スパムメールとは?迷惑メールの仕組みから対処法を解説
スパムメールとは、受信者の同意なしに大量に送信される迷惑なメールのことです。スパムメールの技術は日々進化しており、受け手である我々のネットリテラシーも高めていかないと、ウイルス感染やフィッシング詐欺の危険が増大してしまいます。
この記事では、スパムメールの仕組みや具体的な対策方法を紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
- 目次
スパムメールとは?
スパムメールとは、受信者の意向を無視して無差別かつ大量に送信されるメールのことです。「迷惑メール」の名前でご存じの方も多いことでしょう。
スパムメールの種類はさまざまで、単純な商品宣伝から悪質なものまであります。特に危険なのは以下のようなタイプです。
- ウイルス型メール
- なりすましメール
- フィッシングメール
ウイルス型メールでは、添付ファイルにウイルスが仕込まれており、それを開くことで使用されているデバイスが乗っ取られたり、個人情報が抜き取られたりする恐れがあります。
なりすましメールとは、正規の送信元を装って個人情報を盗もうとするタイプのメールです。日常的に皆さんが利用するであろう企業を装ったり、友達を装ってメールを送信するのが特徴です。
フィッシングメールとは偽サイトに誘導し、情報を抜き取ろうとする悪徳メールです。なりすましメールとも似ていますが、正規サイトの偽サイトで個人情報やパスワードを盗み取ることを目的としています。
このように、スパムメールは単に迷惑なだけでなく、個人情報の流出やウイルス感染などの深刻な被害をもたらす可能性があります。そのため、スパムメールへの対処法は現代社会を生きる我々が学ぶべきです。
本記事の後半では、スパムメールが届いた際の対処法について解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
スパムメール/迷惑メールが送られてくる仕組み
スパムメールの対処法を学ぶ前に、スパムメールや迷惑メールが送られてくる仕組みについて解説します。そもそも、なぜ知らない宛先から我々のメールアドレス宛にたくさんのスパムメールが届くのでしょうか。
スパムメールや迷惑メールが送られてくる仕組みには、いくつかの原因が考えられます。
1つ目の原因は「おとりサイト」と呼ばれる、個人情報収集目的のメール転送サービスなどにご自身のメアドを登録してしまっていることです。
懸賞サイトなどに多く、一見まともそうなサイトに見えて、そこに登録されたメールアドレスがスパマーに転送されている可能性があります。流出と聞くと怖いですが、実際にはメールを送る以外に相手は何もできないので、正しい対処法を身につけていれば怖くありません。
また、SNSなどのネット上にメールアドレスを公開してしまうと、迷惑メールが届きやすくなります。わざと公表する人は少ないと思いますが、気づかないうちにスクリーンショットに写っていたといった具合に流出する可能性があります。
以上が、スパムメールが送られてくる仕組みです。このように、我々には実生活の中で気づかぬうちに自身のメアドが流出するリスクがたくさんあります。
でも、ご安心ください。次の項目でスパムメールへの対処法について解説するので、すでにスパムメールが大量に届いているという方は必見です。
スパムメールが届いた際の3つの対処法
ここからは、スパムメールが届いた際の対処法について解説します。正しい知識を持って対処すれば、迷惑メールによる被害を被ることはありません。
以下の3つの対処法を参考に、安全にメールを利用できるようにしましょう。
- メールを開かない
- メールを開いても、添付されたリンクやファイルは開かない
- メールソフトの迷惑対策機能を利用する
ひとつずつ見ていきましょう。
対処法①:メールを開かない
スパムメールが届いた際の最も安全な対処法は、そもそもメールを開かないことです。不審なメールや知らない送信者からのメールは、開くだけでもリスクがあります。しかし裏を返せば、開かなければ被害を被ることはないのです。
メールを開くことで、送信者に「このアドレスは有効である」という情報を与えてしまい、さらに多くのスパムメールが届く可能性が高まります。したがって、怪しいと思われるメールは、開かずにすぐに削除することが最善の対策です。不要なメールは開封せずに削除する習慣をつけることで、スパムメールによるリスクを大幅に減らすことができるでしょう。
しかし、メールの件名やアドレスをみただけでスパムメールだと判断しにくい場合もあると思います。次に、スパムメールを開いてしまった際の対処法について解説します。
対処法②:メールを開いても、添付されたリンクやファイルは開かない
スパムメールを誤って開いてしまった場合でも、添付されたリンクやファイルは絶対に開かないでください。これらは多くの場合、マルウェアやフィッシングサイトへの誘導など、悪意のある目的で仕込まれているからです。
迷惑メールは魅力的な件名、内容のものが多く、添付されているURLを開かせるように仕向けられています。もしメールを開いたとしてもリンクなどにアクセスしなければリスクはほぼないので、不用意に開かないようにしましょう。
対処法③:メールソフトの迷惑対策機能を利用する
多くのメールソフトには、スパムメールを自動的に検出し、迷惑メールフォルダに振り分ける機能が搭載されています。この機能を有効活用することで、スパムメールの多くを受信ボックスから排除することが可能です。
設定方法は各メールソフトによって異なりますが、通常はスパムフィルターを有効にし、必要に応じて感度を調整できます。感度を変えるとメールを振り分ける際のフィルターを強くできます。強すぎると重要なメールも迷惑メールに振り分けられる恐れがあるため、ほどほどにしておきましょう。
また、特定の送信者やドメインをブロックリストに追加することも可能です。さらに、AIを活用することで、通常のフィルタリングよりも高い精度でスパムメールを検出できる機能を提供するサービスもあります。これらの機能を使いこなすことで、スパムメールの受信を大幅に減らし、重要なメールに集中できる環境を整えられるでしょう。
まとめ:スパムメールに正しく対処するネットリテラシーを高めよう
今回は、スパムメールが届いた際の対処法について解説しました。
スパムメールによる詐欺被害、個人情報流出などの被害は後を絶ちません。しかし、正しい知識を持って対処すれば、被害を最小限に抑えられます。
この記事で紹介した方法を参考に、スパムメールから自分の身を守りましょう。
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
この記事を気にいったらいいね!しよう
PreBellの最新の話題をお届けします。