もう起業に資金は必要ない。あなたの熱意にお金が集まるクラウドファンディングについて徹底解説
近年、クラウドファンディングによって資金調達を行い、起業や新規事業の立ち上げを行う人たちが増えています。
クラウドファンディングは、宣伝や市場調査にも活用でき、需要の確認も行えます。
支援する側も、リターンとして市場にない商品やサービスを受けられる上に、一緒に育てているという感覚が持てます。
そこで今回は、クラウドファンディングの基本を徹底解説します。
POINT
- デフォルトアプリとは、特定の操作をすると自動的に立ち上がるアプリ
- デフォルトアプリはユーザー自身で設定することが可能
- 使いやすいアプリを選び、デフォルトに設定すれば作業の効率が向上
クラウドファンディングは、インターネットを使って資金を集める方法です。
クラウドファンディングの掲載サイトで自分のやりたいことをPRし、共感した人からお金を支援してもらえます。
少額からの支援が可能で、リスクが少ないことから、起業したい人が多く利用しています。
クラウドファンディングの種類は以下の4つがあります。詳しく見てみましょう。
● 購入型
● 寄付型
● 融資型
● 株式投資型
購入型は起業したい人が支援した人に対し、リターンとして商品やサービスを提供するクラウドファンディングです。
たとえば、「旅館を作って運営する」という事業を行うのであれば、「1泊2日の宿泊券」などのリターンを提供します。
購入型には、All or Nothing型とAll in型の2つがあります。All or Nothing型は設定した目標額を支援額が超えた場合のみに事業を立ち上げ、未達だと行いません。一方、All in型は設定した目標額が支援額より低くても事業を遂行します。
購入型クラウドファンディングは最も活用されており、多くの人が資金調達に成功しています。
寄付型は、募金のようなタイプのクラウドファンディングです。購入型と違い、支援者に対してリターンはありません。
環境問題の解決や、被災地支援などの社会貢献活動で利用されます。リターンがない分、いかに魅力的な事業であるかが目標額達成のポイントです。
融資型は支援者が企業や事業者にお金を貸付け、リターンで貸した金額分の利息を受け取るタイプのクラウドファンディングです。
個人が少額から投資でき、集めた金額から手数料を差し引いた分が企業に融資されます。ベンチャー企業や起業したばかりの会社で利用できます。
株式投資型は、株式会社に対して投資を行い、リターンで株を受け取るタイプのクラウドファンディングです。
非公開の株式を受け取ることが可能で、企業が上場したり、買収されたりすると、投資家は大きなリターンを得られます。
ただし、企業側が受け取っていい金額は年間1億円までと制限があります。
以下のような順序で行います。
1. 事業の内容・目的・目標額の設定
2. クラウドファンディングの掲載サイトの選定
3. サイトへの掲載申請・審査
4. 支援金募集の開始
5. 支援のための宣伝(SNSやブログ等)
6. 支援金募集の終了・支援金の受け取り
7. 支援者へのリターン
8. 起業・事業の立ち上げ
クラウドファンディングを行うためには、運営サイトからの審査に合格する必要があります。運営サイトによって審査基準が異なるので、事前に調査しておきましょう。
クラウドファンディングを行うメリットとして、以下の3つがあります。詳しく見てみましょう。
● 個人でも資金調達できる
● 宣伝や市場調査に活用できる
クラウドファンディングは、企業はもちろんのこと、個人でも資金調達できます。
運営サイトに掲載したあなたの達成したい事業が、不特定多数の人に共感されることによって支援されます。
支援側は、1,000円程度の少額から送金できるため、支援のハードルが低いです。多数の人から少額を集められることで大きな資金へとなります。
個人だけでは資金がなくて挑戦できないことも、事業の魅力次第で実現できるようになります。
クラウドファンディングを行うことだけで宣伝ができます。サイトに掲載されることで、多くの人に見られるためです。
支援する人は、これまでにない商品やサービスを求めています。そのため、事業に興味を持った人があなたのファンになり、起業後に顧客として関係を築けるかもしれません。
また、顧客と接点を持つことでさまざまな声を聞けます。要望に沿った商品作りを行えるなど、市場調査にも活用できます。
クラウドファンディングによる起業は、メリットだけでなくデメリットもあります。詳しく見てみましょう。
● 目標額の達成が難しい
● 他者にアイデアを盗まれる危険がある
クラウドファンディングは成功率が約30%と、目標額を達成するのが難しいです。資金調達がうまくいかずに、起業できない可能性もあります。
うまく資金を集めるためにも、事業の魅力が伝わるサイトを作りましょう。SNSなどを活用して、支援者を呼びこむことも重要です。
掲載サイトを見た人にアイデアを盗まれる可能性があります。
クラウドファンディングでは、支援のために商品やサービスを具体的に記載することが必要です。
しかし、類似した事業をしている会社や個人がサイトを閲覧した場合、あなた独自のアイデアを盗まれるかもしれません。
登用されないためにも、事前に特許権を取得するなどの対策が必要です。
クラウドファンディングを成功へ近づける方法を2つ紹介します。
● 過去に成功した事例をお手本にする
● 事業に対しての本気度を伝える
クラウドファンディングでは、過去に多くのプロジェクトで目標額を達成しています。成功した人のホームぺージを調べ、目標達成した理由を分析することで具体的な戦略を学びましょう。
クラウドファンディングを始める前に支援者数を増やす作戦を練ることで、成功率があがるでしょう。
支援者にあなたの事業に対する熱意が伝わるよう、さまざまなアクションを起こしましょう。支援者は事業内容の魅力だけでなく、あなたの熱意にも心を動かされます。
本気度を伝えるためには、クラウドファンディングでの活動報告やSNSによる拡散をこまめに行うと効果的です。
クラウドファンディングによって、資金調達が誰でもローリスクで行えるようになりました。
起業したい人にとっては、資金調達だけでなく、宣伝や市場調査の効果もあり、顧客獲得の機会にもなります。
ただし、目標額の達成は簡単にはできません。過去の成功事例を見たり、事業に対しての本気度を伝えたりなど、戦略を練って行動しましょう。
あなたもやりたい事業のために、ぜひクラウドファンディングに挑戦してみてください。
PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部
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