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スマートホームデバイス規格「Matter 1.3」が登場、さらなる製品カテゴリーをサポート

異なるメーカーのスマートホームデバイスを1つの通信規格で利用できるようにする「Matter」の新バージョン「Matter 1.3」が公開された。メーカーは当該バージョンのSDKを統合し、対応製品の開発が可能になる。

Matter 1.3では、これまでサポートされていなかった電子レンジやオーブン、クックトップ、レンジフード、ランドリー乾燥機などの家電製品がサポートされた。これにより、これらの家電の電源オン/オフ、調理時間や温度の設定など、基本的な操作がMatterデバイスから行えるようになる。

さらに新たに導入された「エネルギーレポート」機能では、電力量やエネルギー消費/発電量のリアルタイム確認が可能に。電気自動車の充電制御機能や、漏水・凍結検知機能も追加された。また、テレビとの連携が強化され、掃除機やランドリーなどからの通知をテレビ画面で確認できるようになった。

実用化が課題、メーカー対応が鍵を握る

Matter開発団体は「つながるスマートホームの実現に向けた重要なアップデート」と自賛するが、一部メディアは「まだ誰も使えないプロトコルに意味があるのか」と批判的だ。

背景にあるのは、Matter 1.2バージョンですら、ほとんどのメーカーが未対応という現状がある。つまり、機能が充実しても実際に製品化が進まなければ意味がないという指摘だ。

一方で既に数百社がMatter規格に参加しており、Amazon、Apple、Googleといった主要テック企業が2019年から規格化に着手している。スマートホームデバイスの相互運用性確保は業界全体の課題と位置付けられてきた経緯がある。

今回の1.3リリースで、Matterは新たな製品カテゴリーをサポートする領域に踏み込んだ訳だが、あとはMatter対応製品の登場が期待されている。

【関連リンク】

・スマートホーム規格「Matter」が「1.3」に EV充電器や電子レンジをサポート(ITmedia NEWS)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2405/09/news126.html

TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock

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