AIを活用した動画・音声編集ツールDescriptの使い方や料金を解説
「動画編集や音声編集をしたいけれど、専門的なソフトは難しそう…」と感じたことはありませんか?特に初心者の方にとって、編集作業は高いハードルのように思えるかもしれません。
しかし、そんな課題を解決できるツールがあればどうでしょうか?時間を短縮し、より直感的に編集作業を行える方法があれば、多くの人がより簡単にコンテンツ制作に挑戦できるはずです。
本記事では、AIを活用したテキストベースの動画・音声編集ツール「Descript」について解説します。Descriptの基本的な機能や特徴、実際の使い方、料金プランなど、具体的な情報をわかりやすくご紹介します。
- 目次
Descriptとは
Descriptは、AIを搭載したテキストベースの動画・音声編集ツールです。従来の編集ソフトとは異なり、まるで文書を編集するように、直感的に操作できる点が特徴です。
特に、テキストベースの編集機能に優れており、音声や動画を文字起こししたテキストを編集することで、対応する音声や映像を直接修正できます。
ポッドキャスト制作や動画コンテンツの編集に特化しており、クリエイターやマーケターを中心に利用されています。
Descriptの主な機能と特徴
Descriptの主な機能と特徴としては、次の5つがあります。
テキストベースの編集
音声を自動でテキストに変換し、テキストを編集することで、動画や音声の編集が可能です。
テキストベース編集はDescriptの最も重要な機能の一つで、動画や音声の編集をまるでテキストを編集するように行うことができます。
Descriptでは、動画や音声ファイルをアップロードすると、AIがその内容を自動でテキストに書き起こします。この書き起こされたテキストを編集すると、対応する動画や音声も同時に編集されます。
AIを活用したトランスクリプト(文字起こし)
Descriptには高度なAIが搭載されており、アップロードされた音声や動画ファイルの内容をAIが解析し、テキストデータに変換します。これは、Descriptのテキストベース編集機能の基盤となる重要な機能です。また、AIが話者を自動的に識別し、テキストに話者ラベルを付与することもできます。
ただし、Descriptのトランスクリプト機能は、日本語に完全対応していない点に注意が必要です。
AI音声によるクローン化
DescriptのAI音声機能では、自身の声をAIでクローン化したり、ストックされたAI音声を活用したりして、テキストから自然な音声を生成することができます。
約60秒の音声サンプルで自分の声を学習させ、テキスト入力だけでクローン音声を使ったナレーションの作成も可能です。声のトーンや感情を調整でき、録音の手間なく発音ミスや言い間違いを修正できます。
25言語に対応
Descriptは25の言語に対応しており、さまざまな言語の音声や動画をテキストに書き起こすことが可能です。
対応言語には、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、デンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語、フィンランド語、ギリシャ語、トルコ語、ヒンディー語、チェコ語、スロバキア語、ハンガリー語、ルーマニア語、ラトビア語、リトアニア語、クロアチア語、スロベニア語、マレー語、カタロニア語、ポーランド語が含まれています。
また、字幕のスタイルや表示位置をカスタマイズすることもできます。
マルチユーザー共同編集
Descriptでは、チームメンバーがリアルタイムで共同作業しながら動画や音声コンテンツを制作できます。
変更履歴は記録されるため、誰がどのような変更を行ったかを確認できます。また、プロジェクト内でコメントを共有し、フィードバックや指示を伝え合うことも可能です。
さらに、チームの役割に応じて、プロジェクトへのアクセス権限を細かく設定し、編集権限を持つメンバーと閲覧のみのメンバーを区別できます。
Descriptの基本的な使い方
公式サイトでアカウント登録を行います。Googleアカウントまたはメールアドレスで登録可能です。利用プランを選択し、支払いを行います。無料プランもあります。
動画または音声ファイルをアップロードします。または、YouTubeからリンクを貼り付けることもできます。
無料プランの場合、アップロードできる動画または音声ファイルの尺は1時間までです。
自動文字起こし機能でテキストに変換します。
テキストを編集すると、動画も同時に編集されます。音声を追加する際は、文字の上で右クリックし「Change Speaker」から変更できます。
必要に応じて、ほかのAI機能や各種編集ツールで加工を行います。
編集が終わったら、「Publish」からファイルをダウンロードします。
Descriptのプランと料金
Descriptのプランは、無料プランの他に、Hobbyist、Creator、Businessの3つの有料プランがあります。
料金は月額または年額で支払うことができ、年額払いの場合、月額払いよりも最大35%割引になります。
各プランには、利用できる機能やサービスに違いがあります。
プラン | 料金 | 主な機能 | 利用対象 |
---|---|---|---|
Freeプラン | 無料 | ・月1時間分の文字起こし ・720pのウォーターマーク付き動画出力 ・月5回までのAI機能 | 初めてDescriptを利用し、基本的な機能を体験したい方。 |
Hobbyistプラン | 月額12ドル(年払い)または月額19ドル | ・月10時間分の文字起こし ・1080pのウォーターマークなし動画出力 ・月20回までのAI機能 ・月30分までのAI音声 | 動画や音声編集を趣味として行う個人ユーザー。 |
Creatorプラン | 月額24ドル(年払い)または月額35ドル | ・月30時間分の文字起こし ・4Kのウォーターマークなし動画出力 ・無制限のAI機能・月2時間までのAI音声 ・ストックライブラリ利用可 | 高品質な動画コンテンツを制作するクリエイター。 |
Businessプラン | 月額40ドル(年払い)または月額50ドル | ・月40時間分の文字起こし ・無料のBasicメンバー追加 ・無制限のAI機能 ・月5時間までのAI音声 ・2時間の翻訳ダビング ・優先サポート | チームでの共同作業やビジネス用途でDescriptを活用する企業や組織。 |
どのプランを選ぶかは、利用目的や予算に応じて検討すると良いでしょう。
まとめ
本記事では、テキストベースの編集ツール「Descript」の特徴や使い方、料金プランについて解説しました。初心者でも扱いやすく、作業効率を高められるツールとしておすすめです。
まずは無料プランで試してみて、自分に合うか確認してみませんか?Descriptを活用すれば、編集作業がもっと手軽になりますよ。
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TEXT:PreBell編集部
PHOTO:Freepik
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