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2019.05.30 「働きながら世界一周」のリーマントラベラーが、旅のお悩みをインターネットで解決! 4つの裏ワザとは? | ネット DE 旅ガイド

旅行前の計画から航空券の手配、現地でのネット環境や移動手段の確保など、海外旅行にはインターネットがかかせません。せっかくなら、インターネットを駆使して、旅を快適に賢く楽しみたいものです。

そこで今回お話を伺ったのは、平日は広告代理店に勤めながら週末を使って世界中を旅する“リーマントラベラー”こと、東松寛文さん。激務のかたわらで、7年間で58か国123都市に渡航した「旅のプロフェッショナル」に、5名の旅好きのお悩みをインターネットで解決してもらいました!

<お悩み1>海外の旅先の情報、どう検索すればいい?

  • Q.海外旅行は好きだけど、毎回行き先をどうするか迷います。ネットで検索しても同じような情報ばかりで、結局検索疲れして旅行を断念することも…。なにか良い検索方法はありませんか?
  • (丸山裕香/30歳/音響/海外ビーチで泳いだり寝転がったりするのんびり過ごす時間が好き)

A.検索は日本語だけでなく英語でも!

日本語でGoogle検索すると、いわゆる“まとめサイト”のような、既にネット上にある情報をキュレーション(収集)しているサイトばかりがヒットし、似たり寄ったりの情報しか見つからないなんて経験をしたこと、ありますよね。

そこで試してほしいのが、英語検索をして海外のサイトから情報を収集する方法です。

たとえば台湾への旅行を考えている場合、日本語検索なら「台湾 旅行」「台湾  観光」と検索しますが、英語で「Taiwan Travel」「Taiwan Sightseeing」などで調べてみると海外サイトが多数ヒットすると思います。私のようにもし英語が読めなくても、ウェブブラウザを「Google  Chrome」にして翻訳機能をONにすれば、英語を日本語に自動で翻訳してくれるので、英語が苦手な方でも安心です。

「働きながら世界一周」のリーマントラベラーが、旅のお悩みをインターネットで解決! 4つの裏ワザとは?

旅行の情報収集をするのにおすすめのサイトは世界100以上の都市に対応している地域密着型情報サイト「Time Out」です。「Time Out」で行きたい都市を検索し、その中にある「The Best Things To Do」を調べると、その都市で「今、やるべきこと」がまとめられています。地域密着型情報サイトゆえに、「This weekend(今週末)」「This month(今月)」「Next month(来月)」など、その時にしか体験できないことをも紹介しているので、それを目的に旅行の日程を組むと旅の満足感がグンと上がります。

なお、「Time Out」に限らず、海外の各旅行系メディアや新聞社、TV局が、毎年、「今年に行くべき旅行先」のようなテーマの記事をアップすることが多いので、その記事を参考に旅行先を選ぶのもおすすめです。

たとえば、ヨーロッパには「欧州文化首都」という制度があるのですが、2019年は、イタリアのマテーラ、ブルガリアのプロヴディフが欧州文化首都に選出されており、メディアでも「今年行くべき旅行先」として、取り上げられていることも多いです。このような街に行けば、その年はイベントづくしになっていますので、その時にしか体験できないレアな思い出が作れるはずです!

(リーマントラベラー・東松寛文)

<お悩み2>航空券を安く手に入れたい

  • Q.海外で現地のグルメを楽しむのが好きです。航空券は、なるべく1円でも安いものをゲットしたいのですが、おすすめの方法はありますか?
  • (上西拓/34歳/物流/東南アジアで現地料理の食い倒れ旅が大好き)

A.Skyscannerの各種機能が超優秀!

「働きながら世界一周」のリーマントラベラーが、旅のお悩みをインターネットで解決! 4つの裏ワザとは?

航空券・ホテル・レンタカーなどの比較検索サービス「Skyscanner」ならば、提携している約1200の航空会社・旅行会社のサイトから最安値の航空券を簡単に見つけることができます。ちなみに、出発・帰国日を選択しなくとも、Webサイト右上の「地図」をクリックして出発月を指定すると、地図上に各渡航先の航空券の価格が表示されるので、航空券の価格から行き先を決めることもできます。さらに、予算や直行便or乗り継ぎあり・なしで絞ることもできますよ。

「働きながら世界一周」のリーマントラベラーが、旅のお悩みをインターネットで解決! 4つの裏ワザとは?

また、航空券の検索時、目的地の欄に「すべての場所」と入力すると、各渡航先が航空券の安い順に一覧表示される機能もあります。海外旅行先は自分の知っている国を調べがちですが、これらの機能を使えば予想外の旅行先を提案してくれるので、おすすめです!

(リーマントラベラー・東松寛文)

<お悩み3>海外で最適なスマホのインターネット接続

  • Q.海外旅行中でもスマホをネットに常時つなげておきたいです。週末旅行で海外に行く場合、どんな手段が最適でしょうか?
  • (山内貴央/25歳/会社員/ホステルに泊まって、初めて会った人と飲みに行く旅が好き)

A.短期旅行は、キャリアの海外パケットサービスが手軽で便利!

私のように一般企業にお勤めの方は、週末を使った1泊2日〜2泊3日の海外旅行も多いと思います。現地のフリーWi-Fiを使う以外の方法で、インターネット環境を手に入れる方法はおもに以下の3つです。

  • 日本でWi-Fiルーターをレンタルする
  • 現地でSIMカードを購入する
  • 契約しているキャリアの海外パケットサービスを契約する

まず、Wi-Fiルーターを借りるのは、「荷物が増える」「レンタルと返却に手間がかかる」「紛失のリスクがある」などのデメリットがあります。現地でのSIMカード購入は、SIMフリーのスマホを持っていることが条件ですし、購入時の言葉の壁もあります。

そこで、私がおすすめするのは、現在使っているキャリアの海外パケットサービスプランに申し込む方法です。普段使っているスマホだけで、日本と同じようにネット接続できるのでおすすめですよ。

たとえば、NTTドコモの「パケットパック海外オプション」は、24時間980円のオプション料だけで、インターネットに接続できます。特徴は、使い始めるまで通信料がかからないこと。現地でインターネットが必要になった際に接続すれば、その時から24時間なので、行きと帰りの飛行機での移動時間中など、インターネット接続が必要ない時間を節約できます。

(リーマントラベラー・東松寛文)

<お悩み4>土地勘のない海外だと道に迷ってしまいます

  • Q.方向音痴なので、普段から地図アプリに頼っています。海外旅行では土地勘がないこともあり、いつも迷ってしまいます。何か良い方法はありませんか?
  • (松橋彩恵/25歳/フリーター/体を動かして、空気をたくさん吸って、自然にどっぷり浸かる旅が好き)

A.「Google マップ」と「MAPS.ME」を併用せよ!

「Google マップ」をフル活用しましょう。

まずは事前に行きたい場所をリストアップした上で、ピンを立てておきます。作成したマイマップは、一緒に旅行に行く友達と簡単に共有できますし、それぞれのピンを結んで最適な巡航ルートを作成することもできます。

参考記事:グーグルマップの使い方。基本から知らなかった応用技まで紹介

また、海外でWi-Fiが使えないor使いたくない場合は、オフラインマップ機能が便利です。事前に行きたい国をダウンロードしておけば、インターネットに接続していなくてもナビ機能を使うことができます。

しかし、「Google マップ」のオフライン機能は中国や韓国など、一部ダウンロードできない国も存在します。その場合は、同じく事前ダウンロードでオフライン地図が使える「MAPS.ME」で代替するといいですよ。検索精度は「Google マップ」に劣りますが、「Google マップ」でダウンロードできない国をダウンロードできることが多いです。

(リーマントラベラー・東松寛文)

MAPS.ME
ユーザーが地図情報を追加できる「オープンストリートマップ」を使用したオフライン地図アプリ。

インターネットで異国の地でも快適に

「働きながら世界一周」のリーマントラベラーが、旅のお悩みをインターネットで解決! 4つの裏ワザとは?

「言葉がわからない」「道がわからない」など、「わからない」ことだらけの海外旅行では、いつでも情報を取得できるインターネットは、大切なライフライン。言い換えれば、インターネットを上手に活用することで、言葉や文化の壁を乗り越えて、海外でも快適に過ごすこともできます。

国によって異なるインターネットのインフラ環境に留意しつつ、万全の準備で旅行にのぞみましょう。かけがえのない旅の時間があなたを待っています!

東松 寛文

1987年岐阜県生まれ。平日は激務の広告代理店に勤務するかたわら、週末で世界中を旅するサラリーマン。日本にいる時はトランジット期間。社会人3年目以降、7年間で58か国123都市に渡航。TOEICは575点につき、海外ではもっぱらボディーランゲージ。2016年、3ヶ月間、毎週末海外旅行に行き、5大陸18か国を制覇し「働きながら世界一周」を達成。現在もサラリーマンを続けながら、TV、新聞、雑誌など多数のメディア出演・執筆を行う。著書に『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)に加え、6月には新刊『休み方改革』(徳間書店)が発売。
http://www.ryman-traveler.com

TEXT:ケンジパーマ(PreBell編集部)
PHOTO:リーマントラベラー東松

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