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2020.06.18 小学生でもオンライン授業ってできるの?小学3年生がオンライン授業に1日挑戦してみた【TRY!デジタル子育て】

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の延長で休校が長引き、おうち学習の時間がぐっと増えた新学期。子どもたちはダラダラ&ドタバタ、飽きるし騒がしく、両親ともにテレワーク中だったため、子どもの勉強をちゃんと見ることもできず…。そんなとき、PreBell編集部から「オンライン学習にチャレンジしてみませんか?」と連絡がありました。

そうか、オンライン学習という手があったのか! この機会に使ってみるのもアリかも!

ということで「オンライン学習ってなにから始めるの?」というところから、実際にわが子とオンライン学習にチャレンジした様子をレポートします。

3年生娘にどこまでできる? オンライン学習、やってみなきゃわからない

3年生娘にどこまでできる? オンライン学習、やってみなきゃわからない

突然の休校から数か月。緊急事態宣言の影響で、学童保育や習い事さえもことごとくお休みになり、預け先もなく、でも仕事は自宅でせねばならず……と休校の子どもを抱えてお困りだった家庭も多いのではないでしょうか。

私(小5男児と小3女児の母)も、子どもたちとの膨大なおうち時間をどのように過ごそうかと頭を悩ませていたひとり。ですが、悩んでばかりでも仕方ない!この逆境を逆手にとって、オンライン授業にトライしてみることにしました。

オンライン活用の息子と膨大なプリントの妹、学習スタイルに差が

オンライン活用の息子と膨大なプリントの妹、学習スタイルに差が

この休校中の過ごし方は、学校や学年によっても大きな差があるようで、息子(小5)の学校は、zoom学級会や、課題はPDF送信、学年便りはGoogleドライブでペーパーレスなのに対し、小3娘の通う学校は、各教科ごとに大量のプリントやドリルの課題が出て、指定の日に学校に届けに行く、という状況でした。兄がiPadをいじっているのを横目で見ながら、妹はドリルやプリントをひたすら解く。iPadを触っている兄が楽しそうに映った娘にも、「まだ早いのかな?」と思いつつ、3年生がオンライン学習をやったらどうなるのか、外出自粛期間中に無料公開されていたオンライン学習サービスを試してみました。

オンライン学習といっても、いろいろなタイプがある

オンライン学習といっても、いろいろなタイプがある

問題集をダウンロードして印刷するタイプ

CMなどでよく見かけるサービスや、休校応援措置で無料公開されたオンライン学習を調べてみたものの、動画の授業を受講するタイプは4年生以上を対象にしたものが大半。低学年向けのオンライン学習は、インターネット上に公開された教材を家庭でプリントアウトして使うタイプのものが多く、学校からの課題とあまり変わりませんでした。

教育番組など動画教材を見るタイプ

文科省の小学校向け学習支援コンテンツにリストアップされている、「NHK for kids」の動画教材をいくつか見てみることに。ふだんEテレ(旧教育テレビ)で放映されている番組など、各学年別、教科別に、10~15分程度の番組が多くラインナップされています。

文科省の小学校向け学習支援コンテンツ にリストアップされている「NHK for kids」

娘は、学校の課題で指定された番組をいくつか見ていたのですが、どれも10分ほどで終了してしまうため、終わるたびに親を呼ぶので、保護者のほうも家事や仕事が途切れ途切れという感じでした。教育番組はあくまで学習の補助で使う動画教材であり、先生が近くにいてこそ活きてくる教材だと感じました。先生の存在って大切!

動画で先生の授業を聞くタイプ

講義スタイルの動画は低学年を対象としたものが少なく、一般的に中学受験等を視野に入れ始めた4年生から充実することが多いようです。
今回は、そんな状況のなかでも他のオンライン学習サービスに比べて、低学年向けの動画教材が充実している『eBoard』の動画を使って、苦手な「時間と時こく」を復習してみることに。

低学年向けの動画教材が充実している『eBoard』

顔こそ出ませんが、関西弁の男性の声で、ホワイトボードに板書をしながら、時間の長さや時こくの表し方を講義。「分かるかな?」「どうですか?」など、先生の呼びかけにうなずき、割と普通の授業のように聞くことができているようでした! こちらが思う以上に、娘は関西弁の算数の先生に聞き入っていたものの、5~6分の動画なんて、ほんの一瞬。「次何見よう、どれ~」「どうやって文字入れるの?」と、タブレットやキーボードの操作に慣れていないこともあり、連続で見ることは叶わず…。キーボードを使って入力することに徐々に慣れる点ではいいのかも。

小島よしおさんのYoutTube「おっぱっぴー小学校」

続いて観たのは、今話題の小島よしおさんのYoutTube「おっぱっぴー小学校」。10分程度の算数の番組で、アクセスしたときはひと学年1動画程度しかありませんでしたが、習っていない高学年の算数の動画さえも面白がって全学年分の動画を観ていました。「ぴーや」で大爆笑、キャラの濃いよしお先生が画面に迫ってくるとゲラゲラ大笑い、内容も解説もしっかりとしたものなので、親のこちらとしても安心して見せていられ、かなりの仕事時間が確保できました。

ネットでミュージアム

ネットでミュージアム

STAY AT HOMEを楽しくしようと、無料公開されている、世界中のさまざまなミュージアムに収蔵された作品たちをWEBで見に行ってみることに。

上野の国立科学博物館は、展示室の3Dビュー&VR映像を楽しめるコンテンツ「おうちで体験! かはくVR」を無料提供していました。娘は、さっそく、Googleストリートビューを操るように、ぐるぐる館内を体験。恐竜の標本や化石などを計測するツール等があり、恐竜やさまざまな古代生物の展示の中を、まるでスモールライトで小さくなったかのように、館内をすみずみまで冒険。放っておいたら一日中ずっとみていられそうな食いつきっぷりでした。
集中した姿と、「全然飽きない、もっと見たい!」とタブレットを貸してとせがむ娘を見て、このコンテンツのすごさを実感! VRゴーグルを買ったら、兄妹で取り合いになるのが想像できました。図鑑で読んだ生物も実物大で見ることができるので、夏休みの自由研究などに使えると感じました。

電子書籍で読書もアリ

電子書籍で読書もアリ

じっくりたっぷり、ふだん読めないような読書にチャレンジしてもらいたいのが親ゴコロ。「KADOKAWA YOMERUBA」は、この休校期間中、角川書店の児童書の一部無料公開をしており、電子版で伝記マンガやつばさ文庫を、子どもたちは気に入って読んでいました。地元も学校内も図書館閉鎖中の今、私や夫が読ませたいと見繕って買った本は「これじゃない」と興味を持ってもらえず。娘は「KADOKAWA YOMERUBA」にあったクレオパトラの伝記が気に入ったようで、ソファでじっくり数時間読んでいました。

タイムスケジュールが難しい、時間割ってやっぱり大切かも!

学研のホームスタディのページの時間割表

さて、ここまでさまざまなオンライン学習をやってみるも…、娘の飽きないテーマや動画ばかりに偏ったり、せいぜい10分未満の動画でなかなかまとまった時間が取れなかったり、と子どもにどんなことをやらせたいか、私の課題も見えてきたように思います。学校があれば、1時間目からスムーズに午前の学びが始まるものの、今のこの乱れた生活の中で学習動画を見せるだけでは、すぐに飽き、長続きしないことがわかりました

ならば、学校のような時間割表を一緒に作ってみようと、再度チャレンジすることに。学研のホームスタディのページの時間割表を参考に、学校と同じような45分授業に5分、15分休憩をはさみ、午前中の4コマ分を決定。すると、朝の始まり時間を意識して、寝坊せず早く起きるようになったのはもちろん、そのために前日の晩もダラダラ夜更かしするのも切り上げるように変化が。

娘の時間割表のおかげで、親の仕事時間も心地よく

娘の時間割表のおかげで、親の仕事時間も心地よく

この休校中、「またとない長い休校だから有意義に好きなことに使っていいよ」と細かいことは言わずに子どもたちの自主性にある程度任せてみたものの、まだ3年生の娘にはスケジューリングが難しかったようです。親が大枠を一緒に作ってあげることで、生活のリズムやおうち時間の使い方も整い始めたのが時間割の良さだと感じました。また、子どもたち自身の時間の使い方がいい流れになったおかげで、私たち親の仕事時間も途切れず、まとまって取れることにもつながりました。

<オンライン学習をしてみて>
家族がいつもパソコンを使っていろいろなことをしているので、おなじように私も使えて、とても楽しかった。いろいろなことをパソコンを使ってやろうとしたら、まだ使い方がよくわからないことも多くて、お母さんやお父さんに教えてもらって、もっと上手に使いたいです。
これからは、キーボードの打ち方なども早くできるようにしたいです。国立博物館は化石や動物を建物の中を探検しながら見ることができて、もっとずーっと見ていたかったです。

ITリテラシーが深まり、興味のある好きなテーマに子ども自らアプローチできる

ITリテラシーが深まり、興味のある好きなテーマに子ども自らアプローチできる

まだまだ3年生になりたての幼い娘「いろいろ難しい点もあるかな」と思っていたオンライン学習。ざっくり決めた時間割と教材や動画があれば、2時間半~3時間程度ならできるかも、とその可能性を見出すことができました。

アナログ授業の置き換えでは意味がなく、デジタルツールでしか実現できない経験や価値を子どもの学びに活かす、という大らかな気持ちで親も構える必要性があるのかもしれません。

PHOTO&TEXT:羽生田由香

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