検索したら木が植えられる!?スマホアプリでSDGsに貢献!【ミツヒロ新発見!ネットサービス体験記】
昨今よく聞く「SDGs」という言葉。これは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことで、2015年の国連サミットで採択された世界をよくするための国際目標です。そこで、マンガ家でライターの斎藤充博さんがスマホのアプリを使って、SDGsに貢献できることがないかとリサーチ。そこではどんな新発見があったのでしょうか……?
最近よく聞く「SDGs」。スマホからでもできることってあるの?
最近よく「SDGs」という言葉を耳にしませんか。これは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のこと。2015年のサミットで採択された国際目標です。現在、政府や企業が達成に向けてさまざまな取り組みをしています。
国際目標と聞くと、僕とは関係のないことなのかな……と思っていました。しかし内容を見てみると「貧困をなくそう」や「飢饉をゼロに」のように個人的に賛成できることが多いです。
さらに調べてみると、SDGsの達成に個人でも役に立ちそうなサービスやアプリをいくつか見つけました。「TABETE」と「ピリカ」と「Ecosia」です。具体的な内容については次の4コマをどうぞ。
食品ロスの削減に貢献!「TABETE」でおいしいものをレスキュー!
「TABETE」は飲食店などで余ってしまいそうな食べものと、購入者をマッチングするアプリです。飲食店は食品ロスを減らすことができ、購入者は通常よりも安い料金で買うことができます。
アプリを見てみたところ「デイジー」というパン屋さんが「本日のパンの詰め合わせ」を出しているのを見つけました。デイジーは個人的にすごく好きなパン屋さんなんですよ……。こんなところに出していたとは。
さっそく予約して取りに行ってみます。ちなみにこのアプリでは食品を取りに行くことを「レスキューに向かう!」と表現しています。
680円で受け取ったのは、コロッケパン、エビカツサンドパン、BLTサンド、あんことバターのパン。盛りだくさんだ! 晩ごはんに食べました。
僕がレスキューしなかったらこれらのパンが廃棄されていたのだと思うと……。もったいないですよね。それに食べる側としてはこんなにたくさんのパンが安く食べられておトク!
ごみ拾いSNS「ピリカ」は、きれいな街とやさしい世界を提供してくれる
「ピリカ」はごみ拾いSNSです。ごみ拾いをして、その写真を撮って、位置情報を付けてSNSにアップします。
あっという間にたくさんの「いいね」とコメントがつきました。SNSでこんなに反応してもらえるなんて、そうそうないですよ。
単に一人でごみを拾うだけではなく、イベントやコミュニティもあります。それにしてもごみ拾いで人と人がつながるなんて、世界で一番素晴らしいSNSじゃないでしょうか……。コメントも良いコメントしかつきません。そもそもごみ拾いをするのは素晴らしいことではありますが、昨今の殺伐としたSNSに疲れている人にもおすすめです。
「Ecosia」であの『木を植えた男』になった気分!?
Ecosiaはユーザーが検索を行うことにより、植樹をしてくれるというサービスです。
見た目も機能も普通の検索エンジンと変わりません。
試しに「PreBell」での自分の記事を検索してみました。こんななんでもない検索でも、積み重なると植樹につながるというのが、不思議です。
なんだかジャン・ジオノの小説『木を植えた男』を思い出します。
『木を植えた男』は、荒野で一人、淡々と植林をする男の話です。男のお陰でだんだんと森がよみがえっていきます。ただ、後から森を見た人はまさか人がやったとは思わず「ここに勝手に森ができたのだろう」と思うわけです。
Ecosiaを使ったからといっても、森ができるようになるには長い年月がかかりますし、誰かにほめられるわけでもない。ただ、着実に環境は少しずつよくなっていくというところが似ているんじゃないかなと思いました。
アプリで身近なところから「SDGs」に貢献
今回、3つのSDGsに関連しそうなサービスを使ってみました。いいところをまとめてみると以下の通りです。
・ちゃんとSDGsに貢献できる
どれもアプリを使ったときの効果が明確です。SDGsにどんな風に貢献しているかがちゃんと実感できると思います。
・気軽に試せる
Webサービスやアプリなので、参加が簡単です。スマホの操作で、世界がよくなることにちょっとでも貢献できるのって、なかなか素敵だと思いませんか?
・それぞれの楽しみがある
「TABETE」は自分の知らない飲食店を知るきっかけになる楽しみ、「ピリカ」はSNSで人とつながる楽しみ、「Ecosia」はひっそりと世の中に貢献するという楽しみがあります。
身近なところから、世界をよくしてみませんか?
マンガ・文:斎藤充博
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