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おすすめはどれ?失敗しないWi-Fiルーターの選び方と便利な機能

自宅にWi-Fiのインターネット環境を作りたいとき、多くの人はどのようなことを基準にWi-Fi(無線LAN)ルーターを選んでいるのでしょうか?レンタルで済ませる方もいれば、家電量販店に行っておすすめの商品を選んだり、ネット通販で予算を基準に選んだりする方などさまざまです。しかし、選び方のポイントを間違うとWi-Fiルーター本来の性能を発揮できず、つながりにくいなどのデメリットが生じる可能性があります。 そこで今回は、自分に合ったWi-Fiルーターを選ぶために確認すべきポイントについてご紹介します。

わが家におすすめのタイプは? Wi-Fiルーターを選ぶ際の基準

わが家におすすめのタイプは? Wi-Fiルーターを選ぶ際の基準

では、Wi-Fiルーターを選ぶときにはどのような点を注意しなければいけないのでしょうか?選ぶ際のポイントとしては、以下の2点が挙げられます。

  • まずは規格を確認する
  • 使う場所の大きさと同時接続する人数(規模によって変わります)

これら2つのポイントを詳しく見ていきましょう。

まずは規格を確認する

Wi-Fiには「11ac」「11a」「11n」「11g」「11b」という5つの「規格」が存在します(2018年10月30日時点)。

Wi-Fiルーターを選ぶ際には、この「規格」を確認することをおすすめします。というのも、使用するスマホやパソコンなどの端末が、下の表にある「規格」に対応しているものでなければ、Wi-Fiルーター本来の性能を発揮できず、遅い速度で通信せざるを得なくなる可能性があるからです。

また、Wi-Fiルーターには、「2.4GHz(ギガヘルツ)」と「5GHz(ギガヘルツ)」という2つの帯域が存在します。帯域とは、電波の通り道のようなものです。

2.4GHzはさまざまな家電製品などで利用されている帯域で、障害物に強いというメリットがありますが、混雑してしまい速度が遅くなりやすいというデメリットもあります。これに対して、5GHzは対応している機器が少なく障害物に弱いというデメリットがあるものの、混線しにくく通信速度が速いというメリットがあります。

これら「規格」と「帯域」さらには通信の「最大速度」を表にまとめると以下のようになります。

5GHz(ギガヘルツ)2.4GHz(ギガヘルツ)最大速度(理論値)
11ac×6.9Gps
11a×54Mbps
11n600Mbps
11g×54Mbps
11b×11Mbps

(〇:対応 ×:非対応)

参照:NTT西日本「ネットの知恵袋」

表にある「最大速度」の数値が大きければ大きいほど通信速度は速くなります。つまり、上記の表では「11ac」という規格が「6.9Gbps(6900Mbps)」で、最も早い速度を出しているということです。そのため、光回線を使っていてWi-Fiルーターで無線LANを使おうとしている場合は、「11ac」に対応しているWi-Fiルーターを選ぶことをおすすめしています。

ただし、Wi-Fiルーターの規格に、スマホやパソコンなどの端末が対応していなければ、パフォーマンスは発揮されません。たとえば、Wi-Fiルーターが「11ac」に対応していても、スマホが「11a」にしか対応していなかった場合は、「11a」の最大速度になってしまうということです。さらに、「5GHz」と「2.4GHz」では互換性が無いため、たとえば「2.4GHz」だけに対応している端末の場合は、5GHzだけに対応しているWi-Fiルーターでは接続することができません。

次に、「ストリーム数」にも注目しましょう。ストリーム数とは、「Wi-Fiルーターに搭載されているアンテナの本数」のことです。

Wi-Fiルーターの製品ホームページやパッケージには「11ac4×4」などといった表記がされている場合があり、これはストリーム数を表しています。ストリーム数が多ければ多いほど、通信速度は速くなるので、なるべく大きい数値のWi-Fiルーターを選ぶようにすると、より快適にWi-Fiを使うことができるでしょう。

使う場所の大きさと同時接続する人数

戸建て(家族向け)

戸建てに住んでいる場合、製品は必ず「戸建て向け」のWi-Fiルーターを買うことをおすすめします。「戸建て向け」のWi-Fiルーターは、戸建ての家を想定した作りになっているため、一軒家でも快適にWi-Fiを利用できる傾向にあるからです。

また、同時接続する人数もある程度想定して作られています。たとえば、Wi-Fiルーターをはじめ、さまざまな周辺機器を発売しているバッファローの場合、「1人3台の端末×人数分の同時接続」を想定して「利用人数」が表記されています。そのため、家族など一緒に使う人のスマホやパソコンといった端末の数を想定してWi-Fiルーターを選ぶようにすると良いでしょう。

マンション(単身やシェアルーム)

ワンルームやシェアルームなどといった場合、部屋の広さが限られていますので、それほど強い電波は必要ありません。そのため、ワンルーム向けや単身向けのWi-Fiルーターでまかなうことができます。

しかし、単身者向けのWi-Fiルーターは、「通信速度」が遅い機器もありますので注意が必要です。

もし、スマホなどをはじめ複数台Wi-Fi機器を利用するのであれば、通信速度の速い2人向けなどのWi-Fiルーターを購入することをおすすめします。

オフィス(小規模10~30名)

小規模なオフィスで利用する場合は、法人向けのWi-Fiルーターを購入することをおすすめします。なぜなら、法人向けのWi-Fiは利用可能人数が多く設定されているからです。

基本的に家庭用Wi-Fiルーターは、10名以上の利用を想定していないので、オフィスの10~30人全員がWi-Fiルーターにアクセスしてしまうと快適にインターネットを利用できなくなる可能性があります。しかし、法人用Wi-Fiルーターの場合、最大接続人数が30人以上などの機種もあります。

オフィス(中・大規模30~100名)

さらに大きく人数の多いオフィスの場合は、人数に応じた法人用Wi-Fiルーターが良いでしょう。また、オフィスのレイアウト(壁や扉など障害物の有無など)にもよりますが、後ほど詳しく紹介するアクセスポイント(中継機)を設置すれば、広く障害物の多いオフィスでも全体的につながりやすくすることができます。

Wi-Fiルーターの機能でチェックしておくべきポイント

Wi-Fiルーターの機能でチェックしておくべきポイント

ここからは、Wi-Fiルーターの機能についてご紹介していきます。機能の豊富さによって値段が多少変わってきますので、その機能が自分に本当に必要なのかどうかを確かめながら選んでいきましょう。

ビームフォーミング対応

ビームフォーミングとは、Wi-Fiルーターが端末の位置を判別して、集中的に電波を届ける機能のことです。

通常、Wi-Fiルーターは色々な方向に電波を飛ばしており、その電波をスマホなどがキャッチしてインターネットに接続しています。そのため、Wi-Fiルーターとの間に壁などの障害物があると、スマホなどが電波をキャッチしにくくなってしまうことがあります。

しかし、ビームフォーミングでは、Wi-Fiルーターと接続する機器との間に障害物があっても、快適な速度でインターネットを楽しめる可能性は高いでしょう。

なお、ビームフォーミングはどんな機種でも利用できるというわけではなく、Wi-Fiルーターにビームフォーミング機能が搭載されており、かつ接続するスマホなどの機器がビームフォーミングに対応していることが条件となります。

アンテナの本数

Wi-Fiルーターのアンテナ本数は、快適に通信するうえでも重要なチェックポイントになってきます。アンテナの本数が少なければ少ないほど、最大通信速度は低下してしまうからです。

たとえば、「11ac」の規格に対応したWi-Fiルーターを使っていて、アンテナが1本の場合、最大通信速度は「433Mbps」になります。しかし、アンテナが4本になると、最大通信速度もその約4倍の1,730Mbpsになります。

先にもご紹介した通り、アンテナの本数は、パッケージなどに「11ac4×4」と表記されていますので、こちらに注目してWi-Fiルーターを選んでみると良いでしょう。

親機・子機で使えるかどうか

市販されているWi-Fiルーターの中には、親機としても子機(中継機)としても使えるWi-Fiルーターがあります。または中継器のみの役割をする機器もあります。これらはアクセスポイントと呼ばれることもあります。

この中継機を使うことによって、Wi-Fiルーター(親機)から発せられた電波が届かない部屋にも、電波を届くようにすることができます。

もし、自宅やオフィスで電波の届かないエリアでもWi-Fiを使用したい場合は、中継器を購入すると良いでしょう。また、最初から電波を中継する機能を持ったWi-Fiルーターを2台購入しておけば、1台は親機として、もう1台は子機として利用できますのでおすすめです。

まとめ

まとめ

今回は、Wi-Fiルーターを選ぶときに知っておきたいことについてご紹介しました。

せっかくWi-Fiルーターを購入しても、使用するスマホやPCなどの機器が対応していない規格では、ルーター本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。そのため、Wi-Fiルーターの購入をする際には、「規格が合っているか」「家のタイプや利用人数は合っているか」「どのような機能がついているか」といった点を確認した上で購入するようにしましょう。また、分からない場合は量販店の店員さんに質問すれば教えてくれますので、積極的に質問してみることをおすすめします。

PHOTO:Getty Images
TEXT:PreBell編集部

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