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Amazon、人事部門とクラウド部門で解雇開始

米アマゾン・ドット・コムは4月26日、人事部門とクラウドコンピューティング部門の一部の従業員を解雇した。

同日、解雇の対象となる米国、カナダ、コスタリカの従業員に通知した。今後、その他の国や地域でも解雇を伝える見込みだ。各部門の削減人数は明らかにしていない。

同社のWebサービスの最高経営責任者(CEO)であるアダム・セリプスキー氏は「組織全体にとって厳しい日になった」とコメント。ここ数年の急成長と現在の経済環境を踏まえ、資源を最優先事項に集中させることが重要だとしている。長い間、稼ぎ頭だったクラウド部門だが、経営環境の悪化によるコスト削減からは逃れられなかった。

Amazonは、4月18日にもコスト削減の一環として広告事業の一部従業員を解雇。4月初めにはビデオゲーム部門で100人以上を削減した。

さらに、ヘルスケアサービスの「Halo Health」を7月31日をもって閉鎖することを発表。閉鎖に伴い、同部門で働く従業員が解雇される。すでにアメリカとカナダの従業員に解雇通知を送ったといい、他の地域でも順次解雇される。

相次ぐ解雇、コロナ禍の大量採用が原因

今回の解雇は3月に発表した9000人の人員削減の一環だとしている。今年初めにも約18000人の解雇を実施していた。合わせると、アマゾンの歴史の中で最大の解雇となる。

解雇の理由として同社は「コロナ禍で人員を採用しすぎた」としている。全世界の従業員数は2019年の第4四半期の798000人から、2021年末までに160万人以上に膨れ上がった。Amazon以外にも、多くのIT企業がコスト圧縮のために一時解雇に乗り出している。

加えて、巣ごもり需要にも一服感が漂い、物価上昇によるコスト増加が重荷となっている。同社はすでに新規採用を取りやめたほか、複数の実験プロジェクトを廃止し、倉庫拡大計画も停止した。

【関連リンク】

・Amazon to shut down Halo division, lays off some staff(REUTERS)
https://www.reuters.com/technology/amazon-shut-down-halo-division-lays-off-some-staff-2023-04-26/

・Amazon、クラウド部門で解雇開始 9000人削減の一環(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN26EF80W3A420C2000000/

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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