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2020.11.05 「身に覚えのないラッキー」は危険!フィッシング詐欺の対処と対策【サイバー護身術】

フィッシング詐欺やSNSの乗っ取りなど、ネット犯罪に関するニュースは、誰しも一度は耳にしたことがあるでしょう。

しかし、まさか自分が引っかかるわけがないと思っていませんか。

この漫画の主人公も、その一人でした。

【登場人物】
斎婆鈍平(さいばあ どんぺい)(41歳)

仕事やプライベートで、よくインターネットを使っている。自覚はないが、ちょっとだまされやすいところがある。

ウマい話にはご注意! クレカ番号を入力してしまったら、すぐカード会社に連絡を

当選画面を見せる鈍平
それは詐欺だと指摘する後輩
作り話に騙される鈍平
クレカ番号の入力をしたことを打ち明ける鈍平
すぐにカード会社に連絡するよう促す後輩

どうやら、フィッシング詐欺に遭ってしまったようですね。

フィッシング詐欺…Webサイトを閲覧中にいきなり表示されるウインドウや、送信者を詐称したメッセージなどから、偽のホームページに接続させたりして、クレジットカード番号、アカウント情報(ユーザID、パスワードなど)といった重要な個人情報を盗み出す行為。

こういう犯罪があるとわかっていても、いざ詐欺サイトに出くわし、「あと〇秒で当選の権利を失います」などのメッセージが表示されると、焦りのあまりうっかり情報を入力してしまうのが人間というもの……。

もしもうっかりクレカ番号を入力してしまったら、すぐにカード会社に連絡しましょう!

生年月日はNG! パスワード設定の注意事項

SNSのパスワードについて聞く後輩
パスワードについてドヤる鈍平
パスワードの変更を促す後輩

SNSを乗っ取られる方の共通点は、いろいろなサービスで同じIDパスワードを使っているという点。乗っ取られてしまうと、SNS上の友達に、本人を装って詐欺サイトへ誘導するなど、第二の被害者が生まれてしまいます。

身に覚えのある方は、すぐにパスワードを変更しましょう。乗っ取りに気づかず、犯人にパスワードを替えられてしまってからでは遅いのです!

また、同じパスワードを使っていると、いざ乗っ取られた時に「どのサービスから漏れたのか」がわからないため、全サービスのパスワードを一気に変更しなければならず、大変な思いをします。

パスワードを設定する際は、以下に注意しましょう。

・生年月日を使用しない
⇒0101や0625、1215といった「月日を表す4桁の数字」は、犯人が最初に試します。犯人は個人の誕生日を特定している訳ではないため、自分の誕生日ではなくとも、「月日を表す4桁の数字」は避けるべき。同じ理由で西暦1920年~2020年くらいの4桁数字も、最初に試されるので避けたほうが良いです。

・SNSのパスワードをすべて同じしない
⇒同じにするなら、せめて末尾などに自分で決めたルールで数や文字(LINEなら「ln」、Facebookなら「fb」など)を付け足しましょう。

・メディアの規定に従って、できるだけ長いパスワードを設定
⇒短いパスワードから狙われるため、長いパスワードを設定してセキュリティ強化。
また、ログイン時にワンタイムパスワードや本人認証などの二段階認証が用意されている場合には、迷わず使用することをおすすめします。

被害に遭う可能性があると理解し、正しい対処法を知っておく

パスワードの変更が完了した鈍平
自分も気をつけようと思う後輩

ネット詐欺の手口は日に日に巧妙になっており、犯罪者と対策する専門家のいたちごっこが続いています。

最近では、偽のSNSログインページもかなり巧妙につくられていますし、業者や友人を装った本物と見分けがつかないメッセージが送られてくることもあります。

一例をあげると、ショートメッセージに宅配便の不在通知を装ったメッセージが送られてきたり、「友人のSNSにあなたの映った動画が公開されています」という偽の通知が送られてくるということも。

もはや注意して見分けることすら難しい時代です。「誰でも引っかかる可能性がある」としっかり認識すること。

そして、パスワード設定やウイルス対策ソフトの導入など、できる対策を行ったうえで、「だまされてしまったらこう対処する」と対処法まで事前に準備しておく気持ちが重要です 。「身に覚えがない」「慌てさせる」「驚かせる」が揃ったらまず用心!

詐欺サイトに出くわす店主

漫画:トーマス・オン・デマンド(アスタリスク)
監修:小木曽健
文:PreBell編集部

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