2020.12.23 ついにWi-Fiでインターネットができるように！なったけど……快適なネット環境の作り方【勇者、Wi-Fiを知る】

生まれたときからインターネットがあり、スマホはもちろん、有線よりもWi-Fiが当たり前。そんな世代の一人暮らし、インターネットはどうする!? 本連載の主人公「インターネット勇者さん」の一人暮らしから、知っているようで意外と知らないインターネット回線の開通までの道のりや、快適なネット環境の作り方を解説していきます。

【登場人物】
インターネット勇者

社会人3年目。子どものころからインターネット、PC、スマートフォンなどのIT製品に囲まれた環境で育った。いわゆる「デジタルネイティブ」世代。

＜前回までのあらすじ＞
ついに、光回線の開通工事が済み、晴れて自宅にインターネット回線を引くことに成功した勇者さん。工事作業員の方が持ってきたONU(モデム)をWi-Fiルーターだと思い込んでいた勇者さん、果たしてちゃんとWi-Fi環境をセットすることができるでしょうか？

Wi-Fiを使えるようにするぞ！

ついに自宅にインターネット回線を引き終えたぞ！　いよいよ待望のWi-Fi環境をゲットだぜ！　工事をしてくれた人が設置してくれた機材で設定すればいいんだよな。あれ、上手くいかないぞ？

予想外①　家のなかに繋がりにくい場所があるみたい……。

親父のアドバイスのおかげで、やっと俺の城にもWi-Fi環境が整ったぞ！　また同じ勘違いをしちまった(笑)
これで、家の中なら、トイレでも浴室でもいつでもどこでもインターネットが使えるってもんよ。

【編集部が解説】Wi-Fiルーターが飛ばしている電波には種類がある（2.4GHzと5GHz）

せっかくWi-Fi環境が整った勇者さん、家のなかに繋がりにくいポイントを発見して、ちょっとイライラしているみたいですね。
Wi-Fiが繋がらない原因は、Wi-Fiルーター側か、スマホやタブレットなどのデバイス側のいずれかにあります。今回の場合「なんか遅い」と言っているので、デバイス側の設定はちゃんとできてるみたいですね。となると、原因はWi-Fiルーターにありそうです。
実は、多くの場合、Wi-Fiが発している電波の帯域には、5GHz と2.4GHzの2種類あり、繋がりにくいと感じたときは、使用するWi-Fiの帯域を5GHz から2.4GHz、または2.4GHz から5GHzに切り替えることで問題が解消されることがあります。5GHz と2.4GHzの特徴はこんな感じ。繋がりにくい場所と、帯域の特徴を照らし合わせて、Wi-Fiルーターの置き場などをチェックしてみてください！

・2.4GHz
障害物に強く、遠くに飛ばすのが得意な電波の種類。電子レンジやBluetooth機器と干渉することがあるため、身のまわりに電波の障害になるようなものがないか確認してみましょう。

・5GHz
Wi-Fiルーター以外で使用されることが少ない電波の種類。ネットに繋がりやすく安定していますが、遠くに電波を飛ばすことができないため（伝送距離が短い）、障害物に弱いのがデメリット。Wi-Fiルーターと繋がりにくい場所が壁で遮られていたり、階が違ったりする場合は中継器を使うか、2.4GHzの帯域を使ってインターネットに接続するか検討してみてください。

予想外②　友だちが遊びに来た！　あれ、ネットが重くなった？

Wi-Fi環境も整ったし、仲間を呼んでゲームやるぞ！

【編集部が解説】Wi-Fiルーターにはスペックがある！

友だちがたくさん自宅に遊びに来た勇者さん、みんなでオンラインゲームや動画を観ているうちに、ネット回線が重くなってしまったようです。
実は、Wi-Fiルーターにもスペックがあり、同時接続する人数を想定して作られています。メーカーによっては「1人3台の端末×人数分の同時接続」といった目安を設けていることもあります。パッケージに利用人数が記載されている場合や、「戸建て用」「単身者・ワンルーム向け」などといった記載がありますので、Wi-Fiルーターを選ぶ際の参考にすると良いでしょう。
今回の場合、単身者用のWi-Fiルーターに、常に勇者さんが接続しているタブレット端末に加えて、同時に4人がアクセスしたために、ちょっとネットが重くなってしまったようです。
Wi-Fiルーターの選び方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
おすすめはどれ？失敗しないWi-Fiルーターの選び方と便利な機能