アップル製品で話題のM1 M2チップとは?
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2022.09.23 アップル製品で話題のM1 M2チップとは?

最近、スマートフォンとしてApple製品のiphoneを使う方が非常に多くいます。

それに伴い、Macbook(Apple社のPC)を使う人も増えてきました。

Macbookを購入、使用する際には「M1」、「M2」チップという言葉をよく耳にします。

ですが、M1、M2チップ=「何かPCの性能を表す難しい専門用語」の理解で止まってしまっている方も多いのではないのでしょうか?

この記事では、近年話題のAppleのM1、M2チップについて詳しく解説をしていきます。

POINT

  • Appleのチップは「CPU」、「GPU」、「メモリ」に分けられる
  • CPUとは、コンピューターの全体制御を司る大脳
  • GPUとは、コンピューターの映像、画像を司る大脳
  • メモリは、データを一時保存しておく場所
  • 「超高画質の映像編集」や「超高画質のネットゲーム」を日常的に行っている上級者にとっては、M1とM2の違いは大きいが、初心者〜中級者にはあまり変化はない
AppleのM1、M2チップについて詳しく解説

Appleの「チップ」はCPU、GPU、メモリに分けられる

Appleの「チップ」はCPU、GPU、メモリに分けられる

M2チップはAppleが開発した新しいチップで、M1チップの後継となるものです。

日本では2022年7月8日(金)にM2が搭載されたMacbookが初めて発売されました。

M1チップとM2チップの違いを理解するためには、そもそも「チップ」が何かを理解する必要があります。

Appleの「チップ」は、主にPC内の「CPU」、「GPU」、「メモリ」というパーツを総称して呼ばれています。

そのため、以下の3つをそれぞれ解説していきます。

・CPU
・GPU
・メモリ

CPUは、コンピューターの大脳

CPUは、コンピューターの大脳

CPUとは、「コンピューターの制御や操作を司る重要な部分」です。

人間で言えば「大脳」のような場所にあたります。

キーボードから文字を入力した場合、そこから「CPU」に送られて処理されます。

人間では、手で感じた「熱い」という感覚は、脳に渡って初めて「熱い」という感覚として認識されます。

PCもそれと同じで、PCに入力された情報は「CPU」に送られて、そこで初めて処理をされます。

CPUは主に「コア数」で測られる

CPUは主に「コア数」で測られる

CPUの単位は「コア」と呼ばれます。

これは大まかに言うと、PCに搭載されている、CPUの数を指しています。

人間の脳は1つしかありませんが、PCの脳であるCPUはいくつも搭載することが出来ます。

AppleのM2のCPUは「8コア」ですので、8つの脳が搭載されており、複数の脳がある分、複雑な処理をすることが可能になります。

GPUは画像、映像専用の大脳

GPUは画像、映像専用の大脳

一方、GPUとは、Graphic Processing Unit(画像演算装置)の略です。

これは、「コンピューター内の画像や映像を司る重要な部分」です。

人間で言えば、画像や映像を司る専用の脳がもう一つあるようなイメージです。

目や耳で感じた光や音は、脳に渡って初めて映像や音として認識をすることができます。

これと同じで、PCに入力された画像や映像は、「GPU」に送られて初めて映像や画像として処理をされます。

たとえば、スマートフォンで撮影した画像をPCに取り込もうとする時、USBでPCを繋ぎます。

その際、スマートフォンの画像が「GPU」へ送られるイメージです。

GPUも同じく「コア数」で測られる

GPUの単位も、CPUと同じく「コア」と呼ばれます。

CPUのコア数と同様で、PCに搭載されているGPUの数を指しています。

AppleのM2のCPUは「10コア」ですので、10個の脳が搭載されており、大量の画像や映像を処理することが可能になります。

メモリはコンピューターのワーキングメモリ

メモリはコンピューターのワーキングメモリ

メモリは、CPUとGPUとは少し特徴が異なります。

メモリは、「パソコンで処理するデータを一時的に保管しておくための場所」のことです。

人間でいえば、脳の「ワーキングメモリ」にあたります。

「ワーキングメモリ」とは「記憶を一時的にとどめておく」場所のことです。

たとえば、「電話で相手の言う電話番号を聞いて、それを別の誰かに伝える」といった状況があったとします。

その際には、「電話で聞いた電話番号」を一時的に記憶して、それを相手に伝えるまで覚えておく必要があります。

人間でいえば、脳の「ワーキングメモリ」にあたる

そういった短期的な記憶を行っているのが、ワーキングメモリです。

これをPC上で行うのが「メモリ」です。

たとえば、キーボードで入力をしつつ、USBで何かをPC上にアップロードするというように、同時に何かを行う際には、PC上で一旦「メモリ」に短期記憶されます。

その後、CPUやGPUといった重要な場所に送られることになります。

メモリは「ギガ数」で測られる

メモリはGPUやCPUと異なり、「ギガ」で測られます。

AppleのM2のCPUは「24ギガ」ですので、24ギガ分のデータの短期記憶をすることが出来ます。

アップルのM1チップとM2チップの違いとは?

アップルのM1チップとM2チップの違い

アップルのM1チップ、M2チップの違いは、今まで説明をしてきた三つのパーツの観点から説明をすることができます。

・CPUの違い
・GPUの違い
・メモリの違い

それぞれ解説をしていきます。

CPUの違い

CPUの違い

アップルのM1チップは「8コア」であり、M2チップも「8コア」であるとされています。

CPUの個数は8コアで同じですが、M1チップとM2チップではCPU自体の処理速度が異なります。

Appleの公式発表では、M2チップではM1チップよりも1.4倍速い処理速度になっているとされています。

CG作成等のPCに負担がかかる作業を行う際、今まで1.4時間かかっていた重いソフト作業が1時間で出来るようなイメージです。

M1チップでも十分な性能を発揮しており、初心者〜中級者の方の通常の使用(ネットブラウザ、動画閲覧、投稿等)であればあまり変化は感じないとされています。

GPUの違い

GPUの違い

M2チップのGPUは最大10コアです。M1チップの最大8コアに比べて2コア増加しています。

GPUの個数が増えることによって、M2チップの処理性能は、M1チップに比べて最大25%向上しているとAppleは発表しています。

GPUは画像を司る箇所であるため、「動画編集」、「画像編集」といった、YouTubeにアップロードするような作業がかなり快適になると予想されています。

ですが、過去のM1チップの8コアでも通常の動画編集に十分対応出来ていました。

したがって、「4Kの超高画質の動画編集を日常的に行っている」、「3Dの映像等を作成している」等のプロ向けの使用をするのでなければ、M2とM1チップであまり大きな差は生まれません。

メモリの違い

メモリの違い

M2チップのメモリは最大24ギガで、M1チップの最大16ギガとなっています。

M2チップの最大24ギガがあると、かなりの作業を同時進行で行うことが出来ます。

たとえば、「4Kの超高画質な映像編集」、「高画質なネットゲーム」、「動画閲覧」、「Zoom会議」等のPCにある程度負担がかかる作業でも同時進行で行うことが出来ます。

初心者〜中級者の方の使用目的である「Zoom会議」や「ネット閲覧」、「簡単な動画編集」等であれば、M1チップの16ギガでも十分に対応が可能です。

したがって、「4Kの超高画質な映像編集」、「動画閲覧」、「Zoom会議」等を同時に進行する必要があるような上級者でない、初心者〜中級者の方はあまりM2チップのメモリに違いは感じない可能性が高いです。

まとめ

M2チップの方がPCに負担がかかる作業を楽に出来る

アップルの「チップ」とは、CPU、GPU、メモリに分けられます。

CPUとはPCの制御全体を司る大脳、GPUは映像や画像を司る大脳、メモリはマルチタスクを行うワーキングメモリのようなものです。

アップルのM1チップよりもM2チップの方が、CPU、GPU、メモリともに能力が向上しているので、「4Kの超高画質な映像編集」、「高画質なネットゲーム」等のPCに負担がかかる作業を楽に出来るようになっています。

そういった作業を日常的に行う上級者でなければ、あまり違いは感じない可能性が高いです。

こういった特徴があるものであることを理解した上で、自分自身に合うApple製品をぜひ選んで行ってみてください。

PHOTO:iStock
TEXT:PreBell編集部

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