Spotifyがミュージックビデオ機能の提供を開始。まずはプレミアムユーザーから
Spotifyは10月15日、日本を含む85の国と地域のプレミアムユーザーを対象に、待望の「ミュージックビデオ」ベータ版の提供を開始した。この新機能により、ユーザーは音楽をただ聴くだけでなく、アーティストの視覚的な世界観まで一緒に楽しめるようになる。
新機能は、モバイル、デスクトップ、テレビなど、様々なデバイスで利用可能だ。特筆すべきは、その使いやすさにある。楽曲の再生画面からワンタップでオーディオとビデオを切り替えられ、モバイルデバイスを横向きにすれば自動的にフルスクリーン表示に切り替わる。さらに、楽曲名やアーティスト名から簡単にミュージックビデオを検索できる機能も実装された。
スポティファイジャパン音楽事業部門統括の大西響太氏は、「アーティストの世界観が詰まったミュージックビデオによって、ユーザーの音楽体験が充実し、アーティストとリスナーのエンゲージメントが高まることを期待している」とコメントを寄せている。
データが示す新機能の効果とオフライン機能の拡充
実際、この新機能の効果は既に数字として表れている。今年3月から一部の国と地域で先行展開されていた結果によると、ミュージックビデオ視聴者の1週間以内の楽曲再生率は約34%増加。さらに、お気に入り追加や共有といったアクションも約24%増加している。これらのデータは、ミュージックビデオ機能が単なる視聴体験の向上だけでなく、アーティストとファンの距離を縮め、より深い音楽との関係性を築くことに貢献していることを示している。
また、Spotifyは10月4日より、音楽体験をさらに充実させる「オフライン・バックアップ」機能の提供も開始している。この機能は、ダウンロードの必要なく、最近再生した楽曲やキューに追加した楽曲を自動的にオフラインで楽しめるようにするもので、ユーザーの聴取習慣に合わせて進化していく。
これら一連の新機能の展開について、業界関係者からは「Spotifyが単なる音楽配信サービスから、より包括的な音楽エンターテインメントプラットフォームへと進化を遂げている」との評価の声が上がっている。ミュージックビデオ機能は今後数週間かけて対象楽曲を拡大していく予定で、さらなるユーザー体験の向上が期待される。
【関連リンク】
・Spotifyでミュージックビデオが視聴可能に(ナタリー)
https://natalie.mu/music/news/597020
TEXT:PreBell編集部
PHOTO:iStock
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