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2016.07.11 未来のスポーツ観戦はこう変わる!? 自宅でディープに楽しむ最新スタイル

8月から地球の裏側で始まる、世界的なスポーツイベントから、過熱するプロ野球のペナントレースまで、今年も夏はスポーツから目が離せません。手に汗握る展開が続く試合観戦は、誰しも熱が入るものですよね。

できれば現地や試合会場で直接応援したいものですが、なかなか現実には難しいもの。そこで今回は、海外の最新事例から、自宅でスポーツの面白さをフルに味わえるようになる未来のガジェットやインターネットサービスを紹介します。2020年には、スポーツの観戦もいまとは別のものになるかもしれませんよ。

「ホロレンズ」が変えるスポーツ観戦のスタイル

現在、マイクロソフトが開発を進めている「ホロレンズ」は、実際の景色と3D CGなどによる映像を重ねて見ることができるAR(拡張現実)ヘッドマウントディスプレーです。カメラを内蔵し、実際のCGを重ねる場所を把握することで、より実際の景色になじんだ形でCGを映し出します。また、両方の目で追加された情報を見られるため、高いレベルで拡張現実への没入感が得られます。

このホロレンズの可能性を示すものとして、マイクロソフトとアメリカンフットボールリーグ(NFL)が1つのコンセプトムービーを作りました。

プロジェクターがなくても壁一面に試合映像がドン!と表示され、センターテーブルの上には3Dの試合会場が創り上げられ、ボールをもつ選手にズームイン。神の視点で会場全体を見渡しつつ、一番注目度の高いホットゾーンを同時に見ることができるという、新たなスポーツ観戦システムなのです。

没入感を高める360°動画が楽しめるVR(仮想現実)ヘッドマウントディスプレーとは違って周囲を見ることができるので、家族や友人たちとコミュニケーションしながら最新3Dスポーツコンテンツが楽しめるというのもポイントでしょう。

いわばファーストスクリーンたるテレビと、セカンドスクリーンのタブレットコンテンツを、より高い次元で組み合わせたもの。新たなスポーツ観戦のスタイルが近い将来やってくるのでは、という期待感に満ちています。

ホロレンズ

遠くにいる友人とも同じ試合で盛り上がれる「Sports Stadium」

Facebookが開発したアプリ「Sports Stadium」

同じ試合を別の場所で見ている人たち同士をつなげ、コミュニケーションを加速させるアプリにも期待がかかります。

その1つである「Sports Stadium」はFacebookが開発したアプリ。Facebookのプラットホーム上で各試合のリアルタイムのスコアやデータ、それに対するFacebookの友達のコメントが確認できます。「外れたけどいまのシュート良かった!」「ゴールの匂いしてきたな!」と、特定のチームが好きなメンバーで感想をポストする、いわば実況コミュニティーを作り出すアプリです。

試合会場にいかなくても、スタンドに座っているかのように白熱しながら話せる。このリアルタイム性、ひとたびハマったらやみつきになりそうな予感…。まだ米国圏でしかリリースされていないアプリゆえ、日本での導入がいまから楽しみです。

Facebook Sports Stadium

ほかにもウィンブルドン開催期にIBMが提供する、選手の特徴や過去の試合でのデータを比べて、勝利要素をAI(人工知能)が指摘する「Keys to the Match」も一般的。サッカーのスタッツを時間軸ごとに見ることができる「Opta」のデータを使えば、専門家並みの分析が自宅で可能です。

Keys to the Match
Opta

スマホ・タブレットを使うことで試合への理解度を深め、自宅でもディープにスポーツ観戦が楽しめるシステムが増えてきていますよ。

TEXT:武者良太
Image via. Thinkstock / Getty Images

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