「NURO光」における高速回線を実現!「G-PON」技術とは
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2022.09.20 「NURO光」における高速回線を実現!「G-PON」技術とは

コロナ禍のリモートワークや趣味のオンラインゲームなどで、少しでも快適にインターネットを利用したいと考えている方は多いのではないでしょうか?

インターネット環境は、どの光回線を選択するかで大きく変わりますが、通信速度や月々の料金、スマホとのセット割など何を基準に選べば良いか迷ってしまうものです。

そこで、検討していただきたいのが通信速度や安定性などのスペックに大きく影響する「通信規格」。

フレッツ光やauひかりなど多くの光回線は「GE-PON」という通信規格を採用していますが、NURO光は「G-PON」と呼ばれる別の規格を採用することで、下り最大2.4Gbps、上り最大1.2Gbpsを実現しています。

この記事では、「G-PON」のメリットとデメリット、NURO光が「G-PON」を採用した理由について紹介します。

POINT

  • PONは「Passive Optical Network」の略語で、一本の光ファイバーで複数の相手に光回線を提供する光ネットワーク
  • 「G-PON」は「Gigabit Passive Optical Network」の略で「ITU-T」という国際的に標準化されている仕様で、海外ではかなり普及している規格。
  • 「GE-PON」は、「Gigabit Ethernet-Passive Optical Network」の略で国内で広く普及している。
  • 「G-PON」は、通信速度が速く回線速度が安定しているというメリットがある一方で、設備にお金がかかるだけでなく、利用地域が限定されるデメリットがある。
通信速度や安定性などのスペックに大きく影響する「通信規格」

複数のユーザーで回線を共用する「PON」の技術

複数のユーザーで回線を共用する「PON」の技術

「PON」という言葉を初めて耳にした方も多いのではないでしょうか。

「PON」とは何かを簡単に説明します。

「PON」とは何か

PONとは「Passive Optical Network」の略語で、一本の光ファイバーで複数の相手に光回線を提供する光ネットワークのこと

「パッシブダブルスター方式」と呼ばれ、主に個人宅で利用されます。

一方、一本の光ファイバーをそのまま引き込む方式を「シングルスター方式」といいますが、設備が高額になるので、個人宅で利用されることはほとんどありません。

「PON」の種類

「PON」は事業者によって、利用しているタイプが違います。

主に、採用されている規格が「GE-PON」と「G-PON」の2つで、NURO光が採用している「G-PON」も、フレッツ光やauひかりが採用している「GE-PON」も「PON」に変わりはありません。

「G-PON」は「Gigabit Passive Optical Network」の略で、国際的に標準化されている仕様なので、海外ではかなり普及しています。

一方、「GE-PON」は、「Gigabit Ethernet-Passive Optical Network」の略で、LANケーブルで使用する信号と同じ信号を利用し、国内で広く普及しています。

国内での普及はあり得るか?G-PONのメリットとデメリット

国内での普及はあり得るか?

日本では「GE-PON」に比較して、普及が遅れている「G-PON」のメリットとデメリットをご紹介します。

G-PONのメリット

通信速度が速い

「G-PON」は、「GTCフレーム」というオリジナルの技術により、従来の約2倍の通信速度を実現し、下り最大2Gbpsの速度を実現しました。

一般的な光ファイバーで使用されている「GE-PON」の最大速度は「1.25Gbps」ですから、より高速な通信ができるので、今後の普及が期待されるでしょう。

回線速度が安定している

回線速度が安定している

「PON」では、1本の光回線を回線業者の局内で4つに分岐し、電柱にある光スプリッタでさらに8分岐させます。

従って、1本の光ファイバーを32世帯で共有しますが、「GE-PON」の最大通信速度は1.25Gpbsなので、1世帯あたりの最大通信速度は、約39Mbpsまで下がってしまいます。

一方、「G-PON」も同様に各世帯に引き込みますが、利用者そのものが少ないため、電柱から引き込める範囲で8世帯がフルに加入する可能性は低く、各家庭に割り振られる通信帯域も大きくなり、通信速度が安定しやすくなります。

「G-PON」のデメリット

「G-PON」のデメリット

設備にお金がかかる

基本的には「GE-PON」に比べて「G-PON」の方がシステムが複雑で、設備にお金がかかります。

さらに「G-PON」を導入する場合、ベースとなる技術の違いから「GE-PON」の設備を流用することができません。

既に「GE-PON」でサービスを提供し始めた企業が、簡単に「G-PON」に切り替えることは難しいでしょう。

地域が限定される

地域が限定される

「G-PON」は、回線を利用できる地域が限定されているので、エリア外からは申し込みできません。

「G-PON」を採用している「NURO光」の対応エリアは以下の通りです。

▼対応エリア
関東:東京、千葉、神奈川、埼玉、茨城、栃木、群馬
東海:愛知、静岡
関西:大阪、京都、兵庫

ただし、提供エリア外の都道府県でも、市区町村によっては提供エリアになる場合があるので公式サイトなどで確認しましょう。

NURO光 https://www.nuro.jp/

NURO光が「G-PON」を採用できた理由

NURO光が「G-PON」を採用できた理由

日本における一般的な光回線は「GE-PON」ですが、NURO光は「G-PON」を採用してます。

「G-PON」は「GE-PON」に比較して、導入の敷居は高いにも関わらず、NURO光はサービスを提供しています。

なぜ、NURO光は「G-PON」を採用できたのでしょうか。

サービス開始のタイミングが良かった

光回線サービスを始めたのが他の光回線よりも遅かったことが原因のひとつでしょう。

NTTが「フレッツ光」のサービスを開始したのは2000年ですが、「NURO光」は2013年です。

「G−PON」は、世界的に普及し始めているため、機器類の価格が安くなる傾向にあり、新たに光回線サービスを始めるには良いタイミングだったようです。

優秀な技術者に恵まれた

優秀な技術者に恵まれた

NURO光がサービス開始した当時は「G-PON」をサービスとして提供している会社はありませんでした。

未開拓の分野でサービスまで到達できたのは、知識に長けた優秀な技術者がSo-netに多くいたことが大きな要因とも言われています。

インターネット環境は快適?他者と比較した「NURO光」の特徴!

自分に必要なプログラミング言語を選んだら、「サンプル」を作っていきます。

たとえば、「スマホのアプリ」であれば「実際にアプリを作る」ことを体験する本等が多数出版されています。

それを見てサンプルを作りながら、出てきた質問に関しては「teratail」「stack overflow」「Qiita」等の質問サイトを使って解消していきましょう。

サンプルであれば、困難なく作れるようになるまでこのステップを続けます。

ここまでで約300時間の勉強時間が必要となります。

4.サンプルに手を加え、ポートフォリオとする

インターネット環境は快適?他者と比較した「NURO光」の特徴!

全国各地で速い

全国各地のユーザーから通信速度のデータを集めている「みんなのネット回線速度」の結果は以下の通りです。(下り平均速度)

・NURO光 340Mbps 
・フレッツ光 158Mbps 
・auひかり  264Mbps 
・ソフトバンク光 186Mbps 
・So-net光  186Mbps

平均速度のデータでも、NURO光の速さは際立っています。

他社と比較して料金が安い

NURO光の定番プランであるG2T/G2Dプランは、月額5,200円から5,700円。

他社の月額料金と比較した場合、ドコモ光(タイプA)は5,720円、auひかりギガ得プランは5,720円、ソフトバンク光ファミリー・ハイスピードは5,720円、フレッツ光ネクスト ギガファミリーは、6,479円。

他社と比較してNURO光の利用料金が安いことがお分かりいただけるでしょう。

終わりに

通信規格という観点では「NURO光」がおすすめ

いかがでしたでしょうか?

大手ADSLの2社は、遅くとも2024年3月末までにサービスを終了するため、新たに光回線の業者を探している方もいらっしゃるでしょう。

また、既に光回線を利用している方も、より快適にインターネットを利用するために、別の光回線を検討しているかもしれません。

光回線を選ぶ基準は、月額料金や手持ちのスマートフォンによるセット割引などさまざまですが、通信規格という観点では、通信速度が速く安定してる「G-PON」を採用している「NURO光」がおすすめです。

「みんなが利用しているから」という理由で回線を決めるのではなく、通信規格も含めてじっくりと検討してはいかがでしょうか。

PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部

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