流は、上限が定められています。上限はそれぞれのスマートプラグによって異なっており、10Aまでのものや12Aまでのもの、あるいは15Aまで対応するものなどさまざまです。

電力(W)は、電流(A)×電圧(V)で計算できます。日本の場合は電圧が100Vであるため、電流が10Aの家電製品は1000W、15Aの場合は1500Wとなります。電流が定められた条件を超えてしまうと、スマートプラグは安全装置が働いて停止します。

スマートプラグを使用する場合は、消費電力量が大きい家電製品は動かさないようにしましょう。

スイッチで電源を入れる家電品は、スマートプラグに未対応の場合も

テレビやエアコンなど、リモコンやスイッチで電源を入れる家電品はスマートプラグに対応していない場合があります。

なぜなら、スマートプラグの電源をONにした場合、通常の家電品に例えるとコンセントを差し込んだだけの状態となるためです。

例えば、テレビの場合はコンセントを差し込んだだけではテレビがつきません。テレビを見るためにはリモコンで電源を入れる必要があります。

つまり、テレビを見るためにスマートプラグの電源をONにした場合、単に待機状態になるだけであるため、テレビを見ることができないのです。

なお、スマートプラグによっては、アプリから操作するとテレビなどの電源を入れられる場合があります。スイッチを使って電源を入れる家電品が操作できるかどうかは、事前に確認しておきましょう。

火災の恐れがある家電品に使用しない

そのほか、スマートプラグは、火災や感電の恐れがある家電品の利用も適していません。その理由は、なんらかの事情によってインターネットの通信障害が発生してしまうと、スマートプラグを利用して家電品が操作できなくなることがあるためです。

電気ストーブなど、火災が発生する可能性がある家電品は、安全のためにいつでもスイッチをオフにする必要があります。しかし、インターネットの通信障害が起きて家電品を遠隔操作できなければスイッチが入ったままとなり、家電品から火が上がる原因にもなりかねません。

スマートプラグを操作するとき、インターネットの通信障害の可能性が多少でもあり得るなら、火災の恐れがある家電品には使用しない方が無難といえるでしょう。

また、スマートプラグを利用して扇風機を動かすことも可能ですが、10年以上を経過した古い扇風機はホコリがたまって火災の原因につながる可能性があるため、使用を控えておくと安全です。

まとめ

まとめ

スマート家電を利用したいなら、家電品にスマートプラグを接続する方法が最も簡単です。スマート家電に対応した家電製品を買う必要がなく、現在使っている家電製品を使うだけなので手軽さが特徴といえます。

スマートプラグは、各社がさまざまな製品を販売しています。利用したい機能に応じてスマートプラグを選ぶと良いでしょう。

なお、家電品の中には、スマートプラグを接続してもスイッチを入れられず、スマート家電としての機能を果たさないものがあります。また、火災の原因になる可能性がある家電品はスマートプラグにつなぐことができません。

スマートプラグの正しい使い方を理解したうえで、日頃から利用している家電製品をスマート化して、家電品を便利に、そして気軽に利用してみましょう。

PHOTO:PhotoAC/Unsplash/Pixabay/Pexels
TEXT:PreBell編集部

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