世界のトッププログラマーはどれくらい稼ぐ?ゼロから始めて、食べていけるだけのスキルを身につけるのにどれくらいかかるのか?
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2022.09.16 世界のトッププログラマーはどれくらい稼ぐ?ゼロから始めて、食べていけるだけのスキルを身につけるのにどれくらいかかるのか?

現在、「プログラマー」という働き方が注目されるようになってきました。

その理由としては、「高い年収」です。

日本人の平均所得が461万なのに対して、エンジニアの給料は615万と比較的高く、アメリカのエンジニアになるとこれが715万円まで上がります。

ですが、プログラマーという仕事が「何か難しそうな仕事」という理解で止まってしまっている方も多いのではないでしょうか?

今回は、プログラマーという仕事の可能性や、海外と日本のエンジニアの違い、実際にゼロから始めて食べられるまでどのくらいかかるのか、勉強のステップも解説していきます。

POINT

  • プログラマーとは、プログラミング言語を使ってシステムやソフトウェアを作る仕事
  • 日本を含め、アメリカ、インドといった国でもプログラマーの平均年収は高い
  • 今後のプログラマーの需要も高まる見込
  • ゼロから始める場合は、1000時間程度の学習時間が必要
注目されている「プログラマー」という働き方

プログラマーとは?

プログラマーとは?

そもそも「プログラマー」とはどういった仕事なのでしょうか?

プログラマーとは、簡単にいうと「プログラム言語を使って、システムやソフトウェアを作る仕事」です。

プログラミング言語とは、コンピューターやソフトウェアを動かすための言語です。

たとえば、YouTube、Instagram、TwitterはPython(パイソン)というプログラミング言語を使って作られています。

こういった「プログラミング言語」を用いてソフトウェアを作るのがプログラマーという仕事です。

プログラマーの年収

プログラマーの年収

プログラマーの年収は他の職種と比べて高い水準にあります。これは日本だけではなく、世界でも共通の水準になります。

以下三カ国でのプログラマーの年収を解説していきます。

・日本の場合
・アメリカの場合
・インドの場合

日本の場合

日本の平均的なプログラマーの年収は「598万円」とされています。

さらに、プログラマーの中でも専門性の高い分析職である、「システムアナリスト」となると、平均年収は「1609万円」とされています。

日本の平均年収が「433万円」であると考えると、プログラマーの年収はかなり高い水準にあります。

アメリカの場合

アメリカの場合

海外になると、さらに年収は増えます。

アメリカの場合は、プログラマーの平均年収は「約58,000ドル(765万円)」となります。

さらに、特に高い収入だと言われている、Google本社のプログラマーになると、平均年収は「約157000ドル(2100万円)」となります。

トップレベルのプログラマーとなると、日本の大企業の役員レベルかそれ以上を稼ぐ人が多くいるのがアメリカのプログラマーの給与事情です。

インドの場合

インドの場合

同じアジアのインドでも、プログラマーの年収は高いとされています。

インドの場合、プログラマーの平均年収は「約530万円」とされています。

日本と変わらない水準ですが、インドの平均年収が約180万円ということを考えると、500万円は平均年収の2.5倍に匹敵し、かなり高い水準だと考えられます。

プログラマーの今後の可能性

プログラマーの今後の可能性

現在ここまで稼げる仕事であるプログラマーですが、今後の展望はどうなのでしょうか?

「今後数年」の展望と「今後数十年」の展望の2つに分けて解説をしていきます。

今後数年の展望

今後数年で、プログラマーの需要が激減することはかなり可能性として低いとされています。

その理由としては、需要とプログラマーの供給の不一致です。

IPAの調査によると、エンジニア/プログラマー人材のエンジニア/プログラマー人材の"量"について「大幅に不足している」「やや不足している」と回答した企業は約47%であり、ほぼ半分の企業で「不足している」と回答されています。

これを考えると、プログラマーの仕事が企業から無くなるということは今後数年では考えにくいです。

今後数十年の展望

今後数十年の展望

今後数十年で見ても、プログラマーの需要は無くならない可能性が高いと考えられています。

オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授らが発表した論文『The future of employment(雇用の未来)』の中では、プログラマーがAIに代替される確率は47%とされています。

ですが、これはプログラマーの「コーディング」という作業(実際に設計をしていく作業)の部分です。

「どのようなアプリケーションを作っていくか」、「どのようなシステムを作っていくか」こういった設計の部分に関しては、プログラマーの知識が無いと出来ない仕事です。

そのため、プログラマーの仕事の需要は無くならない可能性が高いと考えられています。

ゼロから始めて食べられるようになるまで

ゼロから始めて食べられるようになるまで

このように、現時点でも高い平均年収を稼げ、今後の需要も見込まれるプログラマーになるためには、どの程度の勉強が必要なのでしょうか?

一般的には、プログラミング未経験者が全くの1から始めた場合、「1000時間」の学習時間が必要になると言われています。

1000時間に到達するためには、主に以下のステップを踏む必要があります。

1.プログラミングの基礎を理解する
2.開発方法を学ぶ
3.実際にサンプルの開発を行う
4.サンプルに手を加え、ポートフォリオとする
5.仕事を取る

1.プログラミングの基礎を理解する

プログラミングの基礎を理解する

まず、全くの未経験者が始めるべきなのが、プログラミングの基礎を理解することです。

アプリやWebサービス、どのようなサービスを作るにしても、基礎知識は必須となります。

「プログラミングとは何か」、「何が出来るのか」等を理解せずにプログラミングをすることは、野球のルールを全く知らずに試合に出ることと同じになってしまいます。

現在は、「Progate」、「ドットインストール」等のプログラミング学習独学のWebサービスが発達してきており、ここで基礎を習得します。

ここまでで約100時間ほどの時間が必要となります。

2.具体的なプログラミング言語を学ぶ

具体的なプログラミング言語を学ぶ

基礎を習得したら、「自分が何を作りたいか」をはっきりと考えるようにしていきましょう。

たとえば「スマホのアプリを作りたい」、「ウェブサイトを作りたい」この二つだけでも必要なプログラミング言語が変わってきます。

「これを作りたい」という目標を持ったら、それに必要なプログラミング言語を何かを調べ、それを学習していきます。

たとえば「スマホのアプリ」を作りたい場合は、JavaやSwiftというプログラミング言語が必要となり、「AIを作りたい」という場合はPython等のプログラミング言語の知識が必要になってきます。

「自分が何を作りたいか」から逆算して、どのプログラミング言語が必要かを特定していきましょう。

3.サンプルの開発を行う

サンプルの開発を行う

自分に必要なプログラミング言語を選んだら、「サンプル」を作っていきます。

たとえば、「スマホのアプリ」であれば「実際にアプリを作る」ことを体験する本等が多数出版されています。

それを見てサンプルを作りながら、出てきた質問に関しては「teratail」「stack overflow」「Qiita」等の質問サイトを使って解消していきましょう。

サンプルであれば、困難なく作れるようになるまでこのステップを続けます。

ここまでで約300時間の勉強時間が必要となります。

4.サンプルに手を加え、ポートフォリオとする

サンプルを作れるようになったら、サンプルに応用機能を自分で加えていきます。

たとえばWebサイトであれば、ただ情報を表示するだけではなく、「通販サイトはどうやって作るのだろう」といった形で、自分で考える応用の機能を自分で作っていきます。

ネットや書籍、必要であればプログラミングスクール等にも頼りながらこのステップを繰り返していきます。

何回もこの作業を繰り返すことで、「サンプル+α」の力がついていると証明することが出来ます。

ここまでで約700~800時間の勉強時間が必要となります。

5.仕事を取る

仕事を取る

サンプル+αの力がついてきた時点で、仕事を受注することを目標に営業をしていきます。

コロナ禍では一旦採用を停止していた企業もDX(デジタルトランスフォメーション)による業務効率化に注力し始めました。

その結果、エンジニアの求人数は増加しており、未経験の採用枠もそれに伴って増加しています。

もしくはクラウドワークスといった単発の仕事も多数あります。

そういった企業の求人に自分が作ったポートフォリオを持って営業をかけていきます。

仕事を実際に取って、実務経験が積めれば「食べられるエンジニア」として十分通用するスキルが身についていていきます。

まとめ

未経験からプログラマーになることは不可能なことではない

プログラマーとは、「プログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアを作る仕事」です。

日本だけではなく、世界各国で平均年収が高く設定されており、この潮流は数年では変化しないであろうと予測されています。

その需要の高さから、未経験からプログラマーになることは決して不可能なことではなく、約1000時間の学習時間を確保することができれば、数年で就職することも可能となる職業です。

今後プログラマーになってみたいという方もそうでない方も、この情報を参考にして、今後のIT系のニュース等をチェックしてみてください。

PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部

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