自宅のWi-Fiが途切れてしまうのはなぜ? 原因と対処方法を解説
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2024.02.29 自宅のWi-Fiが途切れてしまうのはなぜ? 原因と対処方法を解説

在宅ワークでオンライン会議をおこなっていたり、パソコンやスマートフォンで動画視聴やゲームをプレイしていたりするときに、Wi-Fiが途切れて困ったことはありませんか。

Wi-Fi通信が途切れてしまうとき、考えられる原因の切り分けをして適切な対処をおこなえば、通信を改善できることもあります。

この記事では、Wi-Fi通信が途切れて困っている人に向けて、考えられる原因とその見分け方、対処方法について詳しく解説します。

自宅のWi-Fiが途切れてしまうのはなぜ? 原因と対処方法を解説

無線Wi-Fi通信が途切れてしまう原因とは

Wi-Fiが途切れてしまう原因は大きく4つに分類できます。それぞれを見ていきましょう。

無線Wi-Fi通信が途切れてしまう原因とは

接続端末が要因

例えば、「端末が故障している」「端末に入っているセキュリティソフトが影響している」「パソコンのソフトウェアやハードディスク内で一時的な不具合が起きている」といったことが考えられるでしょう。

また、端末側がWi-Fiを受信しない設定になっているケースもあります。

他にも、パソコンのスリープ時にWi-FiがOFFになる設定をしていたり、タブレットが機内モードになってしまっていたりして、端末側でWi-Fiを受信しない状態になっている場合も考えられます。

自宅環境が要因

無線Wi-Fiルーターを配置している位置によっては電波が届きにくくなったり、電波干渉を受けやすくなったりして接続が途切れているかもしれません。

Wi-Fiの電波は円形に広がって発信されるため、Wi-Fiルーターが家の隅や接続機器との距離が離れた所にあると届きにくい場所ができてしまいます。

また電子レンジやBluetooth機器の近く、厚い壁やドアを隔てた場所、収納棚の中などにWi-Fiルーターを設置している場合も、電波が遮られてしまい届きにくくなります。

Wi-Fiルーターが原因

ルーター内部で一時的な不具合が起きていたり、熱暴走を起こしていたりする可能性もあります。

またルーターの機種が古かったり、スペックが低かったりすると、通信の速度や安定性が低下しやすくなります。

これはルーターごとに対応している周波数帯や最大通信速度、接続可能台数などが異なるためです。

他にも2.4GHzの周波数帯を利用していると、近くにある家電の電波干渉を受けてしまい、ルーターが途切れる原因となる場合があります。

契約中のインターネット回線が原因の場合

契約している回線の速度が遅い場合や、利用者数が多い時間帯に回線混雑の影響を受けて速度遅延が起こったり、通信が途切れたりする場合があります。

また、マンションなどの集合住宅では1つの回線を各部屋へ分配しているため、アクセスが集中する時間帯にはネットワーク設備が渋滞してしまうこともあるでしょう。

そのほかにも、通信制限がかかっている場合やインターネット回線自体に障害が発生している可能性も考えられます。

無線Wi-Fi通信が途切れてしまう原因の見つけ方をご紹介

Wi-Fiが途切れてしまったとき、その原因がどこにあるのかを見分ける方法を紹介します。

①ほかの端末でWi-Fiが繋がるか、通信が途切れないかチェック

接続が途切れている端末以外の機器で繋がるか試してみましょう。ほかの端末で問題なく繋がる場合は、端末自体に問題があると考えられます。

②LANケーブルを使い有線にして通信情報をチェック

ほかの端末でも繋がらなかった場合は、有線接続を試してみましょう。

LANケーブルを使い、Wi-Fiルーターと端末を有線接続にすることで繋がる場合は、ルーターに側の問題が考えられます。

③Wi-Fi機器がある部屋とは別の部屋でWi-Fiを使っていないかチェック

特定の部屋で使っているときだけ通信が安定しない場合は、自宅環境が要因の可能性があります。Wi-Fiルーターの近くに端末を持っていき、接続状況を確認してみましょう。

Wi-Fiルーターと端末の距離が近く、遮蔽物や干渉物がない場所で繋がる場合は、自宅環境に問題があると考えられます。

④上記いずれの方法にも該当しない場合

いずれの方法にも該当しない場合は、契約しているインターネット回線に問題があるかもしれません。

障害発生やメンテナンスなどの情報、通信制限がかかっていないかなどを確認してみましょう。

また、18時~23時頃の回線が混雑する時間帯以外に利用すれば繋がる場合は、回線混雑の影響が考えられます。

パソコン、スマートフォンなど端末が原因の場合

パソコンやスマートフォン、ゲーム機など、Wi-Fiに接続する端末自体に原因があるときは、特定の端末だけで繋がらない状態になります。

そのため、ほかの端末で繋がるかどうかを確認することで、端末に原因があるかの判断材料となるでしょう。

端末が原因の場合の対処方法

端末が原因である場合の対処法は次の通りです。

端末が原因である場合の対処法

まずは端末の電源を切り、再起動してみましょう。それでも改善しなければ、Wi-Fiの設定がONになっているか、機内モードになっていないかを確認してください。

設定に問題がない場合は、セキュリティアプリや広告ブロッカーをオフにしてみてください。

それでも改善しない場合は端末自体の故障も考えられるので、修理や調査に出すこと検討してみましょう。

自宅の環境が原因の場合

Wi-Fiルーターの近くで接続できる場合は、Wi-Fiルーターの設置場所や周囲の環境によって電波が不安定になっている可能性があります。

ルーターの近くに端末を持っていき、接続できるか確認してみましょう。

自宅環境が原因の場合の対処方法

Wi-Fiルーターの設置場所や周囲の環境が原因になっている場合の対処法は次の通りです。

Wi-Fiルーターの設置場所や周囲の環境が原因になっている場合の対処法

Wi-Fiルーターの設定で、使用する周波数帯を変更してみましょう。Wi-Fiルーターは2.4GHzと5GHzの2種類の電波を発しています。

2.4GHzは遠くまで電波を届けることができるものの、家電製品やBluetooth機器などの電波干渉を受けやすい周波数帯です。

一方、5GHzは2.4GHzよりも電波の届く距離が短いですが、家電製品やBluetooth機器の電波干渉を受けにくい周波数帯です。

2.4GHzを利用している場合は5GHzに変更してみてください。

また、Wi-Fiの電波を中継してより遠くまで電波を届ける「Wi-Fi中継器」を活用すれば、電波の届きにくい場所にも電波を届けることができます。

家電製品の電波干渉が原因だと考えられる場合は、試しに家電製品の電源を切ってみてください。

それでも繋がりにくい場合はLANケーブルを使い、Wi-Fiルーターと端末を有線接続にすることで解決する場合もあります。

Wi-Fiルーターが原因の場合

LANケーブルを使って有線接続すると問題なく繋がる場合は、Wi-Fiルーターに原因がある可能性が高いです。

Wi-Fiルーターが原因の場合の対処方法

Wi-Fiルーターが原因の場合の対処方法

まずはWi-Fiルーターを再起動してみましょう。再起動しても改善されない場合はケーブルの交換やファームウェアを更新してみてください。

ファームウェアとは、Wi-Fiルーターに内蔵されている、内部の回路や装置などの基本的な制御をするソフトウェアのことです。

最新のファームウェアは、メーカーのサポートページからダウンロードできます。

また、ルーターの寿命は4〜5年といわれています。年数が経過して不具合を起こしている場合や、古いモデルでスペックが低い場合などは、ルーターの交換を検討してみてください。

インターネットサービスのなかには、実質無料でルーターをレンタルできるプロバイダもあるため、契約しているサービスを見直し、新しくスペックの高いルーターに変更するのもおすすめです。

ご契約中のインターネット回線自体が原因の場合

インターネット回線そのものが原因となってWi-Fiが途切れることもあります。どの端末を繋いでも途切れる場合や、有線接続・無線接続どちらも同じ症状になる場合は、インターネット回線自体に問題があると考えられます。

まずは契約している回線の通信障害やメンテナンスが発生していないか、通信制限がかかっていないかを確認しましょう。

回線自体が原因の場合の対処方法

回線自体が原因の場合の対処法は次の通りです。

回線自体が原因の場合の対処方法

通信障害やメンテナンスがおこなわれているかどうかは、プロバイダのホームページやサポート窓口で確認できます。

通信制限を解除する方法はサービスによって異なりますが、回線混雑が緩和されると自然に解除されるケースや、プロバイダごとに定められた期間を経過するまで待てば解除されるケースがあります。

ただし、なかには解除手続きが必要なプロバイダもあるので、契約中のプロバイダのサポート窓口やホームページから確認してみましょう。

それでも原因がわからない場合は再度サポート窓口で相談するか、インターネット回線自体を乗り換えも検討しましょう。

契約中のインターネット回線のユーザー数が多くて混雑しやすい、最大通信速度が遅い場合などは、乗り換えることで改善される可能性があります。

まとめ:対処法を試しても改善しない場合は乗り換えも検討しよう

まずは端末、ルーター、自宅環境など、どこに原因がどこにあるのかを順番に確かめてみてください。

それぞれの方法を試しても改善しない場合は、通信速度が速く、安定している回線へ乗り換えることも検討しましょう。

高性能なWi-Fiルーターを実質無料でレンタルできたり、インターネット開通までモバイルWi-Fiをレンタルできたりするプロバイダもあります。

「高性能なルーターを使いたい」「回線速度・安定性を重視」「料金がなるべくリーズナブル」「大容量の通信でも制限がかからない」など、自分の利用目的に合ったところを探して、快適なインターネット環境を構築しましょう。

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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