メルカリなどのフリマアプリで物を売ることを前提にモノを買う時代の買い方とは?
現在、メルカリなどのフリマアプリが当たり前になっており、多くの人が中古品の売買を行っています。
その中で、フリマアプリを利用して「売ることを前提にした買い物」を行う消費者が増えているのです。
そこで、この記事では、売ることが前提の買い物の仕方やメリット、フリマアプリで売れる商品のジャンルについて紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
POINT
- フリマアプリの活用によって、新品の高級ブランドを低価格で試せる
- 売ることを意識するのであれば、フリマアプリで相場を確認することが大切
- 値崩れしにくい商品や需要のある商品であれば、高価格で売却できる
売る前提の買い物とは、はじめからフリマアプリで売ることを意識して購入する消費者行動のことをいいます。
たとえば、「マンガは1度読んだら充分なので売る」「化粧品が自分に合わないなら後で売る」という考えで商品を購入することが該当します。
これまで「売る前提で買う」という考え方は、家や自動車など限られた市場でしかありませんでした。
しかし、メルカリなどのフリマアプリの登場によって、あらゆる商品で実現するようになったのです。
現在、フリマアプリが浸透したことにより、売るつもりで買う人が増えています。
メルカリと三菱総合研究所が実施した「シェアリングエコノミーに関する意識調査」によると、フリマアプリ利用者のうち、半数以上が新品の製品を売る前提で購入していると回答しました。
このように、商品は「所持」するのではなく、「一時利用」するように消費者の行動が変わっています。
売ることを前提にした買い物のメリットとして、高価な商品を何度も試せるところがあげられます。
フリマアプリで売却した金額によって、再度商品を購入できるため、何度も試せるようになりました。
「購入→1回試す→売却→購入」を繰り返すことで納得のいく商品を購入できます。
たとえ試してみて買い物に失敗したと感じても、売却で損失を抑えられるので、違う商品の購入へのハードルを下げられるのです。
また、売る前提の買い物の中でも、ワンショット消費が若者の間で流行っています。
ワンショット消費とは、1回写真を撮るために商品を売買する消費行動のことです。
若年層には、InstagramなどのSNSに投稿して注目を浴びたい人たちが多いです。そのため、何種類もの高級ブランドの洋服を着用して映える写真を撮りたいと感じます。
フリマアプリを活用することで、新品の洋服を1回だけ着用して売却し、再度新品の洋服を購入します。
そうすることで、低価格でさまざまな高級ブランドを着用できるようになるのです。
ただし、フリマアプリは絶対に商品が売却できるわけではないので注意が必要です。
価格設定を高くしたり、買い手への対応が悪かったりした場合、売れない可能性もあります。売却できないと、次に買いたい商品に手を出すのが難しくなるでしょう。
商品を売れるようにするためにも、商品概要欄に買い手が欲しくなるようなメッセージを書くなどの工夫が必要です。
売ることを前提にした買い物の仕方は以下の3つがあります。
● 商品を買う前にフリマアプリで値段を確認する
● 値崩れしにくいものを買う
● 需要のある商品を選ぶ
それぞれ詳しくお伝えします。
商品を買う前にフリマアプリで相場を確認しましょう。自分で出品したときにいくらで売れるか具体的に把握できるためです。
新品価格の何割で売れるのかを計算し、納得できる出品価格であれば購入します。
売却で得られる金額が低くなるため、値崩れしにくい商品を買いましょう。
流通の少ないものや限定モデルの商品、高級ブランドが値崩れしにくいのでおすすめです。
逆に、もともと低価格の商品や出品数の多いものは低価格になりやすいため注意してください。
フリマアプリで需要のあるジャンルを選びましょう。
人気商品には「中古でいいから新品より安く買いたい」と考えているユーザーが多くいます。
そのため、アプリ内でその商品を買いたい人がいるかを事前に確認しましょう。
需要の有無を判断する基準として、フリマアプリで売り切れ具合を確認する方法があります。
たとえば、メルカリであれば、出品された商品は「SOLD」と表示されます。つまり、「SOLD」と表示されている商品が多いほど需要があるわけです。
売る前提で購入するのであれば、事前にフリマアプリでの需要を確認しましょう。
商品をフリマアプリで売るためには、買い手がいないと取引が成立しません。
そこで、比較的需要の高いジャンルを紹介します。
ファッションアイテムは、男女関係なく需要の高いジャンルです。
ワンショット消費の影響もあり、ほぼ新品のアイテムを安く購入できるため、買い手が多いです。
ユニクロなどの低価格で購入できるブランドから、ルイヴィトンなどの高級ブランドまで、幅広い価格帯で取引が行われています。
常に最新のファッションを取り入れたい人などは、流行が終わったタイミングで売却するといいでしょう。
ベビー・キッズ用品も需要の高いジャンルの一つです。使わなくなった服やベビーカー、チャイルドシートなどがよく取引されています。
ベビー・キッズ用品は赤ちゃんを育てる期間しか使わないため、安く揃えたい人が多いです。
そのため、あなたの子供が成長したタイミングで出品することをおすすめします。
化粧品はフリマアプリでよく取引されている人気の高いジャンルです。
「高額な化粧品は自分に合うかどうかわからないから、低価格で購入したい」という人から需要があります。
出品する化粧品は使いかけでも問題ありません。
あなた自身が使ってみて合わないと感じたり、売却した金額で他の物を購入したい方はフリマアプリでの出品をおすすめします。
PCやタブレット端末も需要があります。本体価格が高価なため、中古品で値下がりした商品を買いたい人が多いです。
特に、MacBookやiPhoneなどのアップル製品は値崩れしにくく、高価格で取引されています。
PC・タブレット端末は新しい製品に買い換えたタイミングで売ることを念頭に置くといいでしょう。
マンガや参考書はさまざまな年齢層に需要があるため、よく取引が行われます。
マンガは1回読んだらもう読まない人が多いため、できるだけ安く買いたいと考えています。また、マンガを全巻一気に読みたいという層がいるため、セットで買いたい人もフリマアプリには多いです。
そのため、所有しているマンガをセットで売ると取引されやすい傾向にあります。
他にも、フリマアプリで人気な書籍として、資格試験の参考書があります。参考書は新品で買うと高いので、古本を狙う人が多いです。
TOEIC、簿記、ファイナンシャルプランナー、情報処理試験など受験者数の多い資格試験はどれも人気があります。
資格試験に合格したタイミングで売ることを念頭に参考書を購入しましょう。
フリマアプリにより、さまざまな商品を売る前提で購入できるようになりました。
売却を意識することで、高価な買い物へのハードルが低くなるだけでなく、商品を低価格で試すことができます。
もしあなたも一時的に利用したいものや試しに使いたいものがあれば、フリマアプリで需要を確認してから、商品を購入してみましょう。
PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部
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